ピッチコンペティション「LAUNCHPAD」は、ワンストップ梱包型自動倉庫システム「RENATUS」が優勝 #IVS2024 KYOTO

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Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、7月4〜6日に開催されている、IVS 2024 KYOTO の取材の一部。

5日夕、IVS では恒例となっているスタートアップ・ピッチコンペティション「IVS LAUNCHPAD」が実施され、ワンストップ梱包型自動倉庫システム「RENATUS」の RENATUS TECHNOLOGIES が優勝した。

IVS LAUNCHPAD の審査員を務めたのは、以下の皆さん(紹介順)。

  • 相川真太郎氏 GREE VENTURES
  • 赤浦徹氏 インキュベイトファンド
  • 阿部東洋氏 大和証券
  • 井口倫子氏 セブン銀行
  • 今野穣氏 グロービス・キャピタル・パートナーズ
  • 宇井吉美氏 aba
  • 岡田陽介氏 ABEJA
  • 小澤隆生氏 Boost Capital
  • James Riney 氏 Coral Capital
  • 申真衣氏 GENDA
  • 竹葉聖氏 日本 M&A センター
  • 橋寺由紀子氏 フェニクシー
  • 秦由佳氏 産業革新投資機構
  • キャシー松井氏 MPower Partners
  • 松本真尚氏 WiL
  • Chee Mun Cheng 氏 57 Stars

1位〜5位は、審査員による審査で決まり、1位受賞者(優勝)には、スタートアップ京都国際賞が贈られる(複勝として、最大1,000万円を授与)。また、会場やオンラインで参加している聴衆による投票で決まる、オーディエンス賞も設置された(YouTube Live 不調により、オンライン投票は中止)。

今回の LAUNCHPAD を受けて、第1回 LAUNCHPAD からの通算エントリ数は5,000社に達した。今回、登壇したファイナリストは、以下の15社。

(本稿は速報体制でお伝えしたため、追って、一部コンテンツを差し替える可能性があります。)

【1位(京都国際スタートアップ賞)】【オーディエンス賞】RENATUS by RENATUS ROBOTICS

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RENATUS ROBOTICS は、東大発の AI・ロボティクススタートアップで、「ワンストップ梱包」型自動倉庫システム「RENATUS」を提供している。RENATUS は、倉庫内を高さ5~20mのラック内を専用シャトルが走行し、コンテナを効率的に運搬する次世代のグッズ・トゥ・パーソン(GTP)システムだ。このシステムには3つの主要な特徴がある。

Image credit: Renatus Robotics
  • ワンストップ梱包 …… ピッキング、集約、梱包の3工程を1人の作業者で完結できる。
  • ピッキング速度 …… 1時間1人当たり500行以上のピッキングが可能。
  • 格納効率 …… 独自の配車最適化アルゴリズム「RENATUS CORTEX」により、100万箱以上のコンテナを1拠点に高密度保管できる。

さらに、同社は Microsoft の「Microsoft for Startups」プログラムに採択され、Azureなどのテクノロジーサポートを受けながら、開発の促進や新サービスの展開を目指している。RENATUS ROBOTICS は、このシステムを軸に、シャトル群制御アルゴリズムやマテハン機器(物流業務を効率化するために用いられる機械)など、独自の製品・要素技術を活かした多様なユースケースに対応できる体制を構築しつつあるという。

【2位】Solafune by Solafune

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Solafune は、人工衛星が取得する地球観測データを活用するアルゴリズム開発と提供を行うプラットフォームを開発している。2020年5月、数学専攻の経歴を持ち、ソフトウェアエンジニアやベンチャーキャピタリストとしての経験を積んだ上地練氏によって創業された。Kaggle のようなコンテスト形式のアルゴリズム発掘プラットフォームの衛星データ特化版と考えてよいだろう。

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近年、人工衛星は小型化や打ち上げコストの低下により急激に数を増やしている。これらの衛星には光学センサや降雨レーダー、高度計などさまざまなセンサーが搭載されており、地球上の陸空海のデータを解析している。しかし、衛星データの活用には高いコストや専門的な人材が必要となり、簡単に利用できないという問題があった。Solafune はこの問題をオンライン競技化で解決する。

このサービスでは、衛星のデータセットをオンラインで公開した後、世界中から解析結果を収集し、自動評価とスコアリングを行う。優秀なアルゴリズムを抽出し、Solafune がそのソースコードを買い取る。Solafune は買い取ったアルゴリズムを社内で調整し API 化し公開する。企業は解析するデータ容量に応じて課金される。

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【3位】スマートコンポスト by komham

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コムハムは、環境技術と IoT の融合による新たな生ごみ処理ソリューションの開発に取り組んでいる。同社の「スマートコンポスト」と呼ばれる生ごみ処理機は、ソーラー発電で自動駆動し、AC 電源や排水処理を必要としない独立型システムを特徴としている。最大の特徴は、生ごみ処理にかかる温室効果ガス排出量を実質ゼロで運用できる点だ。

