台湾&香港拠点にEC国際転送サービス展開、Buyandshipがクールジャパン機構から1,000万米ドル調達

Image credit: Buyandship

グローバル越境 EC プラットフォーム「Buyandship」は先ごろ、日本の政府系ファンドであるクールジャパン機構から1,000万米ドルの戦略的投資を受けたと発表した。資金はビジネスの自動化、人工知能と機械学習モデルの開発、東南アジアへの市場拡大に使われる。

強力なコミュニティ、データ分析、物流ネットワークを通じて、Buyandship は国境を越えたソーシャルコマースのリーダーとなっており、昨年度の Buyandship の取扱商品総額(GMV)は30億香港ドル(約580億円)に達した。現在、Buyandship は台湾の同種の越境物流サービスプロバイダの中でトップの市場シェアを誇り、消費者に具体的な価値をもたらす技術力の強化に努めている。

過去12ヶ月の間に、同社は注文処理能力を強化するために RPA モデルを利用した自動ショッピングシステムを構築した。Buyandship はコミュニティ E コマースプラットフォーム「Buyaholic」に連携する AI を活用したレコメンデーションシステムを構築中だ。これはアルゴリズムを使用してユーザ生成コンテンツ(UGC)を自動的にプッシュし、ユーザの粘着性とエンゲージメントを高める。

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Buyandship の共同創業者兼 CEO Sheldon Li(李兆倫)氏は、次にように語った。

Buyandship は、消費者に最もシンプルでわかりやすい E コマース体験を提供し、最も競争力のある価格で世界中の商品を購入できるようにするという使命を果たし続けている。今回の投資ラウンドは、日本の投資家との関係や、より多くの日本のオフライン小売業者との戦略的協力を通じて、Buyandship が事業を多様化し、リーダーシップと競争力を強化し、収益性を向上させ、消費者により多くの配送の選択肢を提供するのに役立つだろう。

クールジャパン機構 CEO 兼 COO 川﨑憲一氏は次のように語った。

今回の出資により、現在、越境配送に対応していない一部の日本製商品について、海外消費者の購買意欲を喚起するとともに、日本製品の海外ユーザへの露出を高め、販売機会を拡大することができる。

クールジャパン機構は、日本政府の支援を受けて2013年11月に設立された日本の官民連携で、日本の文化・特産品に対する海外需要の拡大と輸出の拡大を通じて、日本の持続可能な経済成長を促進することを目的としている。

【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】 @meet_startup

【原文】

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