ゲームパブリッシャーCarry1st、2,000万米ドルを調達——Googleやa16zがアフリカでWeb3ゲーム投資を強化(2/2)

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前編に続く)

スタートダッシュ

Carry1st の Cordell Robbin-Coker  氏(左)、Lucy Hoffman 氏(中央)、Tinotenda Mundangepfupfu 氏(右)は、Carry1st を2018年に創業した。
Image credit: Carry1st

Carry1st は2018年以降、これまでに2,950万米ドルを調達している。

Carry1st は2019年にゲーム「Carry1st Trivia」をローンチし、この作品はケニアとナイジェリアで Android のNo.1 タイトルとなった。しかし彼らは、人々がゲームを発見するための別の方法を見つけることから、自分たちの専門性が(ゲームを作るよりも)ゲームのマーケティングにあることに気づいた。彼らはインフルエンサーマーケティングの仕組みを研究し、現地の決済ソリューションがいかに重要であるかを学んた。アフリカでは、スマートフォン所有者の多くが、Google Play や Apple のA pp Store で使えるクレジットカードを持っていないのだ。

2020年初頭、同社はシードラウンドで資金調達し、現在、ユーザが現地の支払方法を使って支払うことを可能にする決済プラットフォームを構築している。それは、Krafton や Garena が東南アジアで行っている戦術と似ている。

同社は、Rovio、Socialpoint、Ubisoft、Wargaming 出身のモバイルゲームのベテランを含む、18カ国で37人をチームに擁している。

Andreessen Horowitz のジェネラルパートナー David Haber 氏は、次のように語っている。

アフリカを拠点とする企業への初の投資として、次世代モバイルゲームとフィンテックのプラットフォームである Carry1st に投資できることを嬉しく思う。

我々は、インド、中国、東南アジアなどの市場で見てきた優れた成功を、Carry1st が反映する絶好の機会だと考えている。創業者の Cordel、Lucy、Tino、そして Carry1st チームの「アフリカ版 Garena を作る」というミッションに協力できることを、これ以上ないほどうれしく思っている。

Carry1stの戦略

Carry1st の作品「Sponge Bob: Krusty Cook-Off」は、アフリカでヒットした。
Image Credit: Carry1st

Carry1stは 、パートナーのためにユーザ獲得、ライブオペレーション、コミュニティ管理、マネタイズを扱うフルスタック・パブリッシング・ソリューションを提供している。同社は、組み込み型の決済ソリューションとバーチャルグッズのオンラインマーケットプレイスを通じて、この地域での収益化を強化しており、銀行口座を持たない顧客も好みの方法でコンテンツに対する支払いができるようになっている。

前回の資金調達ラウンド以降、Carry1st はバーチャルグッズのオンラインマーケットプレイスを立ち上げている。また、「Sponge Bob: Krusty Cook-Off」を Tilting Point と共同開発した。

現在、彼らのゲームタイトルの最大の市場は、ナイジェリア、南アフリカ、エジプトである。ゲーム「Mine Rescue」は、グローバル市場で好調に推移している。このゲームは、カジュアルとパズルのハイブリッドゲームだ。収益の約半分は広告、半分はアプリ内課金によるものだ。

Carry1st は、自社がパブリッシング元となる共同開発ビジネスの構築も視野に入れており、アフリカの市場のギャップを自社ゲームで埋めることができるようになる。Carry1st は多言語に対応しているが、アフリカでは英語とフランス語で約9億人を相手にすることができる。

同社は最近、オンライン決済のパイオニアである PayPal や Chipper Cash と提携し、アフリカの人々が Carry1st Shop で Tinder の利用権、モバイルデータ、ゲーム通貨などのバーチャルグッズを簡単かつ安全に購入できるようにした。消費者は、仮想通貨、モバイルマネー、銀行送金など、現地のさまざまな支払方法を利用して支払うことができる。

Carry1st は、ニコロデオンの「SpongeBob: Krusty Cook-Off」のパブリッシャーである Tilting Point を含む多数の大手スタジオから7つのゲームのパブリッシング契約を締結している。「SpongeBob: Krusty Cook-Off」は最近、アフリカでローンチした。

その他のゲームパートナーには、世界有数のカジュアルおよびハイパーカジュアルモバイルゲームの開発およびパブリッシャーである CrazyLabs や、ポートフォリオ全体で1億2,000万ダウンロードを超えるスウェーデンの Raketspel などがいる。

Google のアフリカ担当マネージングディレクタ Nitin Gajria 氏は次のように語っている。

アフリカのモバイルゲーム業界を活性化するために Carry1st と提携し、初めてオンラインに接続する数億人の消費者に向けてソリューションを拡大するチームを支援できることをうれしく思う。

「Sponge Bob: Krusty Cook-Off」は、Tilting Point からライセンスを受けている。
Image Credit: Carry1st

Robbin-Coker  氏によると、同社は新しいビジネスの可能性として、NFT(非代替トークン)、仮想通貨、Web 3を研究しているとのことdだ。しかし、それ以外の課題としては、他国をまたぐ流通の拡大や現地でのパートナーシップの構築などがある。同社は、仮想通貨を市場に取り入れることに取り組んでいる。

この機会に、非常に興奮している。(Robbin-Coker  氏)

人気のあるタイトルをアフリカで成功させることは、Carry1st の戦略の大きな部分を占めるとRobbin-Coker 氏は言う。

トップクラスのゲームすべてがアフリカでうまくいくとは思っていない。しかし、文化的に適切なマーケティングと流通を行うことで、この地域で成功できると信じているゲームがたくさんある。

また、ゲーム内の資産を購入することができるマネタイズエンジンもある。 我々は、世界の主要なゲーム会社からより多くのタイトルと契約することを推進している。(Robbin-Coker  氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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