テック大手がデジタル人民元商品を発表、新仮想通貨「Chia Network」など——中国ブロックチェーン界週間振り返り(4月21日~4月27日)

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Image credit: TechNode/Xuewen Song

福州で開催された「Digital China Summit(数字中国建設峰会)」では、テック大手がデジタル人民元に関するプロジェクトを披露し、デジタル人民元に関するニュースが相次いで発表された。JD.com(京東)のデジタル人民元給与計算、Ant Group(螞蟻集団)のデジタル人民元ソフトウェアの発表、中国工商銀行のデジタル人民元機能のついた杖などが目立った。Chia Network は、Filecoin を抜いて中国で最もホットな仮想通貨となる可能性があり、そのローンチを前にハードウェアの棚は空っぽになっているが、規制当局は仮想通貨を違法な資金調達のためのツールとして見ていると警告している。

大企業のデジタル人民元プロジェクト

  • 先週開催された Digital China Summit(数字中国建設峰会)では、テック大手がデジタル人民元に関する取り組みを披露した。EC 大手の JD.com(京東)は、一部のスタッフにデジタル通貨を使った給与支払を開始したと発表した。Alibaba(阿里巴巴)競合の JD は、デジタル人民元の試行で先行しており、蘇州で行われた460万米ドルのトライアルにも資金を提供しているTechCrunch
  • Ant Group(螞蟻集団)は中国人民銀行デジタル通貨研究所(数字貨幣研究所)と戦略的協力協定を締結し、同社のデータベース技術「Ocean Base」とモバイルソフトウェア開発プラットフォーム「mPaas」を使用したデジタル人民元のソフトウェアプラットフォームを開発することになった。環球時報
  • Ant Group は2017年から中国人民銀行とデジタル通貨の開発に取り組んでいる。南華早報
  • Huawei(華為)は福州で開催された Digital China Summit でデジタル人民元対応の携帯電話を披露した。環球網
  • Tencent(騰訊)もこのサミットに参加したが、デジタル人民元アプリの開発では他社に遅れをとっているとされる。同社は中国人民銀行の指導の下で試験を開始するという。移動支付網
  • 中国工商銀行は、現金をデジタル人民元と交換できる「e-CNY ATM」や、アジア大会をテーマにしたハードウェアウォレットなど、デジタル通貨を使った30の新しい決済ツールを公開した。また、中国工商銀行は、「デジタル人民元対応の杖」や高齢者向けの「大画面音声放送ウォレット」、デジタル人民元対応の「農業補助機」など、インクルーシブ技術にも取り組んでいる。移動支付網

話題の新仮想通貨「Chia Network」

Chia Network と呼ばれる新しい仮想通貨が5月4日に取引を開始する予定で、中国の仮想通貨コミュニティは準備を進めている。Chia は「Proof-of-Space-Time モデル」を採用しており、マイナー(ここではファーマーと呼ばれる)は一定時間ディスクスペースを予約してブロックを採掘し、報酬を得ることができる。

  • 中国では、オンラインでもオフラインでもソリッドステートドライブ(SSD)の価格が急上昇しており、仮想通貨を採掘するための準備をしているファーマーが増えている。ファーマーらは、Chia のマイニングに SSD を使うことを支持している。南華早報
  • 中国人レポーターの Colin Wu 氏は、マイナー同士の会話の中で Filecoin が Chia の影に隠れていると述べている。Wu Blockchain

Chia は、BitTorrent の生みの親である Bram Cohen 氏が、仮想通貨のマイニングに必要な電力消費量を制限する方法として設立した。2月に340万米ドルのシードラウンドを実施し、当該ラウンドの投資家にはアメリカのベンチャーキャピタル Andreessen Horowitz も含まれていた。

規制当局による仮想通貨への警告

中国保険監督管理委員会(保監会、CIRC)委員長の Guo Shuqing(郭樹清)氏は、5月1日の違法な資金調達に関する新規制の実施を前に、ブロックチェーンや仮想通貨など、違法な資金調達の「新たなリスク」に当局が細心の注意を払うことになると警告した。中国証券報

Huobi(火幣)が仮想通貨ファンドをローンチ

香港にある Huobi(火幣)の完全子会社が、機関投資家を惹きつけるべく、4つの新しい仮想通貨ファンドをローンチした。動点科技

【via TechNode】 @technodechina

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