スマホ片手に不動産を内覧ーースマートロック開発会社のライナフが三菱地所から第三者割当増資を実施

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Ninja-Lock

わたしたちの生活を大きく変える可能性を持つIoTの分野といえば、スマートホーム。その中でもスマートロックについては、これまでに「Akerun」や「Qrio」などをご紹介してきました。同じくスマートロック「NinjaLock」を開発するのが、2014年11月に設立されたライナフです。2015年春にはデバイスの量産・販売を開始し、直販の他にヨドバシカメラなどで取り扱われています。

そんなライナフが、2016年1月20日付で三菱地所から第三者割当増資を実施したことを発表しました。今後、両社は不動産関連のさまざまな事業領域でNinjaLockを含むIoT技術の活用を検討していくとのこと。その第一弾として、2月中旬から「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」でNinjaLockを活用した無人内覧システム「スマート内覧」を試験的に開始します。

玄関扉のサムターンに粘着テープで貼り付けるだけで設置でき、 スマートフォン等で鍵の開閉が可能なNinjaLock。鍵の開閉権限を特定の相手に、特定の時間帯のみ付与することができ、鍵の開閉履歴を確認したり遠隔操作したりできます。不動産にライナフを取り付けることで、これまでは仲介会社が必要だった不動産の内覧を、スマホを片手に個人が直接見にいくことができます。

内覧希望者は、インターネット専用サイトから鍵の開閉権限を取得。これだけで、賃貸管理会社の営業担当者が立ち会うことなく、設定した時間に一人で内覧することができるとのこと。試験的に運用を開始した後は、三菱地所グループが賃貸管理する「ザ・パークハビオ」ブランド物件をはじめ、 他物件に拡大していく予定です。

デバイスを開発していることからメーカーとしての印象が強いライナフですが、中期的には「HomeTech」(不動産領域)のIoTやWebサービスの提供を目指していくとのこと。NinjaLockの紹介動画は、以下をご覧ください。

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