HoloAsh5つ目のサービス「League」、有識者がコアな知見を共有したくなるSNSの魅力を探る

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Image credit: HoloAsh

これまで、ホログラフィックインターフェイスの「Holoash」、世界の10代マイノリティ向けコミュニティアプリ「weBelong」クロマキーアプリ「weCall」、事前に予定を決めず偶発的なタイミングで友人とビデオチャットができるアプリ「Wave」など4つのサービス/アプリを手掛けてきた Holoash だが、昨年末から、また新しいアプリを招待制で提供し始めた。ビジネス向けオープンチャットアプリ「League」の体験は、3年前に流行った音声 SNS「Clubhouse」のテキスト版といった感覚を覚える。

元来、テキストで始まった SNS が音声 SNS へスライドしたのに、それがテキストに戻ってきただけではないかと思う人はいるかもしれないが、音声 SNS の元祖とも言える Clubhouse は昨年9月、オープンなマス向け SNS から、新機能「Chats」を前面に押し出した友達とのテキストベース(音声からの書き起こし)の非リアルタイムチャットアプリへとピボットした。League もまた、アプリを多く出しているのはコンパウンドスタートアップを目指している、というわけではなくピボットの結果だ。

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自分が持つ知見を、特にお金をもらって生業にしなくても、誰かの役に立つなら喜んでシェアしたい、という人は意外と多い。ブログや note に書いたのでは意図した相手に情報がリーチするとは限らないし、不特定多数を相手にすると、微妙なトピックでは誤解が生じて炎上を招くこともある。かといって、ニューズレターで配信したのでは、他の参加者(読者)とのインタラクションを発生させづらい。招待制オンリーでトピック毎に議論する部屋(ルームと呼ばれる)が作れる League は、そんな需要にマッチし始めたようだ。

Image credit: HoloAsh

HoloAsh は以前から多人種混合チームということもあって、日本よりも海外でのローンチを優先する傾向があるが、League もその例に漏れなかった。アメリカで先行で展開されていたサービスを最近、徐々に日本でも公開し始め、まだ招待制ではあるが、一連の機能が利用できるようになっている。現在は、IPO 経験のある起業家/個人投資家が、成功体験、失敗体験、グローバルで挑戦する際のノウハウなどで話を始め、他の参加者(主に、後進の起業家と考えてよいだろう)との闊達な意見交換に利用されている。

HoloAsh 創業者兼代表取締役の岸慶紀(Yoshua Kishi)氏によれば、League を使うことで、参加者(主にルーム作成者)には次のようなメリット、または、サービスとしてのマネタイズの可能性があるという。

  • ルームの作成者やチャットを行う人に対しての応援・質問権としての課金
  • ディベートモード実装で、議論しているどちらの参加者が勝つかでベットできるグループチャットのゲーム化
  • アプリで話された内容を AI を活用して書籍化
  • アプリで話された内容を AI を活用して VTuber としてコンテンツ化
Image credit: HoloAsh

チャットした内容でマネタイズできるから、Web3 的な表現で言えば「Chat to Earn」だ。HoloAsh では League を以前のクローズドβからオープンβへと移行を図っていて、現在新たに League を使ってみたい人を募集しているそうだ。コンテンツがメディアフォーマットを変えてノベライズ・コミカライズされたり、YOASOBI に至っては投稿小説から楽曲を生み出したりしている昨今、League 上のチャットから書籍や VTuber を生み出す戦略は、コンテンツビジネスに大きな可能性を示してくれそうだ。

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