「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」4日目、エスコンフィールドでスタートアップら20社余りがピッチ

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Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、1月29日〜2月2日に開催されている「HOKKAIDO INNOVATION WEEK 2024」の取材の一部。

HOKKAIDO INNOVATION WEEKも4日目。今週前半は寒さも少しは和らいでいたように思えたが、再びの寒気襲来で2月1日の札幌の気温はマイナス6℃。パウダースノーが吹雪く中、場所を札幌から北広島の新球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」に移し、「FIGHTERS DAY ピッチ」が開催された。登壇者とオーディエンスをあわせ約200名が参加した。

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北海道日本ハムファイターズのマスコット「フレップ・ザ・フォックス」とファイターズガールのパフォーマンスによる歓迎に引き続き26人が登壇した。中には、北海道でスタートアップ共創を模索する大企業、財団、日本内外のスタートアップアクセラレータなども含まれたが、ここではスタートアップのみ20社を取り上げてみた。主に国内、北海道、北欧を拠点とするスタートアップである。

Dymotech
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  • RunTheShip …… 友人や家族などを招待、AI を活用したレコメンデーションを利用して、ポートフォリオの分散を強化した集団投資ができるプラットフォーム。
  • Dymotech …… スポーツ中の頭部衝撃を常時モニタリングするウェアラブルデバイスと SaaS 開発。適切な治療を受けずに放置されがちなスポーツの脳震盪(のうしんとう)の検知を支援する。
  • Rift Labs …… 映画撮影用照明、垂直農業など向けに LED による高効率で環境にやさしい照明ソリューションを開発・提供。
  • Spacio …… 建築家やエンジニアのために作られた、建物のスケッチ、設計、最適化を支援する、直感的で使いやすい web ツールを開発。
  • GOVA …… 既存の甘味料は、砂糖の代替品として糖分を抑えられているものの、カロリー高、血糖値上昇や消化器系問題の誘発など副作用のリスクが高い。同社では食品産業向けに天然由来の甘味料を開発している。
  • Avisomo …… 垂直農業のためにプラットフォームで、農作物を栽培するモジュールは、ロボットにより自由に移動させることができる。限られたスペースの中で、さまざまな種類の作物を栽培し、投資リスクを軽減できるのが特徴。
  • Letavis AB …… 天然化合物に関する知識と技術を組み合わせ、植物や動物の成長を促進する製品を開発している。パイロットテストでは、子豚の成長を促進し、抗生物質の必要量を削減できることが確認された。養豚における二酸化炭素排出量軽減も可能にする。
Orange Wasabi
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  • Orange Wasabi …… 水の使用量を95%削減し、土壌の制約を受けずにわさびを栽培できる独自システムを開発。人件費を大幅に削減できるので、本物のわさびを安価に届けることができる。オーストラリア国内では、収穫後48時間以内に届けるサービスを展開。
  • Sensonomic …… 農業システムのコンピュータ・シミュレーションを行い、収量の最適化、作業の改善、回復力の向上を図る。3大陸16カ国でその技術をテストし、7,000ヘクタールの作付面積で製品が使用されている。
  • NoMy(Norwegian Mycelium) …… 真菌の菌糸体を使って、代替肉などの食品からバイオプラスチックなどの素材まであらゆるものの代替品開発を支援する。企業が化石燃料の代わりに身近な再生可能資源から製造できるようにし、サステナビリティを提供する。
  • International Carbon Registry …… 気候変動プロジェクトの電子登録と ICR カーボン・クレジット(ICC)の発行を提供している。また、効果的かつ透明性の高いオフセットを目指す組織にカーボンクレジットを移転するためのプラットフォームとしても機能している。
KlimateNet
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  • KlimateNet …… CO2の排出を削減または除去するプロジェクトに取り組むすべての専門家をマッチングし、インセンティブを与えるハイブリッド分散型包括的ピアツーピアネットワーク。
  • Watasumi …… 微生物燃料電池と、微生物が導電体を介して電子を授受する直接的種間電子伝達現象を活用し、中小企業の産業廃水処理を現地で実行できる環境技術を開発。
  • FloatMeal …… 大豆と比べて10倍以上の収穫量と11倍のタンパク質を含む水生植物ミジンコウキクサ(duckweed wolffia)の養殖システムや栄養食品を研究・開発。
  • Sagri …… 衛星データを活用することで、安価かつスピーディーな土壌分析を実現する農業支援プラットフォームを開発・提供。この技術を元に行政機関が農地調査を効率化できるサービスも提供している。
Watasumi
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  • EF Polymer …… 自然由来のポリマーを開発。これを植物の根の部分の土壌に混ぜることで、10〜20日間にわたり水を保持できる。砂漠や雨量の少ない地域でも、農作物を安定的に供給できるようになる。水を保持する機能を果たした後は植物にとって肥料になる。
  • Forest Digital …… 没入型空間 VR「uralaa(うらら)」を開発。普通の室内を、森の中や夕陽の海岸、電車の運転席、AI が創り出す仮想の街など、好きな空間に変えることが出来る。
  • Space Cotan …… 宇宙船の離着陸場である宇宙港「北海道スペースポート」を運営している。ロケット射場「Launch Complex-0」「Launch Complex-1」や1000mの滑走路などの施設を保有している。
Forest Digital
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  • Intersteller Technologies …… 低コストで便利な宇宙輸送サービスを提供することで、誰もが宇宙を身近に感じられる未来の実現を目指すロケット開発企業。これまでに複数回の打ち上げで、ロケットを宇宙まで到達させることに成功している。
  • Latara …… 北海道大学発の宇宙技術スタートアップ。安全であるものの推進力の弱い固体燃料と、推進力は高いものの取り扱いやシステムの冗長性が必要な液体燃料の、両方のメリットを兼ね備えたハイブリッドによる宇宙用推進機を開発している。
ピッチイベント終了後には、有名なエスコンフィールド併設のサウナに入るセッションもあり、北海道内外からの投資家や起業家らが親交を深めた。
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