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スマートコンポストの核となる技術は、コムハムが独自開発した微生物群「コムハム」である。この微生物群は、生ごみを最短1日で最大98%まで分解する能力を持つ。通常、数週間かけて複数回発酵させる堆肥化プロセスを大幅に短縮することができる。コムハムは複数の好熱性バシラス科細菌を中心とした微生物群から構成されており、遺伝子組換えやゲノム編集は行われていない。

スマートコンポストは、IoT 技術を活用したデータ管理機能も備えている。クラウドにアップロードされたデータから、投入生ごみ量、生ごみ分解量/分解率、温室効果ガス排出削減量、バッテリー残量などを遠隔で取得することができる。1日あたり最大10ℓの生ごみを処理する能力を持ち、耐用年数は8年に設定されている。

【4位】BUMP by emole

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emole はスマートフォン向け動画コンテンツ制作に特化したスタートアップだ。2018年11月の創業当初、アーティストや著名人のマーケティング支援と短編動画制作を手がけていたが、2022年12月に1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」をローンチし、アプリストアで3位にランクイン。ローンチから1年半でアプリは125万ダウンロード、TikTok などでの総再生回数は13億回に達している。

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BUMP の特徴はクリエイターへの利益還元モデルにある。視聴者からの課金や広告収入の一部がクリエイターに還元され、制作原価回収前は利益の70%、回収後は40%がクリエイターに分配される仕組みだ。この仕組みにより、クリエイターのモチベーション向上と質の高いコンテンツ制作の継続が期待できる。

BUMP では、コンテンツのヒット率向上のためのガイドラインを設けている。3分という短い時間の中で、冒頭30秒と最後にフックを作ることで視聴者の離脱を防ぐ工夫をしている。また、アプリ内で公開したコンテンツの切り抜きを SNS で展開し、新規ユーザの獲得にも注力している。年内には韓国に進出することを計画している。

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【5位】WHERE by Penetrator

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WHERE は、宇宙技術を活用して不動産業界に革新をもたらす SaaS プロダクトである。衛星データと画像解析 AI を駆使し、駐車場や空き地などの不動産情報を効率的に収集・分析する。従来30時間以上かかっていた物件リスト作成作業を、わずか3分程度まで短縮することが可能だ。

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このシステムの特徴は、法務局の登記データと連携し、所有者を特定できる点にある。これにより、仲介業者を介さずに不動産オーナーと直接取引ができ、コスト削減にも貢献する。開発元の Penetrator は、JAXA の知的財産を活用した「JAXA ベンチャー企業」として認定されている。月のクレーター解析技術を地球の不動産検知に応用するなど、宇宙技術の地上応用に積極的に取り組む。

WHERE は、不動産業界の長年の課題である非効率な業務プロセスや空き家問題の解決に貢献することが期待されている。さらに将来的には、一般消費者向けサービスの展開や、国境を越えた不動産取引の実現を目指している。Penetrator では、20年後には火星の不動産探査を視野に入れており、WHERE の事業で得た資金を活用して宇宙ビジネスの新たな地平を切り開こうとしている。

ドリームフレンド by AI-VOLT

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AI-VOLT は、AI を用いた画期的な人格再現技術の開発に成功し、注目を集めている。この技術は、個人や法人向けに、スマートフォンやパソコン、さらには自社開発のホログラムディスプレイ上で、AI が本物そっくりに話したり歌ったり踊ったりすることを可能にするものだ。

同社の技術の特徴は、カスタマイズ性の高さ、リアルタイム対応能力、そして低コストでの運用にある。わずか10秒程度で個人の AI モデルを生成でき、1枚の画像からでも再現が可能だという。また、独自の軽量化モデルにより、従来の20分の1のコストで運用できるとのことだ。

この技術は、人材研修やエンターテインメント業界など、幅広い分野での活用が期待されている。すでに人材系大手上場企業やゲーム系大手レーベル事務所など、20社以上から問い合わせがあるという。

RePla by esa

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esa は、プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する企業だ。同社の特徴は、独自技術による複合プラスチックのリサイクルにある。「esa method」と呼ばれるこの技術は、これまでリサイクルが困難だった複合プラスチック素材を特殊な押出設備を用いてペレット化する。この方法により、従来の手法と比較してCO排出量を大幅に削減し、コストも抑えることが可能となった。

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また、esa は産学連携にも積極的に取り組んでいる。京都大学大学院総合生存学館との共同研究を通じて、再生ペレットの構造解析や環境負荷シミュレーションの開発を進めている。また、「サーキュラーマテリアル」コンソーシアムに参画し、サステナブルな材料開発に関する情報交換や議論に参加することで、サーキュラーエコノミーへの貢献を目指している。

esa の事業は単なるリサイクルにとどまらず、環境コンサルティングやマーケティングサービスも展開しており、企業の ESG 経営支援も行っている。これらの総合的な環境ソリューションの提供を通じて、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に寄与することを目標としている。

