EmbodyMe、ChatGPT連携で好きな人に話させることができるアプリ「xpresssion chat」をローンチ

SHARE:

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

顔を置き換えられるアプリ「xpression camera」などを開発する EmbodyMe は17日、ChatGPT と連携した新しい VR アプリ「xpression chat」をローンチした。iOS と Android で利用できる。これまでの xpression camera の機能に加え、ChatGPT 連携により、アプリ上に表示されたアバターと、ユーザは会話のやり取りを楽しむことができる。EmbodyMe 代表取締役の吉田一星氏によれば、βユーザからの反応は、セレブリティの写真などでアバターを作り喋らせるケースに人気があるという。

xpression chat が挑もうとしているのは、まさにバーチャルヒューマンの領域だが、モバイルで誰でも簡単に使え、自分の好きな人物の写真を1枚アップロードするだけで使える手軽さは、他にはあまり例を見ない。EmbodyMe では xpression chat をきっかけにして、この技術をベースにしたユースケースを、さまざまな企業に提案したい考えだ。そのため、iOS、Android、Windows、Mac 向けには SDK の提供も始める。

「xpression chat」
Image credit: EmbodyMe

吉田氏によれば、ビジネスユースでは、カスタマーサポートのサイネージなどで利用が考えられるという。店頭でおすすめ商品を聞く、空港で場所を案内してもらう、といった接客サービスの多くは、人手不足かつ多言語対応が求められる中で、サイネージに置き換わっていくことだろう。LLM が参照する情報ソースが充実していれば、人間なら「ちょっと私わからないので、あちらの担当者に聞いてもらえるでしょうか」といった、たらい回しもなくなる。吉田氏曰く「バーチャルヒューマンの方が頭のいい答えを返す」。

教育などへの応用も考えられるそうだ。そのほか、恒常的にライブ配信を行うインフルエンサーにもサービスを提供できる可能性がある。例えば、xpression chat を使って、インフルエンサーが自分に成り代われるバーチャルなチャットボットを作れるようにすれば、活動の可能性を広げることができる。テキストや音声のみが多い従来のチャットボットサービスと比べ、xpression chat を使ったチャットボットでは、インフルエンサーが自分の容姿を残せるのでファンとのエンゲージメントも高めやすいだろう。

xpression chat をベースに、バーチャルヒューマンなチャットボットを展開すれば、それはボーカロイドや VTuber よりも、もっとパーソナルなものになるだろう。(吉田氏)

EmbodyMe では、自社技術と最新 AI 技術を組み合わせたアプリケーションを xpression chat で提示したことで、ビジネスユースでの需要開拓に注力する。xpression chat はフリーミアムで提供されるが、有料のプレミアムプランを選択すると、会話回数の上限制限がなくなり、アバターのベースにする画像をスマートフォンや画像検索から取り込むことができるようになる。ユーザはプレミアムプランを選んだ場合、最初7日間は無料で一連の追加機能を利用できる。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する