シンガポールのショッピング/オンラインゲーム企業Garena、Seaにブランドを変更——5.5億米ドルを調達し、インドネシアでAlibaba(阿里巴巴)と対抗へ

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シンガポールのショッピングおよびオンラインゲーム企業 Garena が本日(原文掲載日:5月8日)、5億5,000万米ドルの資金調達を発表したことを Bloomberg が報じた

Garena は Tencent(騰訊)の支援を受けるスタートアップで、今回の投資ラウンドには GDP Venture、フィリピンのコングロマリット JG Summit Holdings Inc.、Farallon Capital Management、Hillhouse Capital(高瓴資本)、Cathay Financial Holding Co.(国泰金控)、そして台湾の食品複合企業 Uni-President Enterprises Corp.(統一企業)の投資部門が参加した。

今回のラウンド後の評価額については明らかにされていない。

また、今回の資金調達と併せて、Sea という新たなブランド名も発表した。これは東南アジア(Southeast Asia)の頭文字をとったものである。

Sea の公式声明によると、今回得た資金の大部分はインドネシアにおける e コマース部門の Shopee の拡大に活用するという。また、同オンラインマーケットプレイスの年換算総商品価値は過去9ヶ月で30億米ドル以上に「倍増した」とも述べた。

同社はインドネシア市場を拡大させる取り組みの一環として、シンガポールの元外務大臣である George Yeo 氏、シンガポールの元商業大臣である Mari Elka Pangestu 氏、そしてインドネシアの石炭企業 PT Toba Bara Sejahtra Tbk の取締役である Pandu Sjahrir 氏の3名を新たにアドバイザーとして起用したことを発表した。

この拡大計画によりSeaは、Alibaba(阿里巴巴)や同社が最近投資した Lazada に加え、JD(京東)やその投資先と言われている Tokopedia と競合することになる。

先週、Tencent はインドネシアの配車サービス大手 Go-Jek の12億米ドルの投資ラウンドをリードした。

Sea は直近の投資ラウンドとして、SeaTown Holdings International(SeaTown)、GDP Venture、Mistletoe から非公開額の資金を調達している(当時は Garena)。2016年にもシリーズ D で1億7,000万米ドルを調達した。

また、アメリカでの IPO で10億米ドルの調達を目指しているとの報道もある。

【via e27】 @e27co

【原文】

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