創業3年で評価額380億円、SoftBank Vision Fund 2がスニダン投資ーーアジア制覇に向け着実に成長

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取り扱いカテゴリを拡大中のスニーカーダンク(スニダン)

ニュースサマリ:スニーカー、ストリートウェアに特化したマーケットプレイス「スニーカーダンク」を運営するSODAは12月2日、第三者割当増資の実施を公表した。引受先になったのはSoftBank Vision Fund 2。シリーズDラウンドで調達額は非公開。企業評価額は380億円となる。

同社は7月末にシリーズCラウンドを公表しており、その時の調達額は62億円。評価額は240億円で、実に4カ月で株価を約1.6倍に引き上げたことになる。前回ラウンドではNAVER子会社のKREAMがリードし、Altos、SoftBank Ventures Asia、JAFCO Group、および既存投資家のbasepartners、コロプラネクスト、THE GUILDなどが参加した。

今回調達した資金はシンガポール、オーストラリア、香港などのアジア市場獲得、国内事業の拡大、AIを活用したロジスティクス、真贋鑑定、カスタマーサポートなどに投じられる。

話題のポイント:何はさておき、SoftBank Vision Fund 2(SVF2)からの出資ですね。国内では恐らく2例目になると思います。国内スタートアップにとって、この「SoftBank Vision Fund」という存在は近くて遠いものだったのではないでしょうか。今回、SODAの投資担当としてコメントしているSVF2のマネージングパートナー、松井健太郎氏がForbesに語った内容がありましたので少しおさらいしてみます。

そもそもSVF1は出資額の平均が1,000億円規模で、米国中心のユニコーン企業(評価額10億ドル以上)への投資が必然でした。これが2号になってからは平均投資額が200億円と下がり(これでもデカいですが)徐々に日本企業もターゲットに入るようになっていったようです。10月に公表された国内初投資案件、バイオ企業「アキュリスファーマ」への出資はシリーズAで調達総額は68億円と「身近な」存在になった象徴的な事例と言えるかもしれません。

そしてこれに続く案件が今回のSODAです。松井氏のコメントを引用すると投資プリンシプルは5つで、「1. 市場の大きさ、2. サービス・商品・技術の革新性、3. AI(人工知能)、データ活用で成長を加速しているか、4. 明確なビジョンを持つ起業家・経営陣か、5. 事業の持続可能性と収益化への道筋が見えているか」(松井氏・Forbesインタビューより抜粋)を満たした企業であれば投資するとしています。

今回、SODAの資金使途に「AIを活用したロジスティクス」というものが明記されていました。個人間流通のアジア圏制覇には各国でバラツキのあるこの「ロジスティクス」が大きな鍵を握っており、このルートを最適化させることで「今日売って明日届く」という体験を実現できるようになります。ここのブレイクスルーにはテクノロジーが欠かせないのです。

なお、ソフトバンクグループの決算(2022年3月期 第2四半期決算)によると、SVF 1の出資先は81社、SVF2は157社(9月末時点)となっています。

日本は余白だらけ

前回ラウンドをリードした韓国Kreamと共にアジア圏を攻める

さてさて7月増資の時、スニダンの戦い方についてはある程度書きました。

そこに向けての方向に変更はなく、日本含むアジア制覇に向けて着実にアクセル踏んでいくということになります。SODA代表取締役の内山雄太さんにお聞きしましたが、MAU(アプリ含むスニダン利用訪問者数)が7月時点の300万人から400万人と成長、「スニーカーのみではなくストリートウェア、ハイブランド、ホビーのGMVが積み上がっている」(内山氏)とのことです。

国内については「まだまだ余白だらけ」で、メルカリのMAUが1984万人で年次成長が13%、GMVが2034億円で年次成長19%(2022年6月期第1四半期決算より)で成長続けていますから、全体的にもまだまだ踊り場は先のようです。

あと、買収したモノカブがなくなりました。7月に買収したもうひとつの「日本版Stock X」モノカブは、前回取材時に処遇が明確に決まっていませんでしたが、決断は早かったです。

「最初は2プロダクトで取り扱いカテゴリを別けて展開していく予定でしたが、海外競合の動きとスニダンの海外展開を加味し、国内もきちんとグロースさせつつ少しでも早く海外を獲得していくためには、1プロダクトへリソースを集中させる(リソースを分散させない)」(内山氏)。

そして気になるアジア戦略です。前回ラウンドで彼らの出資をリードした韓国の「Kream(크림)」が1,000億ウォン(約97億円)規模のシリーズBを10月に実施しています。累積投資額は1,400億ウォン(約136億円)でこちらも商品カテゴリ拡大、海外進出を進めています。

スニダンはこのKreamと連携しつつ、その他の地域を攻めるべく準備を進めています。内山さんは海外アプリを含めた本格始動が近いことを教えてくれました。

「細かいテストはすでに開始済みで、少しですがトランザクションも発生しています。海外アプリのローンチ含め本格始動間近という感じです。具体的には、日本と比べて同じ商品の相場の差、関税含む物流コスト、競合状況などを中心に戦略を固めています」(内山氏)。

2018年創業、現在200名ほどの体制で一気に踏み込みを続けるSODA軍団。体制についてはプロダクト中心ということもあって、エンジニア、PdMを強化しつつ、展開する各国の組織づくりにも着手しているというお話でした。

SoftBank Vision Fundという新しい局面が日本のスタートアップを「アジア圏」に広げるきっかけになるのか、大変注目をしております。

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