北の大地から世界を目指すスタートアップが集結、「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」が開幕

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オープニングパーティーの冒頭で挨拶をする札幌市長の秋元克広氏
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、1月29日〜2月2日に開催されている「HOKKAIDO INNOVATION WEEK 2024」の取材の一部。

昨年9月、北海道、札幌市、経済産業省、地元のスタートアップコミュニティなどが中心となり、「STARTUP HOKKAIDO」という活動がスタートしたことをお伝えした。この STARTUP HOKKAIDO が主催するイベントウィーク「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」が30日に札幌市内で開幕し、さっぽろテレビ塔でオープニングセレモニー/パーティーが開催された。

さっぽろテレビ塔で開催されたオープニングセレモニー/パーティーには、国内外から多くのスタートアップ関係者が集まった。
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このイベントウィークは今週一週間にわたって開催され、正確を期せば、29日の小樽で実施されたスタートアップツアーが皮切りとなった。北広島にある球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」でのピッチイベントも予定されており、産・官・学・コミュニティによる複数のスタートアップイベントが同時多発的に市内各所で進行する予定だ。なお、札幌では来週からは雪まつりが始まる。

ファイヤーサイドチャットに登壇した、Uber 日本法人の元社長で現在はスクラムベンチャーズ グループ最高執行責任者の髙橋正巳氏(左)、Wolt Japan 代表取締役の野地春菜氏(右)
Image credit: Masaru Ikeda

HOKKAIDO INNOVATION WEEK の一つの特徴は、スタートアップのグローバル展開支援だ。それゆえ、ピッチをはじめとする多くのコンテンツは英語による運営となる。北海道大学に在籍する留学生や、札幌に進出しているインド発のビジネス英語・ビジネス知識 e ラーニングスクール「FOX Academy」の協力もあってか、オープニングセレモニーには多くの外国人も訪れていた。

国連が支援する大学生による SDGs ビジネスコンテスト「Hult Prize」の北海道大学予選決勝。ファイナリスト3チームがピッチした。優勝した「Nourish INA」は、今週「エスコンフィールド HOKKAIDO」で開催されるイベントでピッチする予定だ。
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日本の最北の地で開催するという文脈から、このイベントウィークには、寒さ、ノルディック諸国との繋がりのあるコンテンツが多く用意されている。セッションはデンマーク・コペンハーゲンのスタートアップイベント「TechBBQ」の日本版という位置付けで、また、極寒のバルト海に身を投じピッチすることで知られる「Polar Bear Pitching」も日本版を開催する予定だ。

北海道大学の学生を中心としたハッカソン「Northern Challenge」からは8チームがデモデイで登壇した。
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