トレカ真贋鑑定「VALUE SCOUTER」運営が1億円超を調達、XTech V・有安伸宏氏・中村洋基氏らから

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トレーディングカード(トレカ)の真贋鑑定サービス「VALUE SCOUTER」を開発・提供するコレクテストは25日、直近のラウンドで1億円を超える金額を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、XTech Ventures、有安伸宏氏、中村洋基氏と名前非開示の個人投資家。調達ラウンドについての言及はないが、プレシリーズ A ラウンド相当と見られる。

コレクテストは、早稲田大学や一橋大学大学院を経て、AGC、リクルート、JTB、NTT ドコモで勤務経験のある岩田翼(いわた・たすく)氏により2023年3月に創業。岩田氏は幼少期からのトレカ好きが高じ、会社員の頃から全国60以上の神社や仏閣と組んだトレカを立ち上げ。2020年から2021年にかけ、クラウドファンディングで40万円以上集めた実績を持つ

トレカの市場規模は、1次流通で2,350億円、2次流通でさらに5,000億円の取引があり、鑑定市場は450億円と言われています。1次流通が増えると2次流通が活況となり、そうすると偽物が出回るので鑑定需要が高まります。真贋鑑定があることで、1次流通のコンテンツ価値が維持されます。鑑定市場とは、そういう相互補完的な市場です。(岩田氏)

岩田翼氏
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同社の強みは、2つある。まずは「カードの価格情報をリアルタイムで可視化する」ことだ。2次流通の価格は時々刻々と変化するので、鑑定では価格情報は分からない。VALUE SCOUTER で鑑定を頼むと返却されたカードに付与された鑑定書に QR コードが付与され、これをスキャンするとインターネット上の取引データから算出した現在の価格が分かる。3年前に出願し昨年登録された特許をもとにした機能だ。

もう一つは「AIによる画像認識と人間の目視検査を併用する」ことだ。トレカを撮影した特殊な画像を AI に読み込ませて判定した上で、鑑定士を含む専門スタッフの目視検査も行い高い精度を保っているという。この分野では、アメリカの PSA が最大手だが、VALUE SCOUTER では PSA など他社には無い機能を付与することで差別化を図っている、と自信を見せる。

トレカは私が圧倒的に知見があるのでそこから始めていますが、AI による真贋鑑定や価値可視化は横展開も可能です。将来は、トレカだけでなく、ゲームソフトやレコードなど、サブカルチャー領域全体で世界と戦えるようにしたいと思っています。(岩田氏)

今回、同社は調達した資金を「AIの分析能力向上」「人員の増強」「サイトの UI / UX 改善」「プロモーション」などに充てる予定だ。この分野では、「フェイクバスターズ」を運営する IVA が昨年8月、AI 機能の強化や商品カテゴリの拡大を目的として、メルカリやファミリーオフィスの De Capital などから8億円を調達したのは記憶に新しい。

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