インフルエンサー・メッセージ動画を販売する「Cameo」が5000万ドル調達、ファンビジネスの新たなプラットフォームモデル

by ゲストライター ゲストライター on 2019.7.29

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ピックアップ:Cameo raises $50M to deliver personalized messages from celebrities & influencers

ニュースサマリー: 著名人のビデオメッセージのマーケットプレイスを運営するCameoが6月25日にKleiner Perkinsをリードインベスターとして5000万ドルの資金調達を実施している。本ラウンドにはChernin Group、Spark Ventures、Bain Capital、そしてLightspeed Venture Partnersも参加している。

Cameoはシカゴを拠点に2017年に設立されたスタートアップ。5ドルから3000ドルまでの価格で著名人に希望の内容でメッセージ動画をリクエストすることができる。

使い方は様々で誕生日や結婚式にてサプライズ動画として使うケースが多いが、自分を鼓舞するため、営業や求人にてPRのためなどに使われている。今回調達調達した資金はモバイルアプリの機能強化に加えて、グローバル展開の強化に用いる。既にロンドンとオーストラリアに支社を設けており、タレント獲得のための人員を強化している。

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話題のポイント:今回取り上げたCameoは多種多様なタレントが参加しており、中にはスーパースター級のタレントも参加していますが、多くはSNSのフォロワー数が1万人周辺のインフルエンサーが多いです。Cameoが今後拡充したいタレントのセグメントは、CEOや投資家などビジネスで大きな影響力を持っている層です。彼らもプロスポーツ選手や芸能人に比べて影響範囲は狭いので、同じくフォロワー数万人ほどのタレントという位置づけになるでしょう。

インフルエンサー・マーケティング・プラットフォームのマーカリー(Markerly)が実施した調査によると、スポンサーつきでないインスタグラムの投稿に対する「いいね!」の割合は、フォロワー数1000未満のアカウントでは8%だが、フォロワー数1000~1万のアカウントでは4%になるとのことです。その後もフォローワー数が増えるに従って、いいねの割合は低下していきます。つまりインフルエンサーのエンゲージメントはフォロワー数が閾値に達すると、減少していくということになります。

実際、筆者が5月頃にこのCameoでカテゴリーやソーシャルでの影響力、参加時期などを250くらいのサンプルから調べたことがあったのですが、確かに必ずしも影響力の大きな有名人やインフルエンサーの購入数が伸びておらず、少数でもファンコミュニケーションをしっかりしているインフルエンサーの方が直接課金されやすいという状況がありました。

一方、Cameoには多くのスーパースターも参加しています。Cameoの価格設定はタレントが普段稼ぎ出す収益を参考に考えられているそうです。

たとえば、NFLの選手の場合、年俸/試合時間、つまり、1分あたりの当該選手の給料を計算します。その結果、タレントがその価格設定をすれば、NFLでプレーしている時と同じ給与となるので、タレントにとっても見合うビジネスである、という理屈です。

日本のインフルエンサービジネスはタレントマネジメント形式がまだまだ主力ですが、今後、こういったプラットフォーム型も当然出てくることになると思います。その際、どこが抜け出してくるのか引き続き注目してみたいと思います。(執筆:矢部立也

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