レジ無し店舗ソリューション開発、米Zippinが3,000万米ドルを調達

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Image credit: Zippin

Zippin がシリーズ B ラウンドで3,000万米ドルの資金を調達したというニュースが発表されるなど、今日のキャッシャーレス技術はシフトを続けている。サンフランシスコを拠点とする同社は、スーパーマーケットでの行列を廃止するだけでなく、小売業者のためにビッグデータのインサイトを生成しようとするテクノロジーで支持を得ている、この分野の複数のプレーヤーの1つだ。

2018年に設立された Zippin は、AI、カメラ、スマート棚センサーを活用して、買い物客が商品をカートに入れて、待たずに外に出られるようにしている。同社は、2018年に最初のレジ無し店舗をサンフランシスコにオープンし、その後、Aramark、Sberbank、Sacramento Kings の Golden 1 Center などとパートナーシップを結び、世界的にレジ無し店舗を実現している。

Zippin はこれまでに約1,500万ドルを調達したが、SAP、Maven Ventures、Evolv Ventures、OurCrowd からさらに3,000万米ドルを調達しており、小売業界が自動化による効率化を進めていることを利用して、十分な資金を確保している。同社の最終的な目標は、必要なテクノロジーを1日で導入し、小売店のダウンタイムを最小限に抑えることだという。

データの活用

映像解析や店内センサー、QRコードRFID タグスマートショッピングカートなど、さまざまな技術を駆使したソリューションにより、レジ無しショッピングは1兆ドル規模の小売業界をディスラプトしようとしているのは間違いい。Amazon とそのブランド「Amazon Go」の店舗は、急成長するレジ無し小売業界で脚光を浴びていると言っても過言ではないが、あらゆる規模の小売業者が未来を受け入れるための支援を行う企業も数多く登場している(Amazon は現在、同社の Amazon Go 技術を第三者に販売している)。しかし、長蛇の列を回避するという消費者目線の話だけでなく、この技術は小売業者に豊富なデータを提供し、e コマースの利点の多くを実店舗にもたらす。

実際、Zippin のような企業の技術を利用すれば、どの商品をよく手に取ったり戻したりするか、どのくらいの時間商品を見ているか、マーケティングの看板を見ているかなど、顧客の行動パターンを集約して明らかにすることができる。また、棚に十分な在庫があるかどうかを確認するために、リアルタイムで在庫切れの警告を出すこともできる。キャッシャーレス技術はまだ普及していないが、いずれは客のプライバシーやデータの安全性に関わる大きな問題を引き起こすだろう。しかし、この技術が長期的に成功する可能性が高い理由は、時間に追われている客と、データを欲しがる企業の双方にメリットがあるという点にある。

さらに、非接触技術は今回の新型コロナウイルス感染拡大から生まれた大きなトレンドの一つであり、人と人との物理的な接触を最小限にするツールに魅力を与えている。

Zippin 共同設立者兼 CEO の Krishna Motukuri 氏は、プレスリリースで次のように述べている。

買い物客は、どこにいても非接触の体験を求めている。小売業者は、「摩擦の無いチェックアウト無し技術(frictionless checkout-free technology)」がデザイン的にも非接触型であることに気づくと、一石二鳥の絶好の機会を得ることができる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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