BaiduがChatGPT風の検索機能実装へ、EC大手JDがタイとインドネシアから撤退へ——中国スタートアップシーン週間振り返り(1月30日~2月3日)

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本稿は、Technode(動点科技)が、1月30日〜2月3日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

ソフトバンクの元幹部、SHEIN の中南米統括に就任(2月1日)

ソフトバンクの元幹部である Marcelo Claure 氏が、ラテンアメリカへの事業拡大に伴い、ラテンアメリカ事業の統括責任者に就任した。同社によると、Claure 氏は SHEIN に1億米ドルを出資しているという。

ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が1日、関係者の話として引用したところによると、この地域での戦略と運営を担当することになる Claure 氏の起用は、特にブラジルとメキシコにおいて、より多くのサプライヤーと協力パートナーの獲得を目指す動きの一環であるという。SHEIN は2022年に取扱高300億米ドルを達成し、ブラジル市場はその4%を占めると WSJ は報じている。SHEINWSJ

Baidu(百度)、ChatGPT のようなサービスを検索エンジンに組込ヘ(1月31日)

中国の検索エンジン大手 Baidu(百度)が、同社の検索エンジンに組み込む ChatGPT のようなボットサービスを開発中だという。Baidu の CEO Robin Li(李彦宏)氏は、人工知能技術が転換期を迎え、「検索体験の世代交代」をもたらすと考えていると、「STAR Market(科創板)」が匿名の情報筋の話を引用して30日に報じた。

独自のディープラーニングプラットフォーム「PaddlePaddle」(PArallel Distributed Deep LEarning)」と大規模な事前学習モデル「文心(英語名 ERNIE=Enhanced Representation through Knowledge Integration)」を持つ Baidu は、技術が主流になるにつれてジェネレーティブ AI に多額の投資を行う数少ない中国の技術企業の一つだ。

Baidu のモバイルエコビジネスグループとテクノロジープラットフォームグループが主導する AI 搭載チャットボットツールのプロジェクトは、昨年12月に開発がスタートしたが、現在のパフォーマンスと ChatGPT のギャップはまだ明白だと、Baidu のスタッフは地元メディアの Caijing(財経)に語っている。動点科技

JD(京東)、インドネシアとタイのECサイトを閉鎖へ(1月31日)

ロイター通信は31日、中国の e コマースプラットフォーム「JD.com(京東)」が、インドネシアとタイでのサービスを終了すると報じた。JD.com はタイで3月3日、インドネシアで3月31日にサービスを終了すると、同社の現地サイトが示した。両サイトとも、2月15日に注文受付を終了する。

JD.com の広報担当者の言葉を引用したこの報道は、同社は今後もサプライチェーンのインフラを通じて、東南アジアを含む世界市場にサービスを提供していくと付け加えている。JD.comは、中国最大のオンライン小売業者であり、中国最大のインターネット企業でもある。動点科技

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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