ファミリーバンク by ファミリーテック

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ファミリーテックが提供する「ファミリーバンク」は、現代の多様な家族形態に対応した金融サービスだ。2022年6月に iOS と Android 向けに提供を開始し、2024年7月には新たに「家族カード」の発行を開始した。ファミリーバンクの特徴は、「家族単位」でのお金管理を可能にする点だ。従来の個人向け金融サービスとは異なり、夫婦やカップルが共同で利用できる「家族口座」を提供している。これにより、世帯のお金を効率的に管理し、日常的な金銭のやりとりを簡素化できる。

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新たに導入された「家族カード」は、この概念をさらに発展させたものだ。1つの銀行口座を共通の引落し先として、家族全員に1枚ずつ発行可能で、日々の支出をアプリ上で一元管理できる。ファミリーバンクは、法的な関係性に関わらず、生計を共にするすべての「家族」を対象としている。事実婚のパートナーや LGBTQ のカップル、同棲中の相手、生活を共にする友人同士など、多様な関係性に対応している点が特徴的だ。

ファミリーテックは、この「家族単位」のアプローチを金融分野から始め、将来的には決済や契約などの分野にも拡大していく計画だ。これにより、「小売」と「金融」を融合した新しい市場の創造を目指している。ファミリーバンクは、変化する社会のニーズに応える形で、家族単位でのお金管理をアプリ上で簡単に行えるサービスを提供している。現在は一部機能のベータ版を提供しており、本格的なサービス拡充は2024年秋頃を予定している。

PARK STOCK, at PORT, PIT PORT, Park Flow by LANDIT

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LANDIT は、事業用駐車場マッチングプラットフォームを運営している。建設土木、物流、モビリティ業界向けに駐車場手配サービスを提供していて、一般的なコインパーキングや駐車場シェアリングサービスでは対応できない特殊車両や大型車、長期駐車などのニーズに応えることができる。また、駐車スペースへのアプローチ道路の幅など、細かな条件にも配慮している。

このサービスは、駐車ニーズを持つ事業者と不動産事業者や駐車場事業者をマッチングする。駐車場オーナーにとっては稼働率向上と管理手間の削減につながり、利用者には検索から決済までの一連の機能を提供する。今後、モビリティ全般向けの不動産テックへと事業を拡大する計画で、衛星データなども活用し、地域毎の駐車需要や空間分布を分析し、より効率的なサービス提供を目指している。

これらのプラットフォームは、従来のサービスでは対応できなかった駐車需要に対し、柔軟なソリューションを提供することで、市場での独自のポジションを確立しつつある。フードデリバリーのギグワーカーの待機場所や、マンション大規模修繕時の一時駐車場など、新たな需要にも対応できる可能性を秘めている。

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Nemo by Valtec Technologies

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Valtec Technologies が開発した「NEMO」は、AI を活用した複数ドローン制御システムで、従来のヘリコプターを使用した魚群探索方法に代わる革新的な手法を提供する。自然言語による操作が可能で、1人のオペレーターが最大25機のドローンを同時に制御できる。

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NEMO は、複数のデータソースを分析し、マグロの群れがいる可能性が高い場所を特定。その後、ドローンを自動的に派遣して位置を確認する。さらに、コンピュータビジョン技術を用いて漁獲量の正確な推定も行う。

Valtec Technologiesは、この技術が燃料使用量の削減と漁獲効率の向上に貢献し、商業漁業の持続可能性を高めると主張している。同社はすでに台湾、フィリピン、パプアニューギニアの大手漁業会社と提携しており、日本市場への進出も視野に入れている。

wordrabbit by Remedies

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Remedies が開発する「wordrabbit」は、日本語専用に開発された AI 文章校正ツールだ。リアルタイムで文章を校正し、形式面のチェックをサポートする。専門のアシスタントがそばにいるかのように、文法の誤り、誤字・脱字、ミスタイプなどを瞬時に発見し、修正案を提示する。

Image credit: Remedies

ビジネス用途に特化しており、差別語、商標、表記ゆれなどのチェックも行う。内閣府の告示や出版物で使用されるルールを採用し、公平で読みやすく、分かりやすいビジネス文章に仕上げる。また、スタイルガイド機能により、ユーザは独自のルールを設定できるため、文章に一貫性を持たせることも可能だ。

wordrabbit は、web ブラウザ版のほか、Microsoft Word 拡張機能として利用できるため、既存の業務フローを変更せずに導入でき、作業の効率化が図れる。wordrabbit は、ニューラルエンジンを活用した独自の Transformer 言語モデルを使用している。8,000万語の単語のつながりを解析し、優れた文章のパターンを導き出すことで、高精度な校正を実現している。

