他の現場には絶対ない雰囲気ーーエンタメDAO「SUPER SAPIENSS」特別インタビュー/宣伝担当・渡辺尊俊さん【フィナンシェ放送局 #12】

本稿はトークンを使ったクラウドファンディング2.0「フィナンシェ」が配信するポッドキャスト「フィナンシェ放送局」の記事からの転載
フィナンシェ放送局はトークンを使ったクラウドファンディング2.0「フィナンシェ」で巻き起こる、ファンとプロジェクトの話題をお届けするポッドキャストです。プロジェクトの最新ニュースやここだけでしか聞けない中の人の話題をお送りします。

今回は特別編としてフィナンシェで注目のプロジェクト、SUPER SAPIENSSの中の人インタビューを前後編に分けてお送りします。前半ではプロジェクトのボードメンバーのおひとりでもある、オフィスクレッシェンドの松本淳一さんにお越しいただきましたが、後半となる本稿では、SUPER SAPIENSSの宣伝担当である中の人、渡辺尊俊さんのお話をお届けします。

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今回はSUPER SAPIENSSの宣伝担当である中の人、渡辺尊俊さんにお話をお伺いしたいと思います。今日はよろしくお願いします。それでは渡辺さん自己紹介をお願いします

渡辺:渡辺尊俊です。プロジェクトに関しては企画から参加させていただいています。日頃は映画の宣伝プロデューサーで、配給会社から依頼を受けて宣伝をする仕事をしています。

5月30日、31日にコミュニティ上でお伝えしましたが、SUPER SAPIENSS「The Beginning」という堤幸彦さんが監督される記念すべき第1弾映像作品の撮影がありまして、現場に行かれてた率直な感想を教えてください

渡辺:みんなが初めてのトライをしているプロジェクトだと感じましたね。SUPER SAPIENSSのプロジェクトがスタートになって、何かゴールがあって2日間みんなが同じ場所にいるということではなくて、ここから何かを始めよう!というそんな感じでした。

宣伝プロデューサーとして渡辺さんでこれまでもいろんな現場も見てきたと思いますが、スパサピならではだなと感じたポイントはありましたか?

渡辺:参加している監督とか現場の制作メンバーが完結のチームでやってますけど、キャスティングにオーディションで入ってきてる方とか制作のサポートに入ってきている方、宣伝の方でサポートで入ってきている方が、SUPER SAPIENSSのコミュニティのトークンを持っている方たちが参加したプロジェクトなので、他の現場には絶対ない雰囲気でした。

トークンを持っているサポーターがボランティアスタッフとしてそれぞれ担当割り振って参加していただいてて、渡辺さんは宣伝担当でしたが宣伝担当で参加したサポーターの皆さんとはどういうやりとりをしましたか?

渡辺:そんなに難しいことはなくて、自分のスマホで良いので気になったものの写真を撮って欲しいという話をみんなにして、途中でSUPER SAPIENSSを宣伝するとどういう写真が使われていくのかを徐々に話をしていきました。思い出写真ではないし、宣伝のための写真がどういうものなのかをみんなに伝えながら2日間で1人600枚とか撮っている人もいて、すごくいい写真がたくさん集まりました。

撮影されたりしてる様子を見てどうでした?

渡辺:宣伝はみなさん初めての方たちでした。写真を撮ることに関してはみんな慣れてるんですよ。スマホで写真を撮ることは日常的にやっていることなので。ただどういう写真を撮ると宣伝になるのかを意識して写真を撮ってるわけじゃないので、コミュニケーションを取りながら「それいい写真だね! 」と言いながら進めました。

SUPER SAPIENSSの堤監督の脚本を世の中に伝える時にどういうコンセプトで伝えていくか、僕の中でイメージがあります。俗にいう宣伝コンセプトです。コミカルにいくのか、ミステリアスサスペンスの方向でいくのか、もしくはアーティスティックにいくのか。今回はちょっと変わったサスペンスな雰囲気だけど、みんながイマジネーションをそこから頭の中で広げていくような写真がいっぱい集まってるといいなと思っていました。

今回のSUPER SAPIENSS「The Beginning」は公開が6月上旬になると思いますが、今後の予定などを聞かせてください

渡辺:7月1日にコンテンツ東京で監督たちが登壇してトークをする機会があるので、撮影まで振り返ってのトークがあって、裏話や撮影秘話などの話が出ます。お披露目になる日は別に設けようと思っています。SUPER SAPIENSSは業界だったり、メディアからも注目されている中での第1弾の映像になるので、メディアのみなさんが集まって発表ができるような場所を今、準備しようと思ってます。

少し日を遡りますが、SUPER SAPIENSSは2022年1月19日にプロジェクト発表会と同時にファンディングもスタートしました。1月19日に至るまで渡辺さんも入っていただいて、様々なプロモーションを重ねてきたと思いますが、当時振り返っていかがですか?

