次世代多孔性材料を開発、京大発AtomisがシリーズC1調達——八千代エンジニヤリングや積水ハウスとは業務提携も

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Image credit: Atomis

次世代多孔性材料である多孔性配位高分子(PCP/MOF)を基盤とした技術開発・事業展開を行う Atomis(アトミス)は2日、シリーズ C ラウンドの 1st クローズで資金調達したと発表した。調達金額は明らかにされていない。これは同社にとって、2021年12月に実施したシリーズ B ラウンドに続くものだ。

今回のラウンドには建設コンサルティングの八千代エンジニヤリング、積⽔ハウス(東証:1928)、中信ベンチャーキャピタル、SG インキュベート(西部ガスグループの投資会社)が参加した。

Atomis は「気体を自在に操る技術」を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。今回の資金調達により、Atomis は次世代多孔性材料の量産化を進めると共に、環境領域(CO₂変換回収モジュール)やエネルギー領域(次世代高圧ガス容器「CubiTan」)の開発を加速させる計画だ。

Atomis は2015年に京都大学発のスタートアップとして設立され、主にガスの分離、貯蔵、変換に関する技術の開発に力を入れている。特に、環境に優しいガスエネルギーのシェアリングやカーボンリサイクルに取り組んでいる。

同社の技術を使えば、ナノサイズの孔を持つ PCP/MOF を利用して、気体を選択的に吸着したり、化学反応させたりすることが可能だ。この技術を活用して、CO₂の分離回収や CubiTan の開発など、環境エネルギー分野での新しいソリューションを提供している。

Atomis は今回の調達を受け、八千代エンジニヤリングや積水ハウスとの戦略的な業務提携に向けた取り組みにも着手する方針だ。具体的には、八千代エンジニヤリングとは CubiTan を活用したスマートガスネットワークの構築を進め、積水ハウスとは CO₂排出削減や水素住宅における PCP/MOF の利用を推進するとしている。

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via PR TIMES     Summarized by ChatGPT

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