元Huaweiエンジニアで「天才少年」創業のロボットスタートアップが120億円調達——中国スタートアップシーン週間振り返り(12月11日~15日)

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Image credit: AGIBOT(智元機器人)

本稿は、Technode(動点科技)が、12月11日~12月15日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

中国のロボットスタートアップ AGIBOT(智元機器人)、約120億円を調達クローズ(12月15日)

中国メディア「36Kr(36気)」の報道によると、インテリジェントロボット企業 AGIBOT(智元機器人)は最近、6億人民元相当(約120億円)の新たな資金を調達した。調達ラウンドを確保した。同社はまた、投資前評価額70億人民元で、新たな資金調達ラウンドを準備していると報じられている。

AGIBOT は2月に Peng Zhihui(彭志輝)氏によって設立され、8月に PowerFlow 関節モーター、逆関節設計、SkillHand と呼ばれる器用な手を備えた人型ロボット「Expedition A1」を発表した。

Huawei(華為)の「Genius Youth Program(天才少年計画)」で数百万人民元(数千万円)の年俸を提示されたにもかかわらず、Peng 氏(またの名を、1993年生まれの Zhihui Jun=稚暉君氏)は2022年12月に Huawei を退社し、自身のロボット会社を設立することを選択した。36気

Xiaomi(小米)、HyperOS アップデートでポルノアプリを自動ブロックとの主張に反論(12月14日)

Douyin(抖音)に最近投稿された画像にあるように、Xiaomi(小米)の HyperOS のアップデートログによれば、HyperOS がポルノアプリを自動的にブロックし、警察のアラームを作動させることができる新機能が実装されたことが明らかになった。

この画像は、Xiaomi の国内ユーザの間で広く議論と懸念を呼んでいる。Xiaomi 広報部のマネージャー Hua Wang(王化)氏は、微博(Weibo)を通じて、オリジナルのアップデートログは、これは「システムのセキュリティを強化するための、Google セキュリティパッチの更新に焦点を当てたもの」であるとの説明を投稿した。

Wang 氏は、HyperOS をアップデートしたネットユーザに対し、この説明を広めるよう呼びかけている。Xiaomi は10月26日、Xiaomi 端末向けに自社開発した HyperOS の中国国内版を発表し、国際版のリリースは2024年第1四半期を予定している。微博

China Literature(閲文)、Tencent Animation and Comics(騰訊動漫)を120億円で買収 (12月12日)

中国の大手オンライン文学・知的財産権プラットフォーム「China Literature(閲文)」は12日、Tencent Animation and Comics(騰訊動漫)の関連資産(関連アプリプラットフォーム、コンテンツの知的財産権および関連権利を含む)を6億人民元(約120億円)で買収する資産譲渡契約を Tencent(騰訊)と締結したと発表した。

2012年に設立された Tencent Animation and Comics は、中国国内のアニメーションとコミックのプラットフォームで、「The Outcast(一人之下)」「The Fox Spirit Matchmaker(狐妖小红娘)」「Spare Me, Great Lord(大王饒命)」などの人気タイトルを発表している。特に、コミックタイトル The Outcast一人之下のアニメシリーズは、同社ののプラットフォームで動画再生回数65億回以上を記録している。界面

Horizon Robotics(地平線機器人)、Didi(滴滴)の自動運転トラック部門に投資(12月12日)

中国の配車サービス大手 Didi(滴滴)自動運転トラック部門 KargoBot(卡爾動力)は12日、北京を拠点とする自動車技術ユニコーン Horizon Robotics(地平線機器人)から未公開額の資金を調達したと発表した。両社は自動運転車の導入を促進するために提携を強化している。KargoBot は、ドメインコントローラー(車体やシャーシなど特定の領域に関連する車両機能を制御するコンピューター)の検証を行ってきたと述べた。

この検証は、4月に設立されたパートナーシップに基づき、Horizon の Journey シリーズプロセッサーをベースにしている。このニュースは、10月に Didi がカシミアメーカー Erdos Group(鄂尔多斯集団)を含む投資家から別部門のために4億5,000万人民元(約90億円)を調達したという報道に続くものだ。Didi は中国、特に北部地域で150台以上のロボットトラックを試験的に導入している。Horizon はまた、Qcraft(軽舟智航)のような中国の自動運転企業を支援し、Li Auto(理想)などの自動車メーカーと乗用車用電気自動車のアシスト運転技術を共同で開発している。KargoBot

中国バブルティーチェーンHey Tea(喜茶)、アメリカ進出 (12月11日)

バブルティーチェーンの Hey Tea(喜茶)は先週、ニューヨークにアメリカ1号店をオープンし、中国式ティーメーカーとして初めて世界最大の経済圏に進出した。ニューヨークの Heytea メニューには、フルーツティーやミルクティーなど16種類の飲料があり、価格は3.99〜7.49米ドル。Hey Tea はマンハッタンにある店舗で、当初は1つ買うと1つ無料になるキャンペーンを実施している。深圳に本社を置く同社は、創業から6年後の2018年にシンガポールで世界展開を開始し、現在はイギリス、オーストラリア、カナダ、マレーシアで事業を展開している。界面

【via TechNode】 @technodechina

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