APIで金融を「アンバンドル化」するUnit、オープンソースコミッターたちが牽引

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ピックアップ:Unit raises $18.6M to offer banking features as a service

ニュースサマリー:金融サービスをAPIで提供するUnitはシリーズAにて、1860万ドルの資金調達を実施したことを発表している。イスラエルベースのVCであるAlephとTLV Partnersや、サンフランシスコベースのBetter Tomorrow Ventures、Flourish Venturesなどが同ラウンドに参加している。また、TechCrunchによればフィンテックに精通する30人のエンジェル投資家も同ラウンドに参加しているとする。

話題のポイント:銀行のAPIを使って外部企業が金融サービスを提供できるようになる「Unit」。2019年のシードラウンドに引き続き新たに資金を調達しました。

「Build banking in minutes」というキャッチコピーからも分かる通り、同社はいわゆる典型的なオープンバンクの業態を採用しているスタートアップです。特に市場アプローチとしては、ギグエコノミーやフリーランス経済を睨んでいるようです。そのため、市場自体が大きいため、レッドオーシャンでありながらも、市場に可能性を見出してのシリーズなのだと思います。

とはいえ、この領域には数多く既存プレーヤーが市場をリードしており例えば先日25億ドルを調達した英国ベースの「Rapyd」などが存在します。同社はUnitと同じくギグエコノミー・フリーランスエコノミーについてもフォーカスして事業モデルを提供しており多くの面でバッティングする相手となりそうです。

その他にも同様サービスを提供するスタートアップには、「Thought Machine」、「Temenos」、「Edera」や「Mambu」などが挙げられます。直近ではベルリン拠点のMambuが20億ドルを超える評価額で1億3500万ドルの資金調達を実施しています。同社は2020年前年度比100%の成長率を持ち、50以上の市場へと参入しているグローバル銀行プラットフォームの立場を確立しており、Unitにとっては一歩リードする存在であるといえます。

比較的新興勢力に当たるUnitですが、ファウンダーやボードメンバーにはNASAやGoogleなどでオープンソースプロジェクトにコミットしてきたメンバーが参加しており、市場にとっても単なる1社ではなくユニークな存在感を放っていきそうです。

上述した通り、オープンバンク領域はかなりレッドオーシャンと化してきていますが、フォーカスをかける領域によっては(特にtoB向け)まだ多くの参入領域が残されており、Unitが加速度的に成長する可能性も高いといえます。

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