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なぜ人はスニーカーに熱狂するのかーートレードする若者、スーツを着なくなった40代

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ここ数年のシェア経済で認められる一つのトレンドに「スニーカーのC2C」というテーマがあります。今年の春先に企業価値を10億ドルと評価された(とされる)米StockXがその急先鋒ですが、創業者が1年前に語った記事によれば、毎日200万ドルの売上(グロス・セールス)が発生しており、従業員は700名に拡大しているそうです。 2015年の創業なのでトラクションが強烈なことがよくわかります。彼らのモデルは「…

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モノカブを通じて売買されるスニーカーたち

ここ数年のシェア経済で認められる一つのトレンドに「スニーカーのC2C」というテーマがあります。今年の春先に企業価値を10億ドルと評価された(とされる)米StockXがその急先鋒ですが、創業者が1年前に語った記事によれば、毎日200万ドルの売上(グロス・セールス)が発生しており、従業員は700名に拡大しているそうです。

2015年の創業なのでトラクションが強烈なことがよくわかります。彼らのモデルは「リアルタイムプライシング」による個人間売買で、売却成約時に販売者から8〜9.5%、購入者から約2%の手数料モデルとなっています。

私は今、Bhrino(ブライノ)というスタートアップでスニーカーの個人間売買「モノカブ」を手掛けています。現在、創業から約1年半ほどですが反響は大きく、流通総額は毎月50%を積み上げるなど、改めて日本でもスニーカー人気が証明されつつあると実感しています。

なぜ人はスニーカーに心を奪われ、取引するのか。

サービスを運営する中で一つ、興味深い数字に出会いました。それが利用ユーザーの4分の1を占める「40代」ユーザーの存在です。若い10代、20代の世代はもちろん、この大人世代が加わることで、この市場にある動きが生まれているからです。

メルカリでビジネスを覚えた若者たち

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発送するモノカブのスタッフもまたユーザーだったりする

メルカリの誕生で10代,20代の人はものを売るといったことが当たり前になってきました。スニーカーというのは不思議なもので相場という概念があり、その時々により値段が変動しています。「この商品は将来的に上がると考え、資産運用のように長期で保有する」といった議論がスニーカー好きの若者たちの中で当たり前のようにされているのです。

その考え方はまさに株式投資に近いもので、今の10代から20代はメルカリでビジネスを覚え、今度はモノカブである種の金融に自然と取り組んでいるのではないかなと感じています。

ハマってる40代

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数万円から10万超のスニーカーを大人買いする40代

一方、こういったマーケットが成立するには、力強い買い手の存在も必要です。特に10万円以上するスニーカーをポンと買える購買力があるのは一定層の大人たちがやはり中心です。日本にスニーカーブームが始まったのは1990年からと言われています。ReebokのPump FuryやAir Jordan 1,Air Max 95など、日本では空前のスニーカーブームとなり、1足40万円などで取引されるスニーカーが出てきて「エアマックス狩り」という言葉が生まれるほどの社会現象を巻き起こしました。

このど真ん中世代がまさに今の40代なのです。

憧れのスニーカーは当時の学生だった彼らには高価すぎて購入することはなかなかできません。その世代の方々が現在社会人となって、ある程度の金額を支払えるようになった。そこで再度、スニーカーにハマりだした、という現象が起こっているのです。

着なくなったスーツ、スニーカーに流れるお金

もう一つ、スーツを着なくなったことも要因として考えられます。まだまだスーツ中心の社会ではありますが、スタートアップを中心にスーツを着ない働き方のスタイルが広がっています。

意思決定を減らすために毎日同じような会社のTシャツにパンツ・アップルウォッチを着ける。そうなると男性の身だしなみではスニーカーぐらいにしかお金をかけるところがなくなってくるのです。高級革靴として考えればスニーカーのプレ値もそこまで高くはないため、どんどん購買されていくのではないかと思います。

スニーカーを単なるファッションやスポーツアイテムとして捉えれば、成立するのはせいぜい中古品の売買程度かもしれません。しかし、ここに挙げたような世代のお金に対する考え方の変化、ライフスタイル、若かった頃の歴史、こういった背景が加わることで、全く異なる市場が生まれ、そして成立しているのです。

