水産養殖技術のウミトロン、プレシリーズBでデット含め12.2億円を調達——サーモン養殖向けに、北欧やチリにも進出へ

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「UMITRON PULSE」
Image credit: Umitron

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

水産養殖技術を開発するウミトロンの日本法人とシンガポール法人は7日、プレシリーズ B ラウンドで12.2億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ENEOS ホールディングス(東証:5020)、QB キャピタル、東洋製罐グループホールディングス(東証:5901)。調達額には商工中金などからのデットが含まれる。これはウミトロンにとって、2018年6月の9.2億円2018年9月の3億円の調達(共にシリーズ A ラウンド)に続くものだ。今回の調達を受けて、累積調達額は24.4億円に達した。

ウミトロンは2016年4月の創業。これまでに、2020年7月にローンチした「UMITRON PULSE」をはじめ、大規模養殖場の既存設備に導入できる AI ソフトウェア「UMITRON REMORA」、エビ養殖向けリアルタイム AI 分析ソリューション「UMITRON EAGLE」などを開発・提供している。今回ラウンドの投資家のうち、ENEOS ホールディングスとは、今年2月に資本業務提携しブルーカーボン(藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれ隔離・貯留される炭素のこと)事業の共同研究を開始することを明らかにしていた

今回の資金調達により、ウミトロンは既存・新規サービスの事業基盤強化に加え、サーモンやエビ養殖向けの海外事業展開の加速、出資元のパートナー企業との連携強化を進めるとしている。同社は既に、シンガポールと日本でチームを形成しているが、今後はさらにサーモン養殖の主要市場である北欧やチリ、エビ養殖の主要市場である東南アジア等への現地法人の設立や事業展開を加速させるとしている。

via PR TIMES

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