阿里雲がデジタルヒューマン動画作成ツール公開、小米が犬ロボット新型公開など——中国スタートアップシーン週間振り返り(8月14日~18日)

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Alibaba Cloud(阿里雲)の「Live Portrait」で作成されたデジタルヒューマン、Xiaomi(小米)の「CyberDog 2(鉄蛋2代)」
Image credit: Alibaba Cloud(阿里雲)、Xiaomi(小米)

本稿は、Technode(動点科技)が、8月14日〜8月18日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

Lenovo Group(連想集団)、AI 開発に10億米ドルを投資(8月18日)

Lenovo Group(連想集団)は18日、第1会計四半期(4~6月)の売上高が前年同期比24%減の129億米ドルになったと発表した。報告書によると、減収の原因は世界市場の低迷にあるという。しかし、Lenovo は世界の PC 市場シェアでトップの座(23.2%)を維持した。

Lenovo の CEO Yuanqing Yang(楊元慶)氏は、今後3年間で AI の開発と応用に10億米ドルを投資することを発表し、早ければ来年にも同社のスマートデバイスに AI のアップグレードを実装する見込みであることを明らかにした。さらに、Intel は AI PC 向けの第14世代コアプロセッサ「Meteor Lake」を2023年第3四半期に発売する予定であることを、同社が7月に発表した第2四半期決算報告で明らかにしている。連想

ByteDance(字節跳動)の子会社、AI ボット「Doubao(豆包)」をテスト(8月18日)

中国のテック系ニュースサイト IThome(IT 之家)が17日に報じたところによると、ByteDance(字節跳動)の子会社がローンチした AI ロボット「Doubao(豆包)」の招待テストが開始された。ユーザは電話番号、Douyin(抖音)アカウント、Apple ID を使って AI ボットに登録できる。

現在、Doubao はチャットボット、文章作成支援、英語学習のサポートなど、さまざまな機能を提供している。Web ページで利用できるほか、iOS と Android の両 OS でダウンロード可能で、iOS へのインストールには TestFlight の使用が必要だ。IT 之家

Alibaba Cloud(阿里雲)、AI 動画作成ツール「Live Portrait」を発表(8月17日)

中国メディアの 36Kr(36気)が16日に報じたところによると、Alibaba Cloud(阿里雲)は「Live Portrait」と呼ばれるデジタルヒューマン動画作成ツールを導入した。ユーザは、テキストや音声入力とともに写真をアップロードすることで、発話機能を持つデジタルヒューマンの動画を作成することができる。

Live Portrait は、ライブストリーミング、チャットボット、企業マーケティングなど様々なシーンで応用できるという。現在、Live Portrait は Alibaba が支援するオープンソースコミュニティ「ModelScope(魔搭社区)」で試用可能であり、その基礎技術は CVPR や ICCV といったトップクラスの国際 AI 会議で取り上げられている。36気

SF Express(順豊速運)、新たな収益源を求めてライブコマースに進出(8月16日)

中国の大手宅配便サービス SF Express(順豊速運)は、ここ数週間、WeChat ミニプログラム(微信小程序)で新鮮な果物や農産物などを販売するライブストリームを実施している。この動きは、香港での2度目の上場を計画している同社が、さらなる成長を見出すための新たな取り組みである。

商品を宣伝するトップインフルエンサーがいないため、SF のライブストリームでは通常、ホストが並んだ果物の後ろに立って商品を紹介し、背景には「SF Express による全品送料無料」を宣言する大きなバナーが表示される。SF Express は中国国内でのタイムリーな配送で知られ、かつては家庭教師大手であったがEコマース部門へのピボットで成功を収めた East Buy(東方甄選)の宅配便パートナーも務めている。動点科技

iFlytek(科大訊飛)、更新された LLM「SparkDesk(星火認知)」V2.0と新製品「iFlyCode」1.0を発表(8月16日)

