(前回からのつづき)NFTはゲームだけでなくもう少し広い範囲で利用されている。リトアニアを拠点とする分散型アプリ(Dapps)のためのアプリストア「DappRadar」には、月間50万人以上のユーザーが参加している。20種類以上のブロックチェーンプロトコルから5,265件以上のDappsが登録されており、第1四半期に同ストアで取引されたNFTは15億ドル以上で、2020年第4四半期に比べて2,627%増加した。DappRadar Q1 21 Industry Reportによると、ブロックチェーン業界全体でNFT取引額は前年同期比158%の成長を遂げ、すべてのブロックチェーンにおけるデイリーアクティブウォレットは100万件に達している。
ブロックチェーン技術のスタートアップの創業者であるStephen Ip氏は、メッセージの中で、投資を促進するための条件が全て揃っていると語る。同氏によると、分散型金融(DeFi)は現在、MetaMaskなどの暗号ウォレットを持つ一般ユーザーを増やしており、人々が獲得できる暗号通貨を現金化させる上で不可欠なツールとなっている。
ゲームにおけるNFTにはいくつかの便利なアプリケーションが存在する。プレイヤーはNFTのアバターを作成し、デジタル資産の所有権を主張することができる。これはつまり、たとえゲームがシャットダウンした場合でも、プレイヤーはNFTアバターとアイテムを別のゲームに持っていくことが可能になることを示している。2018年にEcco the DolphinのクリエイターであるEd Annunziata氏が私に語ったことだ。Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏は2016年、すでにアバターのポータビリティはメタバースで役に立つものになるだろうと言及している。
次につづく:ブロックチェーン・ゲームで遊んで稼ぐ「Play-to-Earn」モデルとは
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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