バンダイナムコがメタバース特化のCVCファンドを設立、3年間で30億円を出資

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

バンダイナムコエンターテインメントは、メタバース領域を対象とした CVC「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(021 Fund)」を設立したと発表した。「IP(キャラクターなどの知的財産)メタバース」の構築、新たなエンターテインメントの創出を目指し、この領域のスタートアップに3年間で30億円(毎年10億円)を出資する。同社では4月からの中期計画で、「IP でファンとつながるための新しい仕組みとして IP ごとのメタバース開発に着手する」としており、このファンドを通じてスタートアップとの協業を図る。


バンダイナムコエンターテインメントでは「エンターテインメントを創り出す」「エンターテインメントを届けて、人々をつなげる」「エンターテインメントとのつながりをより熱く、より強くする」の3つの投資戦略を掲げている。021 Fund からは、この戦略にかなう、日本国内外のブロックチェーン、VR/AR/XR、AI などのエンターテイメント関連プロダクトやサービス、メタバース、Web3 関連スタートアップに出資を行う。投資対象はプレシードからレイターステージまでで、チケットサイズは数千万円〜5億円。

021 Fund の投資委員長は、バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長兼 CEO の宮河恭夫氏が務めるほか、「GUNPLA EXPO」の企画立案や直営店舗「THE GUNDAM BASE TOKYO」の設立に携わった常務取締役の藤原孝史氏と、モバイルゲームアプリのパブリッシング事業を牽引し経営推進室・経営管理室・CX 戦略室を担当する取締役の金野徹氏が投資委員を務める。021 Fund からはこれまでに、Genies、Phoenixx、double jump.tokyo、SHOWROOM に出資されたことが明らかになっている。

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