中国メディア Caixin(財新)によると、インテリジェントスピーチと AI に特化した中国企業 iFlytek(科大訊飛)は15日に開催された製品発表会で、大規模言語モデル(LLM)「SparkDesk(星火認知)」のアップデート版とプログラミングアシスタント「iFlyCode」を発表した。イベントで、iFlytek 会長の Qingfeng Liu(劉慶峰)氏は、SparkDesk V2.0 モデルのアップグレードされたコーディング機能とマルチモーダル機能を実演した。iFlytek 副社長の Liu Cong(劉聰)氏は、iFlyCode に口頭で指示を出し、Python を使って、空中で手書きできる機能を開発する様子を披露した。

iFlyCode は、Liu 氏にプロセスの提案、各ステップですぐに使えるコードスニペット、既存のコードの説明と修正を提供した。Liu 氏は、最小限のマニュアルコーディングで、約10分で機能を開発することに成功した。iFlytek は製品発表会で、Huawei(華為)の AI コンピューティングソリューションプロバイダ Huawei Ascend との協業も発表し、大規模モデル訓練と推論のためのオールインワン製品を発表した。財新

Xiaomi(小米)、スマートな四足歩行バイオロボット「CyberDog 2」を発表(8月15日)

Xiaomi の CEO Lei Jun(雷軍)氏は14日、同社の第二世代四足歩行ロボット「CyberDog 2(鉄蛋2代)」を発表した。Lei 氏によると、CyberDog2 は前モデルに比べ、より自然な犬の姿をしているという。Xiaomi は CyberDog 2 を3万匹のシミュレーションで訓練し、ジャンプ、お辞儀、反転、転倒からの素早い復帰など、さまざまな強化された動きを実現した。

CyberGear と呼ばれる12個のマイクロアクチュエーターが搭載されており、毎秒1.6mのスピードで走ることができる。また、ジェスチャーインタラクション、音声コントロール、障害物回避、顔認識にも対応している。現在、CyberDog 2は中国市場での販売に限定されている。IT 之家

Douyin(抖音)、プラットフォーム上に独自の越境 EC ストアをオープン(8月15日)

中国の通信社 36Kr(36気)が14日に報じたところによると、TikTok の中国における姉妹アプリ「Douyin(抖音)」は、プラットフォーム上に輸入品に特化した独自の EC ストアを開設した。このストアで販売される商品は、Douyin の調達チームによってグローバルに調達され、Douyin によって顧客に配送される。この取り組みに先立ち、Douyin は越境 EC 市場での存在感を加速させるため、日用品、飲料、スナックなどさまざまな分野の海外消費者ブランドをプラットフォームに招待していた。

現在、JD(京東)、Taobao(淘宝)、Tmall(天猫)といった中国の大手 EC プラットフォームは、自社運営による越境 EC 事業に積極的に取り組んでいる。36Kr によると、この新しい自社 EC ストアの導入により、Douyim はサービスの向上と独自の優位性の確立を目指し、商品の品質、ユーザデータ、マーケティング戦略をより柔軟にコントロールできるようになるという。36気

新華社、AI の好影響を認定(8月14日)

中国国内の大規模言語モデルに関する最近の報告書は、AI モデルの進歩は、人間の生活と仕事における公平性と効率性の向上に「プラスの影響」をもたらしていると伝えた。中国国営の新華社の研究機関が作成したこの報告書では、国内で開発されたいくつかの著名な大規模言語モデル(LLM)が評価されている。

Baidu(百度)の「ERNIE Bot(文心一言)」は最も印象的な言語能力を示し、iFlytek(科大訊飛)の AI モデル「SparkDesk(星火認知)と Zhipu AI(智譜 AI)の「ChatGLM」は、対抗馬(ChatGPT など)と比較して優れた論理能力を示した。しかし、報告書は、複雑で革新的なタスクにおいては、人間の知性と創造性は依然として「代替不可能」であると強調している。新華社

NIO(蔚来)出資の LiDAR メーカー Innovusion(図達通)、米 IPO を申請(8月14日)

中国の電気自動車メーカー(蔚来)が支援するレーザーセンサーメーカー Innovusion(図達通)は、NASDAQ に IPO を申請した。この動きは10日、中国証券監督管理委員会(CSRC)の発表で明らかになったが、詳細は不明だ。

一方、CSRC は Innovusion に対し、アメリカで公開企業となった15営業日後に、海外公募のプロセスに関する書類を提出するよう求めた。Baidu(百度)出身の科学者2人によって2016年にカリフォルニアで設立された Innovusion は、Nio のために LiDAR センサーを製造しており、Nio はこのセンサーを旗艦セダン「ET7」に使用している。Innovusion は2021年8月、Nio Capital(蔚来資本)を含む投資家からシリーズ B+ ラウンドで6,600万米ドルを調達した。中国証券監督管理委員会

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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