健康に有用な植物由来成分を発酵生産、石川発ファーメランタが2億円をシード調達——BNV、Angel Bridge、PnPJから

SHARE:
Image credit: Fermelanta

健康増進に有用な植物由来の希少成分を発酵生産するファーメランタは14日、シードラウンドで2億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Beyond Next Ventures、Angel Bridge、Plug and Play Japan。

ファーメランタは合成生物学を利用した産業用人工菌株の構築における統合的な基盤技術を持つ石川県立大発スタートアップだ。NEDO のスマートセル・プロジェクトを通じた情報解析技術を用いてさまざまな生物種からの最適な生合成遺伝子を組み合わせることで、大腸菌内で効率的な植物二次代謝産物の改変型生合成経路を構築することに成功している。

さらに、20以上の外来遺伝子を1菌体に導入し適切に発現させることを可能とする多段階遺伝子導入技術の確立も達成している。その他にも、さまざまな統合的な基盤技術の確立により、伝統的な農業による生産方法と比較して、低コストに医薬品や健康食品などの原料を供給することを可能にすることを目指す。

CEO の吹崎省吾氏は、バークレイズ投資銀行でキャリアをスタートし、その後ドイツ銀行に入社。一貫して、消費者および小売部門における国境を越えた M&A およびファイナンスに従事してきた。2022年10月、共同創業者の南氏、中川氏とともにファーメランタを設立した。今回調達した資金は、研究開発及び事業開発に係る人材採用を拡大に用いるとしている。

via PR TIMES

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する