米フードデリバリ大手DoorDash、フィンランド発の同業Woltを9,100億円で買収へ

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Image credit: DoorDash, Wolt

アメリカのオンデマンドフードデリバリ大手 DoorDash(NY 証取:DASH)は、フィンランドを拠点とするスケールアップ(レイタースタートアップ)の Wolt を全株式交換で買収する。買収額は約70億ユーロ(約9,100億円)。Wolt は2014年に設立され、Crunchbase によれば、これまでに8億2,000万米ドル以上の資金を調達している。現在、23カ国で事業を展開、世界での従業員数は4,000人超。

DoorDash と Wolt が共同で発表したリリースによれば、買収完了後、Wolt の 共同創業者兼 CEO Miki Kuusi 氏は DoorDash International を運営し、Kussi 氏のレポートラインは DoorDash 共同創業者兼 CEO の Tony Xu 氏となる。今回の買収には、規制当局の承認等この種の取引の慣例的な完了条件が適用され、2022年上半期に取引を完了する予定。

Wolt は2020年8月、アジアで初めて広島に上陸。以来、サービスエリアを拡大し、日本では最北の旭川から最南の那覇まで37都市で営業展開している。一方、DoorDash は今年6月、仙台から日本でのサービスを開始。これまでに、宮城県・埼玉県・岡山県の3県でのサービスエリアを拡大している。東京で DoorDash オフィスの存在を確認されているが、東京でのサービス開始時期は未発表。

昨年、Rocket Internet 傘下のフードデリバリ大手 Delivery Hero が、韓国の同業「配達の民族(배달의민족)」運営の Woowa Brothers(우아한형제들)を40億米ドルで買収した。これを受けて、日本では Woowa Brothers が運営していた「FOODNEKO」が DeliveryHero が運営する「foodpanda」にブランド統合された。

FOODNEKO と foodpanda の前例にならって、Wolt が DoorDash にブランド統合されるかどうかは現時点で定かではない。仮に統合されれば、DoorDash は日本での市場展開で後塵を拝していたが、一気に全国展開に拍車がかかることになる。この分野には、KDDI が支援する menu、Z ホールディングス系の出前館、中国 DiDi(滴滴出行)の DiDi Food、UberEats など20社以上が競合している。

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