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中国のクラウドサービス企業 Qiniu(七牛雲)は、アメリカでの上場により1億米ドルの資金調達を目指している。米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、 Alibaba(阿里巴巴)の支援を受けたこの企業は、NASDAQ に上場する予定だ。しかし、Qiniu は1億米ドル以上の資金を確保しようとしている可能性がある。この金額は「登録料を計算するための見積に過ぎない」と申請書に記載されているからだ。
![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2021/05/Hugo-Lu-president-of-Qiniu.jpg?resize=620%2C390&ssl=1)
Source: Qiniu(七牛雲)
今回の動きより前の2020年6月、Qiniu はシリーズ F ラウンドで1億4,100万米ドルを調達している。Qiniu の他の投資家には、2019年8月の同社のシリーズ E ラウンドに参加した YF Capital(雲鋒金融)、Matrix Partners China(経緯中国)、EverestLu Holdings(永禄控股)、Qiming Funds(啓明創投)などがいる。Alibaba 傘下の e コマース企業 Taobao(淘宝)は17.7%、Magic Logistics Investment が12.4%の株式を保有していることから、Taobao が Qiniu の最大の投資家となっている。
Qiniu がアメリカで IPO を計画しているのは、最近収益性が向上したためだ。Qiniu は、2020年の売上高は32%増加し1億6,620万米ドルに達した。純損失もまた、2019年の1,980万米ドルから2020年には290万米ドルに大幅に減少した。
2011年に設立された Qiniu は当初、Dropbox と同様のクラウドストレージサービスを提供していた。設立から3カ月後には、開発者向けの PaaS(Platform-as-a-Service)プラットフォームに軸足を移した。現在、Qiniuは、データの収集・配信・保存、クラウドベースのデータ処理・分析、ライブストリーミングなど、メディアクラウドとアナリティクスソリューションを提供している。
ビジネスコンサルティング会社の Frost & Sullivan は、Qiniu のIPO 目論見書の中で、Qinlu は2020年の売上高ベースで4.4%の市場シェアを持ち、現在の中国で最大級の PaaS 専業企業であると述べている。
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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