AIで細胞解析を革新、医療機器開発のCYBOが4億円をシリーズA調達——ジャフコ、インキュベイトファンドから

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CYBO のメンバーと投資家の皆さん
Image credit: Cybo

AI 医療機器を開発する CYBO は14日、シリーズAラウンドで4億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのはジャフコ(東証:8595)、インキュベイトファンドだ。インキュベイトファンドは、2021年3月に実施したシードラウンドに続くフォローオンでの参加。また、インキュベイトファンドの代表パートナー村田祐介氏が社外取締役に就任致する。

CYBO は2018年7月に設立された理化学機器・診断機器およびソフトウェアの開発を行うスタートアップだ。基盤技術である高速イメージング、リアルタイム AI、び高速メカ制御を駆使した技術開発を得意とし、細胞画像を  AI で解析し目的細胞を分取する画像活性セルソーター(ENMA)や、スライド上の細胞を高速3D撮像してリアルタイムで AI 解析する細胞スキャナ(SHIGI)などを開発している。

現在は、同社が開発した細胞解析プラットフォーム「SHIGI」を活用し、信頼性の高い子宮頸がん検診を効率的に実施できる AI 支援ソリューションの開発や、東京大学附属病院と共同で血液中の血小板凝集塊を詳細に解析することでアテローム血栓症のリスクを早期に検出できる技術の開発およびコンセプト実証のための研究を進めている。

代表取締役社長の新田尚氏は、学生時代に生命の基本単位である細胞の計測を極めようと思い立ち在学中よりベンチャー企業に勤務、細胞計測分野の技術開発及び事業化で20年の経験を持つ。後に大企業でフローサイトメトリー(レーザーを使った細胞測定技術)事業の立ち上げに従事したのち、内閣府の研究開発プログラムへの参画を経て CYBO を設立した。

CYBO では、今回調達した資金を使って、細胞解析技術に基づく AI 医療機器の製品開発や事業化を進め、疾患の早期発見による健康で安心な社会の実現を目指す。また、SHIGI の開発に関わる電気、メカ、システムなどのハードウェア技術者、画像解析・AI 技術者、結果を医師に提示する UI を開発する Web 技術者、管理、経営企画、採用・人事などで人材を募集する。

via PR TIMES

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