一日中駐車場で使われていない車を有効活用できたなら? それが個人間で車をレンタルできるタイのスタートアップ、Drivemate のコンセプトである。
Drivemate は、500 Startups のタイ版ファンド500 Tuk Tuks およびタイの通信会社 Dtac のスタートアップインキュベータ Dtac Accelerate から、米ドルで「合計6桁台中盤から後半」規模のシード資金を調達したと発表した。
このコンセプト自体は目新しいものではなく、米国には合計1億9,300万米ドルを調達した Turo がいる。同社は17万1,000台の車および400万の登録ユーザを持つとしているが、ビジネスの持続可能性については述べられていない。
中国には Start(旧 PPzuche=PP租車)がいるが、同社シンガポール部門の iCarsClub は事業を行っていないようだ。
Dtac Accelerate のマネージングディレクター Sompoat Chansomboon 氏は、Drivemate が
iCarsClub よりも優れている点についてはタイの市場機会次第と Tech in Asia に語った。
Drivemate の共同設立者 Silratth Sukwatthanasiri 氏は、借り手のいる場所まで車の所有者が車を運転してくれる配車サービスも提供すると付け加えた。車の所有者が都合がつかない場合でも、Drivemate のスタッフが代行してくれる。
それでも同社には険しい道のりが控えている。直接の競争相手はいないとしているが、Avis や Hertz のような従来のレンタカー会社や、Grab や Uber といった車の所有という概念を根本的に変えようとする企業らの圧力に直面している。
これまでに同社はタイの35都市をカバーし6,000台以上の車を所有している。約1年前の事業開始以来、1,000台以上の車が手配された。各取引の25%が手数料として発生する仕組み。
また、車の所有者に対して損害を補償する Liberty Mutual の保険も提供しており、Turo も同じ保険商品を取り扱っている。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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