もちろんここに挙げた要因はほんの一角だと思います。これから拡大するこの魅力的な市場を引き続き事業者としてウォッチしていきたいと思います。

<参考情報>

本稿はスニーカーC2C「モノカブ」を運営するBrhino代表取締役、濱田航平氏によるもの。Twitterアカウントは@koheyhamada。彼らの事業や採用に興味がある方、彼らとの取り組みを希望する企業はこちらからコンタクトされたい

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月次流通は50%成長に拡大、スニーカー売買のモノカブがXTech Venturesなどから2.2億円を調達

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スニーカーの個人売買「モノカブ」を運営するBrhino(ブライノ)は11月11日、第三者割当増資の実施を公表している。引受先となったのはXTech VenturesをリードにW Ventures、アドウェイズの3社。調達した資金は2億2000万円で出資比率などの詳細は開示していない。資金は人材採用などに充てられる。 モノカブは2018年5月にβ開始した「日本版StockX」。スニーカー専門のC2C…

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Brhino(ブライノ)代表取締役の濱田航平氏

スニーカーの個人売買「モノカブ」を運営するBrhino(ブライノ)は11月11日、第三者割当増資の実施を公表している。引受先となったのはXTech VenturesをリードにW Ventures、アドウェイズの3社。調達した資金は2億2000万円で出資比率などの詳細は開示していない。資金は人材採用などに充てられる。

モノカブは2018年5月にβ開始した「日本版StockX」。スニーカー専門のC2Cで、特徴的な板寄せの価格決定システムがある。通常、こういったモノの売り買いにはメルカリやラクマのような固定価格でのオファーを出す仕組みと、ヤフオクに代表されるオークション方式がある。

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全体の4割の商品は板寄せ方式で売買が成立している

<参考記事>

モノカブではこれを板寄せ方式を追加することで、売買双方の希望販売・購入価格を擦り合わせてその時に最適な価格での取引を可能にしてくれる。同社代表取締役の濱田航平氏によれば、ユーザーの4割がこの板寄せの方法で売買をしているという話だった。

また、モノカブ自体が間に入って鑑定するオペレーションを取ることで、偽物の流通を防ぐ仕組みも取り入れている。2018年11月の正式リリース後、約半年間で30%成長だった月次の流通額は更に角度が上がり、現在では月次50%成長となっている。

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モノカブ相場の12万円スニーカーが15万円にーー日本版StockX「指値×C2C」は新たなトレーダーの心をつかめるか

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先日突然公開となったスニーカー特化C2C「モノカブ」ですが、ここ数カ月の月次流通総額の成長が前月比30%と高い数値を示しているらしく、現状でも面白い出来事が発生しているようです。キーワードは「資産としての商品・プレミアム」の価値観です。 今回、投資家としても参加しているTLMの木暮圭佑さんが実際に売買したスニーカーはプレミアムが付いていて、購入した当初は12万円(市場での小売価格は2万円ほど)だっ…

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モノカブウェブサイト

先日突然公開となったスニーカー特化C2C「モノカブ」ですが、ここ数カ月の月次流通総額の成長が前月比30%と高い数値を示しているらしく、現状でも面白い出来事が発生しているようです。キーワードは「資産としての商品・プレミアム」の価値観です。

今回、投資家としても参加しているTLMの木暮圭佑さんが実際に売買したスニーカーはプレミアムが付いていて、購入した当初は12万円(市場での小売価格は2万円ほど)だったものが、今、15万円に上がっているというお話でした。

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購入価格は株や仮想通貨などでおなじみの「板寄せ」方式が採用されています。そのタイミングで最も高い価格を提示するオークションタイプに似ていますが、一点ものというより、もう少し流通量がある場合、変動する市場価格に合わせて数を捌けるのが特徴です。今回のスニーカーのように「同様のものを複数の人たちが保有している」場合のトレードに適した方法です。

オリジナルのアイデアはStockXです。2015年5月に創業したスニーカー特化のC2Cで、直近のラウンドでは著名投資家、ユーリ・ミラー氏率いるDST Globalが出資したと報じられており、その評価額は少なくとも10億ドルに到達したのではと伝えられています。

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StockXのサイトトップにはスニーカーの相場がティッカーで流れる

