激化するNvidiaのGPU獲得戦争:サウジアラビアとUAEが参戦【FT報道】

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A robot rush to GPU width Bing Image Creator

サマリー:Nvidiaの決算発表日が8月24日に近づく中、入手困難ともされる同社の高性能コンピューティングGPU「H100 GPU」に関する話題が飛び込んできた。Financial Timesが伝えるところによると、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、AIの開発に必要なNvidia製チップを大量に購入しており、これがさらなるGPU獲得競争に拍車をかけることになるかもしれない。

問題の背景:Teslaの元AIディレクタで現在は OpenAI のAndrej Karpathy 氏によると、計算負荷の高いジェネレーティブ AI が減速する兆しを見せない中、どの企業が大規模言語モデル(LLM)トレーニング用に、入手困難な超高価な高性能コンピューティング GPU であるNvidia の「H100 GPU」にアクセスできるかは、シリコンバレーの「トップ・ゴシップ」になりつつあるという(VentureBeat翻訳記事からの引用:NvidiaのGPU不足は、シリコンバレーの〝トップゴシップ〟になりつつある

何が起きているのか:サウジアラビアは、サウジアラビア・アブドラ王立科学技術大学(KAUST)を通じて、1個4万ドルとされるNvidiaのH100チップを3,000個以上購入したとFTは報じている。これはUAEが開発する独自の大規模言語モデル「Falcon」のトレーニングに使われる模様。

詳細:FTによるとKaustはこれらのチップを使って、OpenAIのGPT-4に似た独自の大規模言語モデルを構築する予定だという。

  • KAUSTは2023年末までに3,000個のH100を受け取る予定。
  • Nvidiaは今年、約55万個のH100 GPUを全世界に出荷する予定で、その大部分は米国のテクノロジー企業に向かっている。
  • Nvidiaの株価はOpenAIなどの躍進により今年約3倍となり、S&P 500の2023年の最高のパフォーマーとなっている。
  • 同社の直近の決算は第1四半期(2022年2月1日から4月30日まで)の売上高が82億9,000万ドル(約9,400億円)で、前年同期より46%増加し、データセンターおよびゲーミングの売上高が過去最高を記録した。次回の決算発表では、売上高が81億ドル±2%となる見込みで、これにはロシアや中国のロックダウンに関連する約5億ドルの減少見込みが含まれている。

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