ByteDanceがVRヘッドセット「PICO 4」発表、トップKOLの李佳琦氏が復帰など——中国スタートアップシーン週間振り返り(9月19日~23日)

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「PICO4」と3ヶ月ぶりに復活したトップインフルエンサーの Austin Li(李佳琦)氏
Image credit: ByteDance(字節跳動)、Taobao(淘宝)

本稿は、Technode(動点科技)が、9月19日〜9月23日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

ByteDance(字節跳動)のVR 部門「Pico」、Oculus に対抗する新しい VR ヘッドセット「Pico 4を発表」(9月23日)

TikTok を運営する ByteDance(字節跳動)は15日、VR ヘッドセットのラインナップを強化し、Meta Oculus の強力な代替品として新しい「Pico 4」と「Pico 4 Pro」を発表した。価格は429ユーロ(約6万円)から。

ByteDance は、このシリーズを中国ではなく海外で初めて発表した。これは、ほとんどの中国の家電ベンダーとは異なり、世界市場を優先していることを示す手がかりとなる。

Pico 4 は、日本と韓国、それにイギリス、フランス、ドイツ、スペインを含むヨーロッパ13カ国で発売され、10月18日から出荷される予定だ。そして、中国、シンガポール、マレーシアでは今年後半に登場する予定だ。アメリカでの発売は発表されていない。動点科技

Kuaishou(快手)、オンラインショッピングモールチャンネルを開設へ(9月22日)

中国の短編動画プラットフォーム「Kuaishou(快手)」が、Taobao(淘宝)や JD(京東)のような e コマース大手に似た外観のオンラインショッピングモールチャンネルを立ち上げ、トラフィックフローをさらに収益化する予定だと報じられている。

Kuaishou は8月にこのチャンネルのグレーボックステストを実施した。このテストでは、割引や特別オファーを提供し、Kuaishou アプリのボタンから一部のユーザーにアクセスできるようにした。Douyin(抖音)の競合である Kuaishou のこの動きは、11月11日の中国最大のオンラインショッピングの祭典「光棍節(独身の日)」を前にしたものだ。

地元メディアの Jiemian(界面)は、Kuaishou が現在加盟店を募集しており、短編動画やライブストリーミングルームを通じて、e コマースハブの宣伝に協力すると報じている。界面

ライブストリーミングのトップインフルエンサーAustin Li(李佳琦)氏、3カ月ぶりにTaobao(淘宝)に復帰(9月21日)

中国最大の影響力を誇るインフルエンサーの一人「口紅王」こと Austin Li(李佳琦)氏は、20日の午後7時頃、Alibaba(阿里巴巴)傘下の Taobao(淘宝)でライブストリーム番組に復帰した。6月3日以来の出演だ。

Li 氏の復帰は、Taobao が中国最大のオンラインショッピングの祭典である「光棍節(独身の日)」の前売りを開始する前夜に行われ、事前に発表されなかった。Li 氏は2時間近く放送し、家庭用品や下着からスキンケア製品まで26の製品を紹介し、6,000万人以上の視聴者を集めた。

Li 氏は繰り返し視聴者に「合理的な買い物をしよう」と呼びかけたが、彼が売り出した商品のほとんどすべてが、それとは関係なく30秒以内に売り切れた。彼は、3ヶ月間にわたり姿を現さなかったことについて、一切触れなかった。南華早報

Pinduoduo(拼多多)、2022年海外展開プロジェクトを開始(9月20日)

9月19日、中国の e コマース 企業 Pinduoduo(拼多多)は、2022年海外進出プロジェクトの立ち上げを発表した。このプロジェクトは、製造業の海外進出に関する統合サービスを提供するもので、その規模は100億人民元(約2,010億円)以上となる見込みだ。

第1期では、100の海外ブランドの創設や、海外市場と直結する1万社の製造業企業の支援などを行う予定だ。Pinduoduo は、グローバル化を希望する製造業企業に対して、長期保証金ゼロ、手数料ゼロサービスの優遇政策など、具体的な支援策を提案した。

また、Pinduoduo は国内外の倉庫、クロスボーダー物流、アフターサービスなど、さまざまなインフラサービスを提供する予定だ。上海証券報

EV メーカーの Leapmotor(零跑)、香港証券取引所に上場へ(9月20日)

中国の電気自動車メーカー Leapmotor(零跑)が、81億1,000万香港ドル(約1,480お億円)以上を調達するグローバルオファーの一環として、普通株の香港証券取引所への上場を検討していることが、20日、証券取引所への提出書類で明らかにされた。

Leapmotor の発表によると、1株あたり62香港ドル(約1,130円)以下の1,308万株が香港に上場され、1億3,000万株の世界的な株式公開の一部を形成するという。

創業7年の同社は、2022年1月〜8月に中国本土市場で76,563台の EV を販売した。同業の Hozon(合衆)や Xpeng Motors(小鵬)に遅れをとっているが、Nio(蔚来)や Leading Ideal(理想、またの英語表記は Li Auto) には勝っている。零跑

HoYoverse、「原神」を新アニメシリーズ化(9月19日)

中国で大ヒットした「原神」を制作した HoYoverse は9月16日、日本のアニメスタジオ ufotable と共同で同ゲームをアニメ化することをホームページで正式に発表した。ストーリーの詳細や発売日はまだ明らかにされていないが、HoYoverse はシリーズの短い予告編を公開した。

HoYoverse は、原神に関するドキュメンタリーや公式サウンドトラックアルバム、コミックシリーズの映画化などを以前に発表している。Sensor Tower によると、2020年に発売された原神は、2022年5月に全世界の収益が30億米ドルを突破したとのことだ。ufotable は、アニメシリーズ「鬼滅の刃」で知られる注目のスタジオだ。21財経

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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