ベトナム初のテックユニコーンVNG、SPAC経由で米上場を検討か【Bloomberg報道】

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Bloomberg の報道によると、ベトナム初のテックユニコーン VNG は、アメリカでの SPAC(特別目的買収会社)上場を検討しており、同社の時価総額は20億〜30億米ドルになる可能性がある。VNG は、Traveloka、PropertyGuru、そしてもちろん Grab など、SPAC 経由での上場を模索している東南アジアの他のテックスタートアップ各社の長いリストに名を連ねることになる。

Image credit: VNG

VNG は2017年、ベトナムの首相 Nguyen Xuan Phuc 氏の訪米時に Nasdaq と覚書を交わしたが、待望の上場は実現しなかった。同社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年には約2,700万米ドルの損失を計上する見込みであり、さらなる投資のための支出は決済事業の成長につながると以前述べていた。今年の売上高は、2020年の総売上高と比較して約26%増の約3億3,000万米ドルを目標としている。

VNG のデジタルサービスは、ゲーム以外にも、ソーシャルメディア(Zalo)、オンラインメディア(Zing News)、金融サービス(ZaloPay)、クラウドサービス(VNG Cloud)など、複数のバーティカルに及んでいる。広範なインターネット企業としての強い足場を持っていても、ゲームが VNG の総収益の80%以上を占めている。

VNG のオペレーション担当副社長である Kelly Wong 氏は、Tech in Asia との以前のインタビューで、海外市場向けのゲームの開発・公開に向けた取り組みを強化していると述べている。Wong 氏は、IPO のシナリオを無視したわけではない。Wong 氏は当時、「新しい市場での成長を獲得する機会は、成長率の向上とその結果としての企業評価の観点から常に有用だ」と指摘していた。

Grab と Gojek が登場する前、VNG と Garena は東南アジアで唯二のユニコーンだった。Garena はその後、2017年にアメリカで上場した Sea Group に姿を変え、現在の時価総額は約1,550億米ドルに達している。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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