J&T Expressが25億米ドルを調達、時価総額でインドネシア2番目のスタートアップに——来年には香港上場も

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Image credit: J&T Express

インドネシアの宅配便スタートアップ J&T Express は、Boyu Capital(博裕資本)、Hillhouse Capital Group(高瓴資本) 、Sequoia Capital China(紅杉資本)から25億米ドルを調達したとロイターが報じた。また、中国のインターネット・ゲーム大手 Tencent(騰訊)と VC の SIG China(海納亜洲創投)も参加した。

今回ラウンドでを受けて J&T の時価総額は200億米ドルに達し、インドネシアで最も時価総額の高いスタートアップ GoTo に次ぐ規模となる。今回のラウンドで得られた資金は、J&T の中国およびラテンアメリカでの事業拡大計画を支援するために活用される。また、ロイターの情報筋によると、J&T は早ければ2022年第1四半期に香港株式市場への上場で10億米ドルを調達することも視野に入れているという。

J&T Expressは、Oppo(欧珀)の元幹部である Jet Lee(李杰)氏と Tony Chen(陳明永)氏が2015年に立ち上げた企業で、陸路、海路、空路のいずれの輸送方法でも商品の配送を行っている。J&T Express は、シンガポールとインドネシアに自動仕分け倉庫のネットワークを持っている。

設立以来、J&T はインドネシアのほか、シンガポール、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイ、カンボジア、中国に進出してくる。J&T は創業以来、インドネシアのほか、シンガポール、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイ、カンボジア、中国に進出しており、海外市場は J&T のビジネスの70%を占めると言われている。

J&T は、新型コロナウイルスの感染拡大による e コマースのブームに後押しされ、すべての市場で健全な成長を遂げている。インドネシアでは、感染拡大前に比べて40%増加し、1日に約250万個の小包を配達している。J&T は、Bukalapak、Tokopedia、Shopee などのブランドの配送パートナーとしても活躍しており、インドネシアでのサービス注文の3分の2をカバーしている。

先月、同社は中国における競合 Best(百世)の物流事業 Best Express(百世快逓)を10億米ドルで買収した。

【via e27】 @E27co

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