BoostDraft by BoostDraft

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2021年に創業された BoostDraft は、法律文書の作成と管理を効率化する同名の AI アシスタントを開発している。IDE のように、Microsoft Word のプラグインとして機能し、法務部や弁護士などの専門家の作業を支援する。このサービスは、複雑な法律文書を迅速かつ効果的に理解し修正できるよう設計されている。

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具体的には、文書内の条項検索、関連情報の即時表示、ネット検索の効率化などの機能を提供している。これにより、ユーザーは文書をスクロールしながら行ったり来たりする時間を節約し、より効率的に作業を進めることができる。さらに、条項の追加・削除に伴う番号の自動調整や表記ゆれの修正など、法律文書特有の細かな作業も自動化する。

BoostDraft の特徴は、法律文書作成における具体的かつ日常的な課題に焦点を当てている点だ。この実用的なアプローチが評価され、国内大手法律事務所での導入が進んでいる。特に、五大法律事務所を含む主要な法律事務所への導入実績は、そのサービスの有効性を裏付けている。東京本社とサンフランシスコオフィスを拠点に、今後はアジアやグローバル市場への展開も視野に入れている。

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YuiQuery by Yuimedi

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Yuimedi は「医療をアップデートさせるデータ利活用インフラの構築」という野心的なビジョンを掲げ、日米両国での事業展開を加速させている。創業者のグライムス英美里氏は、医療システムの改善に強い関心を持ち、製薬会社での臨床開発経験や国際的な教育背景、さらにコンサルティング業界での経営的知見を活かして事業を推進している。

Yuimedi は、医療データ利活用において、膨大なデータから必要な情報を適切に抽出する課題に取り組んでいる。この課題解決のため、生成 AI を用いた医療データ抽出ソフトウェア「YuiQuery」の開発を進めている。すでに約10名のデータサイエンティストがテストユースを行っており、実用化に向けて前進しているという。

Yuimedi は2024年1月、アメリカ・デラウェア州に100%子会社 Yuimedi, Corp. を設立し、マサチューセッツ州ボストンに事業所を開設した。これにより、日米両国での事業展開を本格化させる。YuiQuery は主にアメリカで開発が進められている。すでに約10名のデータサイエンティストがテストユースを行っているという。

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DMKTZ by DMKTZ/適着三維科技(台湾)

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アパレル産業では、デザインコンセプトから生産までに約8ヶ月もの時間を要し、その過程で多くの無駄が生じている。また、ESG 規制への対応も求められている。これらの課題に対し、DMKTZ は3D スキャン、コンピューターグラフィックス、AI を活用したソリューションを提供している。

Image credit: DMKTZ

同社のプラットフォームでは、AI による仮想モデルの生成や300以上の身体測定データの取得が可能だ。また、3D ファイバースキャナーを用いてデジタル素材ライブラリを作成し、AI による布地のシミュレーションも行える。デザイナーはこれらのツールを使用して、サンプル制作なしに様々なデザインオプションを試すことができる。

DMKTZ の導入により、リードタイムを8ヶ月から4ヶ月に短縮し、サンプル制作や輸送コストを50%削減できるという。また、炭素排出量の削減やESG規制への対応にも貢献する。すでに250社以上の顧客を持つ同社は、LVMH、H&M、ユニクロなどの大手ブランドとも取引がある。現在はシリーズ B ラウンドでの資金調達を行っている。

ElevateFoods by ElevateFoods(香港)

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ElevateFoods は、特許取得済みのスマート3D フードプリンティングと多層ナノ調理技術を用いて、パーソナライズされた臨床栄養とデジタル最適化された食品の革新を目指している。その使命は、個別化された食品の準備、調理、体験方法を変革する、商業的に実現可能な統合型スマート3D 食品製造技術を開発することにある。

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ElevateFoods のコア技術は多層・選択的調理法にある。ヒーターとレーザーモジュールを使って、食品を均一かつ精密に調理することができ、一貫性のある高品質な製品を毎回提供できる。同社の特許取得済み処理技術は、3Dフードプリンティングと調理準備プロセスに連携されていて、食品の感覚、テクスチャ、栄養、外観を精密に制御したカスタマイズされた食事を提供できる。

AI を活用した食事設計も可能で、糖尿病患者、高齢者、子供、アスリートなど、特別な食事ニーズを持つ人々をターゲットにしている。ElevateFoods の製品ソリューションは、炭水化物、タンパク質、繊維、野菜、栄養成分や漢方薬を含む強化スナックなど、調理が必要なほぼすべての食品タイプに対応している。食品廃棄物を機能的で食品に変え、持続可能なイノベーションを促進する。

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