バイタルデータ×AIで被介護者の転倒リスク可視化、Rehabilitation3.0が池田泉州やQXLVらから資金調達

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Image credit: Rehabilitation 3.0

睡眠情報から運動能力と認知能力を推定する「SAA(Sleep Activity Assessment)」システムを開発する Rehabilitation3.0 は1月31日、資金調達を行なったこと発表した。このラウンドには池田泉州キャピタル、QXLV(クオンタムリープベンチャーズ)、名前非開示の個人投資家が参加した。調達ラウンドと調達額は共に開示されていない。

SAAは、睡眠時のバイタルデータをセンサーから収集し、AIを用いて個々の運動能力や認知能力を推定できる介護施設向けシステム。個人に合わせた運動プログラムを提案し、転倒リスクの高い高齢者を特定する機能が搭載されている。

代表の増田浩和氏は、作業療法士(リハビリテーションの専門職)として、18年間臨床経験を重ねてきた医療従事者だ。日本のような超高齢化社会では、介護施設の負担が増大しており、特に夜間の見回り業務は人件費の高騰を招くだけでなく、転倒事故による訴訟リスクもある。このような背景から、SAA は介護施設での夜間見回り業務の効率化を図っている。

Rehabilitation3.0は、熟練の作業療法士が提供するリハビリテーションの品質を落とさずに、より多くの人に提供することを目指している。リリースによると、2020年1月からは医療施設での実証実験を実施し、AIの精度が93%に達したことが確認されたという。現在は、積水化学工業の見守りセンサー「アンシエル」との連携による実証検証が進行中だ。

今回の資金調達により、同社は「SAA」の4月の正式版ローンチに向けて、プロダクトマネジメントやエンジニアリング、セールスなどの分野での人材採用と組織体制の強化を図る。また、複数のセンサーメーカーとの協業や医療介護機器商社との連携を強化し、より高度な見守り機能とヘルスケア支援の提供を目指すとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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