Gojek、インドネシア携帯通信大手Telkomselから3億米ドルを追加調達

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今回の投資は、2つのテック大手の既存の協力関係の上に成り立っており、デジタルサービスの規模を拡大し、新しい革新的なソリューションを提供する上で、新たな相乗効果をもたらすだろう。具体的には、両社のデジタルサービスを連携する機会を増やし、消費者、パートナー、企業に大きな価値を提供することを目指す。

また、両社は、企業によるデジタルソリューションの活用を支援し、国内の技術系人材をさらに育成するために協力していく。

Telkomsel CEO の Setyanto Hantoro 氏は、今回の投資は、同社の3つのデジタルビジネスの柱である「デジタルコネクティビティ」「デジタルプラットフォーム」「デジタルサービス」を強化する戦略の一環であると述べた。

デジタル通信事業者として、当社は、持続可能な新しいイノベーションを一貫して開発することにより、我々の接続能力を超越していくことを目指している。今回の Telkomsel と Gojek の連携強化により、両社の専門性を結集し、インドネシアのデジタル産業をさらに発展させることができるでだろう。

Telkomsel は、今回の投資によって、社会が国産企業の開発した高度なデジタル技術をベースにしたイノベーションにアクセスする機会が増えると楽観的に考えている。(Hantoro 氏)

今回の追加投資により、両社の連携が強化され、両社の技術的リソースや専門知識を活用して、インドネシア全土の消費者、パートナーであるドライバ、中小企業にデジタル経済の恩恵をもたらすことができるようになる。(Gojek Group 共同 CEO の Andre Soelistyo 氏)

2010年に設立された gojek は、当初はバイクによる配車サービス会社としてスタートしたが、その後、交通手段やデジタル決済、フードデリバリ、物流、その他多くのオンデマンドサービスなど、さまざまなサービスへのアクセスを提供するスーパーアプリに成長した。

Telkomsel は2020年11月に Gojek に1億5,000万米ドルの初期投資を行った後、両社はサービスのさまざまな側面を連携し、ユーザに新たなメリットを提供している。これにより、零細・中小企業のデジタル化を加速させるとともに、ドライバにはより大きなコスト削減を、消費者には利便性の向上をもたらしている。

これらの取り組みには、Telkomsel MyAds と GoBiz の連携、Gojek の零細・中小企業パートナーがTelkomselのリセラーパートナーになるための簡単なオンボーディング、Gojek のドライバ向けの手頃なデータパッケージ、GoShop を通じた20,000以上のTelkomsel のアウトレットおよびリセラーへの便利なアクセスなどがある。

Gojek はこれまでに、11回のラウンドで総額50億米ドルの資金を調達し、現在の時価総額は約105億米ドルに達している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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