オーストラリアの金融比較サイトiSelect、マレーシアの同業iMoneyを事実上買収

SHARE:

imoney_acquisition_iselect.jpg

オーストラリアの金融比較プラットフォーム iSelect は本日(10月3日)、マレーシアを拠点とする同業の iMoney に対する出資比率を高めたと発表した。

オーストラリア証券取引所に上場されている iSelect によると、iMoney の既存株主から415万米ドル分の株式を買い付けたことで、出資比率は23.8%から51.5%に上昇した。

今回の出資により iSelect は、iMoney の単独筆頭株主となった。

出資後に出された声明の中で iSelect は、iMoney の経営陣を支援していくほか、業務ノウハウや技術プラットフォームの導入を加速させるとしている。

同社マネージングディレクター兼 CEO の Scott Wilson 氏は次のように述べている。

iSelect が独自に持つ iConnect コンタクトセンターのコンバージョン技術とノウハウを取り込み、iMoney によるマーケティングの取り組みを向上させるのは、マネタイズを顕著にリードし、コンバージョン率を高める大きな機会となります。

<関連記事>

2012年に設立された iMoney の本社はクアラルンプールにあり、現在はマレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンに展開している。ほとんどの地域では iMoney のブランドが用いられているが、インドネシアでは AturDuit として知られている。

社員数は130人。American Express、Citibank、CIMB Bank、HSBC、Tune Hotels、iProperty Group などで業務経験を持つ人材がチームを率いている。

iMoney はクレジットカード、ローン、ブロードバンド、保険サービスをオンライン上での比較や電話でのアドバイスをもとに比較している。

年間のユニークビジター数は1,040万、プロバイダーに対し100万件を超えるセールスリードをもたらしたとしている。

展開している地域の中で競合するプラットフォームには、MoneySmart や CompareAsia Group などがある。

一方、オーストラリアのメルボルンを拠点とする iSelect は、iMoney と同様のサービスを提供している。2016年だけで900万「以上の」ビジターがおり、600万「超」の顧客に対しレコメンデーションを提供したとしている。

同社は iMoney に対して2014年9月に400万米ドルのシリーズ B ラウンドで初めて出資をして以降、継続的に財務、業務、技術面での支援を行っている。

【via e27】 @E27sg

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する