健康データをスマホで一括管理「パシャっとカルテ」を提供するArteryex〜KDDI ∞ Labo7月の全体会から

Arteryex パシャっとカルテ事業部部長 小野澤侑氏

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

2023年7月21日、KDDI ∞ Laboの月次全体会において、スタートアップ8社が大企業に向けてピッチを行いました。MUGENLABO Magazine編集部のめぇ〜ちゃんが登壇企業にインタビューを行いました。

3社目はArteryexです。ブロックチェーンやAI技術を活用した医療情報プラットフォーム、ヘルスケアアプリ等を開発するスタートアップです。今回は、Arteryexパシャっとカルテ事業部 部長の小野澤 侑氏に話を聞きました。

パシャっとカルテは一般消費者がストアからダウンロードし無料で使えるアプリです!(めぇ〜ちゃん)

パシャっとカルテ事業部 部長の小野澤氏に伺いました

何をしている会社ですか?

小野澤:医療情報プラットフォームサービスの提供やヘルスケア領域における新規登録「パシャっとカルテ」、支えるノート等の自社開発アプリの運営を行っております。パシャっとカルテは、健康診断・検査・お薬などの医療機関からもらう紙のデータを写真で撮影するだけでデータとして管理できます。データ化は自動で行われ、グラフや推移としてみることも可能です。

医療情報プラットフォーム、ヘルスケアアプリ

なぜ会社を立ち上げたのですか?

小野澤:昨今、インターネットやSNSが普及、各オンラインサービスで蓄積された個人の情報は誰のものなのか、どのように活用すべきなのかが世界各国で議論されています。このような個人の情報を「医療」という観点から見ると、まず我々一般消費者が病院で受けた検査データや処方薬のデータ、または病院までの歩数のデータなど様々なデータがありますが、いずれもバラバラに保管されているかつ、管理者が異なるのが現状です。

これらのデータを活用し、医療水準を上げようとしてもそもそも一元化が思うように進まないなどの課題があります。我々はこの課題に対して、自社ソリューションを開発し、各医療情報をユーザーがしっかりと管理できるようにし、自分の意思で活用を進める。そしてその恩恵をユーザー自身が受け取れるような世界を作り上げるべく、Arteryexを立ち上げました。

これからの目標はありますか?

小野澤:最終的には医療情報を自分自身で管理し、利活用されたらそれに対するインセンティブや報酬が受けられる未来を想像しています。難病や医療難民などが、自分の医療情報を蓄積することで、それを運用でき価値を生み出す。そのようなプラットフォーマーになりたいと考えております。

最後に一言お願いします

小野澤:我々Arteryexは自社にエンジニアを抱えるベンチャー企業です。すなわち、様々な課題に対してソリューションを考え素早く形にすることが可能です。また、現状40万ダウンロードまで拡大したPHR管理アプリ「パシャっとカルテ」のユーザー様との繋がりを元に医療やメディカル分野における「生のユーザー様の声」などを活かし、改善活動を行ってまいりました。まずは協業余地を探るところからディスカッションさせていただければと思っております。

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