渡辺:僕は森谷さんとの繋がりの中から参加しているので、コンテンツ作りとコンテンツを世の中にどのように届けていくのかという部分で、今までにないやり方がないのかな?という軸から参加しました。森谷さんは始めの頃から國光さんと一緒にやろうとしていて、僕は何も知らない領域でしたが、トークンを発行してみんなに参加してもらうことがどのように世の中に伝わるとすごく分かりやすくなるのかな、一方で分からなくても、何か新しいことをやろうとしているというブランディングも非常に大事だなと考えていました。

プロジェクトが進んでいくにつれて渡辺さんから最新のメディア向けの資料を見せていただいていましたが、ワクワクする企画書ですごい盛り上がった記憶があります

渡辺:ワクワクする気持ちをどう届けられるかを一番大事にしてたんですよね。フィナンシェのシステムであったりとか使い方であったり、メリットをマニュアル的な説明をしてしまうとどうしても重くなってしまうので、まずはワクワクする気持ちを届けられたらなと。僕自身がワクワクしてたので。

発表会のイベント当日で大変だったこととかありましたか

渡辺:当日の前までの準備が大変でした。森谷さんがプロジェクトの発表を行うということで、映画の舞台挨拶とかプロジェクト発表だとあまり1人のプロデューサーが何分もプレゼンをすることはありません。

初めてのトライでしたので、森谷さんと一緒に台本を作ったり、投影する内容を考えたりとすごく気合を入れました。あともう一つはメディアの人たちにどう伝えたらわかりやすく取り上げてくれるかな、という部分はすごく考えてましたね。

森谷プロデューサーの冒頭のスピーチは伝説に残るスピーチになりましたよね。YouTubeに公開してるのでぜひ見ていただきたいです。コミュニティの中のお話をお伺いしたいです。渡辺さんから見て1月19日にコミュニティ開設して約半年ですが、どんな印象を受けてますか?

渡辺:何かを求めてる人たちの集まりだとすごく感じますね。SUPER SAPIENSSに参加したら何か新しいチャレンジができるんじゃないかとか、今までやったことないことにトライしてみたいとか。前向きなエネルギーをすごく感じるコミュニティかなと思います。

やっぱり見るだけでも、ボードメンバーとしてはテンション上がるものですか?

渡辺:テンション上がりますし、プロジェクトがこれから具体的に動いていくとより分かりやすくどこに進んでいくのかが伝わっていくので、みんなが乗りやすくすることが大切かなと考えています。映画のプロジェクトは企画から2、3年で映画公開という長期プロジェクトが多いので、今回コミュニティに入っている方達にはもどかしさがあるのかなと。なるべく早いタイミングで展開をどんどんお伝えしていこうと思っています。

コミュニティを覗いてもらうと分かるんですけど、本当にみんなで手作業で作ってる感じが伝わってくるプロジェクトになってますよね。これから本広克行監督、佐藤祐市監督の作品が控えてるわけですが、今回の堤幸彦監督の「The Beginning」とは違った手法でプロモーションしていくことになるんですよね?

渡辺:全く違う展開になる可能性もありますよね。まだ全くイメージが付いてなくて、長年宣伝をしていると、どこかのタイミングで面白いな、こういう風に届けたいなと思う自分がワクワクする瞬間が来るので、それを僕は大事にするスタイルです。本広克行監督のプロジェクトがより具体的に見えてくると、どこかでそれを感じる瞬間があって多分堤幸彦監督の時とは全く違うだろうなと思います。

スパサビをプロモートするにあたって心がけていることなどあったら教えてください

渡辺:一番大事なのは常にワクワクを届けていくことなのかなと思います。

最後にですね。これからSUPER SAPIENSSが盛り上がっていくに連れて、いわゆるスパサピ・インスパイア系のプロジェクトが増えていくことになると思いますが、そういったプロジェクトで宣伝を担当することになった人にアドバイスなどあれば一言いただきたいです

渡辺:新しいことをやろうとしているプロジェクトは世の中にいっぱいありますが、本当にクオリティ補償がされているものじゃないと伝わらないと思うんですよ。

宣伝のテクニックの難しいところなんですけれども、相手に凄いと思わせようと欲張らずに考えていくことが大事かなと。特に今の時代はすごく宣伝が難しい時代なので、宣伝色が出てしまうと全く相手にされないし、人それぞれワクワクするポイントは違いますが、新しいことをやってどういう風に伝えるかは1人1人のワクワクにどう答えられるかなので、コミュニケーションの言葉であったり内容を設定して、宣伝していくと伝わるんじゃないかなと思います。

最近すごく自分の仕事に関して世の中の人たちにあまりこう、認知されてないなとすごく感じていて、今回スパサピでも思ったんですけど、宣伝プロデューサーが何をやってる仕事なのかがSUPER SAPIENSSのプロジェクトを通して、よりみんなに知ってもらいたいです。

映画だったりエンタメ系で、そういう仕事の役割の人がいるんだと。新しいやりたいことの一つの選択肢ができたらいいなと思いますね。

SUPER SAPIENSSに参加したい人はやっぱり出演したい人たちが一番多い。映画としての役割で言うと、監督がいるんだったら出役以外ないだろうと思われてるかもしれませんが、本当はもっといっぱい仕事があって、その仕事の内容をもっとみんなに知ってもらうことによって、選択肢をより多くお伝えていくことをSUPER SAPIENSSで出来たらいいなと思います。

今回プロセスも全部見せてるし、募集のところからコミュニティで公開してスタートしてるので意識されて次はトライしたいと思っている方いそうですよね!今回はSUPER SAPIENSSの中の人、宣伝プロデューサーの渡辺尊俊さんにお越しいただきました。お時間ありがとうございました!

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