モバイルゲームに興じる親たちが、広告主にとって魅力的なターゲットである理由とは(1/2)

SHARE:
アメリカのモバイルゲームする親たちは、ゲームに極めて夢中になっている。
Image Credit: Tapjoy

現在、コロナ禍で子供を持つゲーム好きの親たちはモバイルゲームに熱中している。そんな親たちのコロナ禍における特徴的な行動の一つが、多くのモバイルショッピングを行い、今後もそれを継続する傾向があると Tapjoy は明かした

重要な発見のひとつは、アメリカのモバイルゲームをする親たちはやめられない状態になっていることだ。Tapjoy は、〝オファー〟として知られる特別な広告を人々に提供。モバイルゲーム内で何かを得られるような仕組みを作った。例えばNetflixに月額登録すると、ゲームの中で無料で何かしらを入手できるというものだ。実際にTapjoyの〝オファー〟を利用する親たちのへ調査では、約9割がゲームをしていることがわかっている。

広告主が抱く大きな質問の一つは、パンデミックでゲームを始めた(あるいはもっと遊ぶようになった)モバイルゲーマーは定着するのかということであった。現在モバイルゲームをプレイしている人たちが、ホリデーシーズンをゲームに消費するかどうかを知りたかったのである。

結果は「イエス」。

Tapjoy のシニアマーケティングマネージャー Katy Fitzgerald 氏は、GamesBeat のインタビューで次のように述べている。

私たちは、人々が家でモバイルゲームをしていることを知っています。そして新型コロナが収束に向かう中にあってもゲームをする習慣は捨てられないため、ゲームを続けるつもりだと言っています。

58%の人が、より多くのゲームやアプリをダウンロードしていると回答していることもわかりました。また74%の人が、2020年は過去のどの年よりもモバイルゲームをプレイしていると回答しています。そして、これからもモバイルゲームをプレイするかどうかを尋ねたところ、答えは「イエス」でした。

現代の親たちは、モバイルゲーマーでありテクノロジーにも精通している。
Image Credit: Tapjoy

ゲームに熱中しているアメリカの親たちのグループでは、83%が2020年にモバイルゲームをより多くプレイし、そのほとんどが2021年中に継続するつもりだ。

Tapjoy によると、このような親たちの90%がモバイルでゲームをプレイしており、頻度としては毎日モバイルゲームをプレイしている人が70%だったとのこと。ただし、この調査の対象者は、すでにモバイルゲームをプレイしていて、ゲームに何かを求めてTapjoyのオファー調査にたどり着いた人たちなので、アメリカの親の90%がモバイルゲームをプレイしているということではないことに注意が必要だ。

しかし、このグループがモバイルゲームをプレイする際にどれだけ熱心であるかを示す興味深いデータであることは間違いない。この調査は、現代の親たちは、彼らの時代よりもはるかに多くのことに関心を持ち、技術に精通していることも示している。モバイルエコシステムに慣れ親しんでいるため、購入時にはすぐにスマートフォン、特にブランドアプリ、ソーシャルメディア、リワード広告を利用できる。

これは貴重な親のようなターゲットとの接点を持ちたい広告主にとって、大きなチャンスを意味すると Fitzgerald 氏は言う。

Tapjoy は今年、MobileVoice サービスを使ってアンケート調査を実施した。調査を引き受けるとゲーム内で無料でアイテムが貰えるものだ。このレポート「Tapjoy’s Modern Mobile Gamer 2021: Parents Editionは、広告主がターゲットにしたいと考えているグループの特徴を明らかにしていると Fitzgerald 氏は考える。

ゲーム開発者にとっての収穫

親の約79%は、ゲームこそモバイルで好きなことだと答えている。
Image Credit: Tapjoy

現代の親層に対応したコンテンツを開発すれば、すぐにでも視聴者を獲得することができる。親たちは常にゲームをプレイし、新しいゲームを積極的に探求している。彼らは無料プレイを好み、広告にも注目するので、クロスプロモーションのような戦術が成功する可能性が高いのだ。

この層を取り込むアプリは、ブランドにとってとても魅力があり、収益性が高くなることが想定できる。親たちは家庭全体を代表して購買決定を行うため、トップブランドにとって重要なオーディエンスと言える。

これらの親たちは90%がモバイルでプレイし、コンソールやハンドヘルド機でプレイするのは31%、PCでプレイするのは23%に過ぎないため、モバイルがより良いプラットフォームとなる。他の主要な消費者グループと同様に、親たちは2020年にモバイルゲームをプレイする時間を増やしている。

また、モバイルゲームは45%の親たちが子供と一緒にをプレイするのに対し、コンソール/PCゲームを子供と一緒にプレイするのは29%に留まる。そして約53%が3~6本のモバイルゲームを携帯電話に入れており、19%は10本以上を持つ。

親たちが好きなジャンルは、「アクション・アドベンチャー」「パズル」「マッチ3」「RPG」「言葉遊び」「バトルロイヤル」など。

モバイルゲームが親たちの関心を引く理由は何か?回答者は、楽しい広告が魅力的だと述べているが、社会的に意味があるかもゲームをダウンロードするように導くことができる。無料プレイも魅力的なモデルである。

後編に続く)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する