彼らのモデルは「リアルタイムプライシング」による個人間売買で、伝えているRecodeの記事によれば、まだ黒字化のフェーズではなく、ビジネスモデルは売却成約時に5ドルプラス12.5%の手数料モデルとなっています。創業者がNew York Timesに対して1年前に語った状況によると、毎日200万ドルの売上(グロス・セールス)が発生しており、従業員は700名に拡大しているということでした。創業から3、4年ですから強烈なトラクションがかかっていることがわかります。

実はこのStockX、私はあまり興味がありませんでした。いわゆるC2C市場の特化ニッチぐらいにしか考えておらず「スニーカー好きな人が多いんだなと」スルーしていたのです。しかし、今回、モノカブが日本で立ち上がったことを受け、実際に発生するユースケースを見てみると、商品の購入というよりはトレードに近い体験なんですね。

一方、こういったオンライン・トレードで記憶に新しいのが仮想通貨などの「ボラティリティ(相場のアップダウン)」の高さによるトラブルです。特にValuでは事前に示し合わせた一部ユーザーによる価格操作のような事件も発生しましたし、モノカブでも同じような事象は起こりうるのでしょうか。

これについて運営するブライノ代表取締役の濱田航平さんと木暮さんにお聞きしたところ、そもそもモノカブは「スニーカー」という実際に市場価格があるものに紐づいているので、相場の操作自体が難しいのだそうです。

実際例えば大暴落!みたいなスニーカーそこまで多くはないですが、あるとすると大きく生産数が増えて再販!みたいなやつは値は落ちるかもしれません(木暮)。ただ、大きく再生産するとブランド価値が損なわれるので基本的にはブランドもやらないんです(濱田)。

つまり、実際の商品があり、かつ、特定モデルについてはプレミアムが付くタイプの商品であればこのトレード・モデルが適用できる、ということになります。メルカリやヤフオクもそうですが、一定数「せどり」をしてお小遣い稼ぎをしているユーザーがいます。StockXのモデルは特にそのチャンスが大きいのだと思います。

2018年5月末のβ提供開始からまだ1年たらずですが、久しぶりにC向けで楽しみなトラクションを見せてくれるプレーヤーに出会いました。どういった成長をこれから示すのか、定期的に定点観測してみたいと思います。

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「板寄せ」で最適価格を提示、鑑定付きC2C「モノカブ」がW venturesやTLMなどから資金調達ーーメルカリCPO濱田氏実弟が創業

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スニーカー特化のC2C「モノカブ」を運営するブライノは5月23日、第三者割当増資の実施を公表した。引受先になったのはW ventures、TLMの2社と、個人投資家としてゲームエイト 代表取締役の西尾健太郎氏、HEROZの伊藤久史氏ほか。調達資金の額や払込日、出資比率などの詳細は非公開。 モノカブは個人間で新品の商品を売買できるプラットフォーム。現在はスニーカーに特化しており、取引のタイミングでモ…

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スニーカー特化のC2C「モノカブ」を運営するブライノは5月23日、第三者割当増資の実施を公表した。引受先になったのはW ventures、TLMの2社と、個人投資家としてゲームエイト 代表取締役の西尾健太郎氏、HEROZの伊藤久史氏ほか。調達資金の額や払込日、出資比率などの詳細は非公開。

モノカブは個人間で新品の商品を売買できるプラットフォーム。現在はスニーカーに特化しており、取引のタイミングでモノカブが商品を鑑定し、偽物取引を排除する仕組みになっている。また、エスクローを採用しており、個人間取引時の住所など個人情報が伝わることによるトラブルも防止する。

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また、特徴的な仕組みとして購入者と販売者が共に指値を指定できる板寄せ式の価格決定システムを導入している。これは株式取引などで採用されている価格決定の方法で、売買双方の希望販売・購入価格を擦り合わせてその時に最適な価格で取引を可能にしてくれる。

2018年5月末からベータ版の運用を開始し、11月の公開以降、流通量は月次で30%の成長を示している。同社は今後、調達した資金で体制の強化、商品の拡大を目指す。

なお、ブライノ代表取締役の濱田航平氏はサイブリッジを創業し、2014年からメルカリに参加した現、取締役CPOの濱田優貴氏の実弟。

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