Skyland Ventures、設立12周年で祝賀イベント——投資家や若手起業家ら300名集う

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ダルマに目を入れる木下慶彦氏
Image credit: Masaru Ikeda

木下慶彦氏と初めて出会ったのは BRIDGE(当時は Startup Dating という名前だったが)を始めた頃だっただろうか。当時は、「note」も「Medium」も無かったので、ポータルサイトのブログサービスを使って、日々の徒然を皆が書いていたものだ。木下氏も「黄金の鐘を鳴らせ」というブログを書いていたので、時々、読んでいたのを覚えている。

大和企業投資、インキュベイトファンドを経て、木下氏が2012年8月に、Skyland Ventures を設立したとき、彼は弱冠26歳だった。当時としては国内最年少での VC だった。4つのファンド(他に、山陰合同銀行とのファンドもある)を通じて累計で数十億円を集め、シードを中心に約150社に投資、これまでに3社(メンタルヘルステクノロジーズ、ANYCOLOR、アイデミー)が IPO した。

花に加え、ロッテ「コアラのマーチ」が多数陳列されていた。
Image credit: Masaru Ikeda

Skyland Ventures は19日、今月末に設立から12周年を迎えるのに先立ち、都内で祝賀イベントを開催した。VC や CVC の投資家、エンジェル、起業家などが約300名が一堂に会し、ネットワーキングに花を咲かせた。VC や CVC 30社と、スタートアップが15分毎に3回転するセッション「VC スクランブル」では、起業家や潜在起業家らが熱心に投資家にピッチを繰り返していた。

イベントの中で、Skyland Ventures が出資するポートフォリオのスタートアップにはダルマが供され、目入れ式が敢行された。ダルマへの願いごとの多くは、先達の IPO 組に続いて、自分たちもイグジットを目指そうというものだ。Skyland Ventures が U25(25歳以下)の若手起業家を集中的に支援していることもあって、目入れ式が行われた舞台周辺は熱気あふれる空気に包まれた。

Image credit: Masaru Ikeda

Skyland Ventures は12周年にあたって、いくつかのアトラクションも用意していた。一つは投資先でもあるアニメ生成 AI スタートアップの G-VIS を連携した、Skyland Ventures 投資先スタートアップの起業家の写真をもとに作成したトレーディングカード(トレカ)。トレカはイベント会場で展示・配布されたほか、起業家らは名刺代わりにトレカを初対面の相手に渡していた。

また、12周年を記念して作詞・作曲した「起業しろ・スタートアップ音頭」も会場で披露されていた(現在、YouTube でも公開されている)。この曲は、7月に京都で開催された IVS の公式ソング「Come Over to IVS -恋するウキウキ IVS」の作曲者 Taisei Kawamukai 氏が、Skyland Ventures の木下氏の依頼を受けて新たに製作したものだ。

生成 AI でデザインされた木下慶彦氏のトレカ
Image credit: Masaru Ikeda

Skyland Ventures は、今後も、若手起業家 × インターネット領域のスタートアップにシード出資を積極化させていく考えだ。また、2022年以降は、Web3・生成AI・メタバースなどにも投資領域を拡大しており、既存産業をリプレイスする DX スタートアップへも多数投資している。

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