アウトドアプラットフォーム「YAMAP」、デット含め20.4億円をシリーズD調達——損保子会社を設立

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Image credit: Yamap

アウトドアプラットフォーム「YAMAP」を展開するヤマップは28日、シリーズ D ラウンドで20.4億円を調達したと発表した。

このラウンドは、九州発ジャパン・エボリューション・ファンド(MCP アセット・マネジメントによる運営)がリードし、ファッション&テクノロジー2号(丸井グループと豊島が運営する CVC ファンド)、15th Rock Ventures、三菱 UFJ キャピタル、いよぎんキャピタル、三井住友信託銀行、SG インキュベート(西部ガスグループ)、ゼンリンフューチャーパートナーズ、山梨中銀経営コンサルティング、その他名前非公開の個人投資家ら2名が参加した。また、金額には SDF キャピタル(スタートアップ・デットファンド)、福岡銀行からのデットが含まれる。

ヤマップは2013年にサービスを開始。登山やアウトドア活動を支援する様々なサービスを展開している。主事業であるスマートフォンアプリ「YAMAP」は、登山中に電波が届かない場所でも GPS を利用して現在地やルートを確認でき、登山者の安全をサポートする。アプリには、ルート外れ警告や位置情報の共有機能などがあり、遭難や道迷いを防止する革新的な機能が搭載されている。

同社は、今回調達した資金で「ヤマップネイチャランス損害保険(ネイチャランス損保)」を100%出資のグループ会社として設立した。ネイチャランス損保は YAMAP プラットフォームに蓄積されたビッグデータを活用した新しい損害保険商品を提供する。

ネイチャランス損保は日常のケガからアウトドア活動中の遭難救助費用までを幅広く補償し、万が一の場合には目撃情報収集サービスが付帯された「外あそびレジャー保険」、家財とアウトドア道具を補償する「アウトドア家財保険」を提供する。ヤマップは損害保険代理店としてこれらを5月28日より販売し、得られた収益の一部を登山者の人命救助や遭難防止活動などに充当する。

今回販売する商品に加えて、今後は YAMAP のプラットフォームに蓄積されている行動データを活用し、リスクに基づき保険料が可変するダイナミックプライシング型「テレマティクス保険」の開発も行っており、2024年夏頃を目指して進めている。

さらに、ネイチャランス損保に今後蓄積される遭難事故データをもとに、山岳遭難などアウトドア活動における事故を減少・抑制する保険商品を提供し、YAMAP 独自のインシュアテックを目指すとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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