無人ドローン配送のZipline、時価総額は27.5億米ドルに——日本でも近く医療施設向け配送開始か

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発射される Zipline のドローン
Image credit: Roksenhorn – Own work, CC BY-SA 4.0

<ピックアップ> US drone operator Zipline doubles valuation to $2.75bn

世界的ドローン配送スタートアップ Zipline はシリーズ E ラウンドで2.5億米ドルを調達した。同社がユニコーン入りした2019年3月のシリーズ D ラウンドの時に比べ、時価総額は2倍以上にあたる27.5億米ドルに達した。新型コロナウイルスが感染拡大する中、医療物資やワクチンの配送需要が高まり、世界各地での需要増が貢献したと考えられる。

Zipline は、地上の交通網が整備されていないアフリカなどで、病院への血液、医薬品、ワクチンの配送に利用されたことでその名を広め、過去5年間で15万回以上のミッションをこなしている。現在、世界中で1,000機以上のドローンが活動しており、ルワンダ、ガーナ、アメリカの2,500以上の医療施設への配送に利用、近くナイジェリアと日本も追加される予定。

現在、アメリカでは Walmart、Pfizer、Novant Health などのパートナーと、また、日本では Zipline に出資する豊田通商(東証:8015)の働きかけにより事業を拡大しているところだ。アメリカでの事業展開は、連邦航空局の規制により困難を極めるも、2年間の交渉を経て、長距離無人配送サービスの広域運用を年内には開始する見込みだ。

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via Financial Times

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