瞑想メタバース構築のTripp、1,120万米ドルを調達——3件目の買収でVR基盤「Eden」を獲得

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Image credit: Tripp

Tripp は、マインドフルメタバースを実現する瞑想アプリの作成を継続するため、1,120万米ドルを調達した。

資金調達先は、Bitkraft Ventures、Amazon Alexa Fund、Qualcomm、HTC、Niantic、Mayfield だ。Tripp によると、今回の資金調達により、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、モバイルアプリケーションを通じてアクセスできる Tripp の XR ウェルネスを通じて、世界的に高まるメンタルウェルビーイングへの需要に応えていくとしている。

また、同社は最近、BeardedEye のワールドビルディングプラットフォーム「Eden」の買収を発表した。これにより、ユーザは Tripp の体験をさらにカスタマイズし、デジタルリアリティを探索し、他の人と出会うことができるようになる。

コミュニティ主導のマインドフルネスなメタバース

Tripp のプラットフォームにおける Eden のローンチは、マインドフルネスなメタバースにおいて、安全でコミュニティ主導の体験を構築するための大きな一歩になる、と同社は述べている。

Tripp の創業者兼 CEO Nanea Reeves 氏は、声明で次のように述べている。

従来の瞑想アプリを超えた革新的なウェルネスツールの必要性を認識している投資家が増えたことに感謝している。Eden の買収を通じて、我々は真にマインドフルメタバースを構築し、デジタルリアリティにおける変革的な体験のための安全な空間を確立することに一歩近づくと同時に、我々のミッションに参加するクリエイターに力を与えることができる。

Reeves 氏は最近、VentureBeat のイベント「GamesBeat Summit 2022」で、マインドフルメタバースについて話した。

今回の新たな資金調達は、メンタルヘルスケアへのアクセスがかつてないほど求められている時期に行われた。世界保健機関(WHO)によると、新型コロナウイルスの感染拡大を発端とする不安やうつ病は世界中で25%増加し、これらの問題に対処するためのリソースがますます逼迫している

Tripp のデジタルサポートツールは、瞑想体験を通じて、ユーザが心の健康をコントロールすることを支援する。

HTC Vive のバイスプレジデント Pearly Chen 氏は声明の中で次のように述べた。

Tripp の革新的なプラットフォームは、世界中の人々のマインドフルネスをサポートする VR のユニークな魔法を強調し、メンタルヘルスにおけるテクノロジーの役割に関する幅広い議論を正常化するための重要なステップとなる。我々は、マインドフルなメタバースを構築し、世界中の人々が自分自身とのより深いつながりを育むことを支援するために協力し、彼らの旅の一部となることを誇りに思う。

Tripp が Eden のクロスサービス・ワールドビルディング技術を買収したことは、ユーザがつながり、互いの感情や心の健康をサポートするための安全な空間として、マインドフルメタバースを開拓する上で大きなマイルストーンとなる、と同社は述べている。

この買収により、ユーザは世界中のユーザとつながりながら、アート作品やサウンドスケープを探索することができるようになる。

Bitkraft Ventures のパートナー Moritz Baier-Lentz 氏は、声明で次のように述べている。

世界で10億人以上がうつ病や不安、ストレスに苦しんでいる中、Tripp のようなイノベーションが解決の一助になればと願っている。すでにそのカテゴリでリーダーとなっている素晴らしい製品に加え、Nanea と Tripp チームが構築したものには、気に入る点がたくさんあった。創業者と市場の真の適合性、卓越した運営、将来の成長への多くの道筋を持つエキサイティングなビジョンがこれほど融合した企業はめったにない。

ビジネスとしての Tripp

Tripp の創業者兼 CEO Nanea Reeves 氏
Image credit: GamesBeat

Eden は、Tripp にとって3件目の買収であり、1月に買収した VR 瞑想ライブコミュニティ最大手 EvolVR に続き、今年2件目の買収となる。今回の発表は、Tripp がモバイルアプリを新たに刷新し、Luminance と協業して次世代ウェルネス体験をNFT(非代替トークン)として開発したことを受けてのものだ。

Tripp は、29人の従業員と、毎日のライブグループ瞑想を指導する14人のパートタイムセッションリーダーを擁している。Reeves 氏は2017年に同社を立ち上げ、同じ年に400万米ドルを調達した。GamesBeat へのメールで Reeves 氏は次のように語った。

とてつもない喪失感を味わった後、瞑想とビデオゲームによって人生の多くの困難を乗り越えられたことを実感し、Tripp を立ち上げた。私と同じように、何か他の人の助けになるものを作りたかったのだ。

ビジネスモデルとしては、Tripp はクロスプラットフォームの消費者向けサブスクリプションサービスを運営している。しかし、現在、企業向けと臨床向けのサービスを開発中で、今後1年以内に商業化を開始する予定だ。

Tripp のマインドフルネスカタログには50以上の体験があり、定期的に新しいコンテンツが追加されている。

我々のコア体験である「Focus」と「Calm」は、1日のさまざまな時間に行うように設計されており、我々は継続的な関与をサポートするためにそれらに新しいアップデートを追加する。我々は、睡眠の準備を支援するために設計された「Drift」という新しい体験の最終定義に入っている。また、VR 体験の延長線上にありながら、モバイル AR として独立した、非常にエキサイティングな方法で AR を拡張している。我々は、この多くを Niantic Lightship プラットフォーム上に、人々がマインドフルなインタラクションで周囲の世界とつながることを促すような形で構築している。(Reeves 氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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