低価格で利用できる自費診断の脳ドック健診サービス「スマート脳ドック」を提供するスマートスキャンは11日、シリーズ B ラウンドで13.7億円を調達したと発表した。この阿吽度に参加したのは、日本ベンチャーキャピタル、クレディセゾン(東証:8253)、DG ベンチャーズ、キヤノンメディカルシステムズ、山口キャピタル、出光興産(東証:5019)、Aflac Ventures、名前非開示の個人投資家。
スマートスキャンは2019年11月、シリーズ A ラウンドで11億3,000万円を調達している。今回の調達より前、今年2月には出光興産と資本業務提携を発表、車両を用いた移動式健診サービスを出光興産のサービスステーション(ガソリンスタンド)を活用して展開することを明らかにしていた。今回の調達はそれに続くものだ。
2018年に組成された IFLP 1号ファンドの最終規模は69億円に達した。出資先はソラシード、プライマルキャピタル、ライフタイムベンチャーズ、Full Commit Partners、DRG Fund、ゼロイチキャピタル、Incubate Fund India、Incubate Fund US、Incubate Fund Brasil、POLAR SHORTCUT など17のファンド。これら全てのファンドの投資先の総和は3月末現在で259社、最終的には300社前後に達する見込みだ。
リンケージは3月、シリーズ A ラウンドでマイナビ、Medical Development Support(RMDパートナーズによる運営)、個人投資家の竹内真氏、上沢仁氏らから約5.5億円を調達したことを明らかにしている。これより前2020年12月には、加賀電子から調達額非開示の資金を調達している。シリーズ A ラウンドでの調達により、同社の累計調達額は8億円に達した。
<ピックアップ> Remote secures $300 million Series C financing to power global employment サンフランシスコに本拠を置く Remote は、シリーズ C ラウンドで3億米ドルを調達した。時価総額は30億米ドルに達した。このラウンドは、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2がリードし、Accel、Sequoia、Index Ven…
Remote は、世界中に分散した労働力の管理・支援の先駆者で、給与計算、税務、コンプライアンスサービスを提供している。2021年7月にシリーズ B ラウンドで1億5,000米ドルを調達しユニコーンクラブ入り(時価総額10億米ドル超)した。同社の年間経常利益は昨年1年間で13倍成長、従業員は9倍増加し現在65カ国に900人以上の従業員を擁していると報告している。今回の資金調達で、Remote は製品開発を加速させ、サービスをさらに他の地域にも拡大していく予定だ。
昨年、HR テックのプラットフォームは合計で92億米ドルを調達しており、今年に入ってからは24.6億米ドルの資金がこの分野に投入されている。給与計算とリモートチームのコンプライアンスプラットフォーム「Omnipresent」は先月、Kinnevik AB と Tencent(騰訊)がリードしたシリーズ B ラウンドで1億2,000万米ドルを調達、また、同業の Deel は Coatue がリードしたシリーズ D ラウンドで、4億2,500万米ドルの資金を調達した。Deel の時価総額は55億米ドルだった。