沖縄発・IoT/AI遠隔点検のLiLz(リルズ)、JIC-VGIらから5.9億円を調達——累積調達額は10億円に

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Image credit: LiLz

沖縄・宜野湾に本拠を置く LiLz(リルズ)は28日、直近のラウンドで約5.9億円を調達したと明らかにした。ラウンドステージは不明。このラウンド はJICベンチャー・グロース・インベストメンツ(JIC-VGI)がリードし、三菱 UFJ キャピタル、東京センチュリー(東証:8439)、DIMENSION、沖縄科学技術振興センターが参加した。これは2021年2月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものだ。今回ラウンドを受け、累積調達額は約10億円に達した。

LiLz は、広島の IT ベンチャー出身のエンジニアである大西敬吾氏(現・代表取締役)らにより2017年に創業。2017年には施設メンテナンス大手の高砂熱学工業(東証:1969)のアクセラレータ「just move on!」に採択され、高砂熱学工業と計器点検を自動化するサービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」を共同開発し、2020年6月からサービス提供している。

ビルなどの設備メンテナンスでは、担当者が定期設備を巡回し、メーターが示す値を記録し、異常な兆候が無いかを確認する必要がある。人手不足の観点からこれらのメーターはスマートメーターなどにリプレイスされ、記録や分析が自動化されることが望ましいが、設備を止めることができなかったり、スマートメーターを動かす電源や通信ネットワークを確保できなかったりすることが多い。

LiLz Gauge は、現在備わっているアナログのメーターを低消費電力 IoT カメラで撮影、それをクラウドにアップロードし文字認識・画像認識することにより値を記録・分析する。アナログメーターを使って、スマートメーターが行うのと同じことが可能になる。機器の異常兆候を目的として、特定音の検索サービス(LiLz Sound Search)も開発している。

Lilz は今回調達した資金をもとに、化学プラントやガス業界で切望されている防爆対応の IoT カメラの開発および量産化を推進する。また、海外展開が可能なプロダクト開発および組織体制作りを進める。事業の推進フェーズへの移行に伴い、全ポジションにおいて採用も強化する。

via PR TIMES     Summarized by ChatGPT

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