イーロン・マスク氏、ChatGPT対抗「TruthGPT」を開発中?ーー最大限の真実を追求するAI

SHARE:

ピックアップ:Elon Musk to develop ‘TruthGPT’ as he warns about ‘civilizational destruction’ from AI

話題が尽きない対話型AI「ChatGPT」関連ですが、創業者でもありライバルにもなった非常にややこしい存在、イーロン・マスク氏がここにきて突撃してきました。昨日、各紙が伝えたようにOpenAI対抗となる新会社「X.AI」を準備中という話題がありましたが、早速その取り組み(になるであろう)内容がTwitterで公開されています。

「TruthGPT」です。

FOXニュースのTucker Carlson氏との独占インタビューで語ったもので、「I’m going to start something which I call TruthGPT, or a maximum truth-seeking AI that tries to understand the nature of the universe,(私はTruthGPT、つまり宇宙の本質を理解しようとする最大限の真実を追求するAIを始めるつもりだ )」と話していたそうです。カオス。

ちなみにThe Vergeが書いていたのですが、2月ぐらいにも同じようなことをツイートしていたそうなので、昨日今日の話ではなさそうです(下記のツイート)。

マスク氏が新たに設立したとされるAIスタートアップ「X.AI」はOpenAIと競合することが予想されています。AI研究者やエンジニアのチームを編成し、約1万個のGPUも購入してSpaceXやTeslaの投資家からの出資も検討されていると言います。マスク氏は以前、人工知能の危険性と規制の必要性について懸念を表明しており、新会社の設立はその一環とされているそうです。

さておき、現時点ではTruthGPTはなんなのか全くわかりませんが、ChatGPTの登場により、AIをめぐる戦いの構図はこれまでと少し違った様相を呈しているようです。ライバルと言われるAnthropicはここに来てGoogleをバックに大型調達を重ねています。

Google は2月上旬、Anthropicに3億米ドルの出資を発表した。Anthropic はその時点で、「憲法AI」と呼ばれるプロセスを用いて、AIチャットボット「Claude」をすでに開発しており、同社によれば、声rは「恩恵、非利益、自律」といった概念に基づいているという。

OpenAIはMicrosoftから大きく支援を受けていますし、ライバルのAnthropic共にビックテックによるAIの囲い込みが進む可能性を指摘する声は少なくありません。イーロン・マスク氏のX.AIがどのような思想で開発を進めるのか、もう何が起こるのか全く予想できません。

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録