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北の大地から世界を狙う、道産子スタートアップ9社をご紹介〜NoMaps Dream Pitch 2020から

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10月第2週〜3週にかけて、札幌を舞台にテクノロジー・音楽・映像のフェスティバル「NoMaps(ノーマップス)」が開催された。今年は新型コロナウイルス拡大の影響で、NoMaps で開催される多くのイベントがオンラインに移行した。 例年、経済産業省らが開催する「NoMaps Dream Pitch」もそんなイベントの一つだ。技術やビジネスモデルが評価され表彰を受けた北海道を中心とするスタートアップ9…

10月第2週〜3週にかけて、札幌を舞台にテクノロジー・音楽・映像のフェスティバル「NoMaps(ノーマップス)」が開催された。今年は新型コロナウイルス拡大の影響で、NoMaps で開催される多くのイベントがオンラインに移行した。

例年、経済産業省らが開催する「NoMaps Dream Pitch」もそんなイベントの一つだ。技術やビジネスモデルが評価され表彰を受けた北海道を中心とするスタートアップ9チームを紹介しておきたい。

審査員を務めたのは次の方々。

  • 伊藤博之氏(クリプトン・フューチャー・メディア 代表取締役、NoMaps実行委員長)
  • 小笠原治氏 (ABBALab 代表取締役、さくらインターネットフェロー、京都造形芸術大学教授)
  • 各務茂夫氏(東京大学大学院工学系研究科 教授、産学協創推進本部 副本部長)
  • 里見英樹氏(メディア・マジック 代表取締役)
  • 田中慎也氏(BIJIN & Co. 代表取締役社長)
  • 廣川克也氏(SFC フォーラム 事務局長、SFC フォーラムファンド ファンドマネージャー)

Haratte by AmbiRise(北海道札幌市)【最優秀賞・北海道経済産業局長賞】

行政機関では、受け付けた請求書の内容をシステムに入力する時間が1団体あたり年間8,000時間、全国合計で年間40万時間費やされているという。請求受付業務の自動化や省力化は以前からの課題だが、会計システムと自動連携するには困難を伴う。会計システムはネットワーク的に閉じられた位置にあり外部との直接連携が難しく、そのシステム改修のコストが捻出しづらいなどの理由からだ。

今年まで18年間にわたり行政に勤務していた創業者が AmbiRise を設立。同社の最初のプロダクトとして立ち上げたのが行政宛請求プラットフォーム「Haratte」だ。Haratte では、請求元で請求情報の入った QR コードを請求書に印刷してもらい、それを行政側で読み取ることで入力業務を簡素化する。行政の作業効率化に寄与する ことから、料金は行政がサブスクモデルで支払う。

Pickles by Horizon Illumination Lab Optics(北海道札幌市)【優秀賞・NoMaps 実行委員長賞】【特別賞:NEDO TCP(Technology Commercialization Program)賞】

国内で1万症例、世界に患者が7万人いるとされる慢性骨髄性白血病(CML)は、異常な遺伝子(BCR-ABL 融合遺伝子)からつくられるタンパク質が白血病細胞を増殖させて生じることがわかっている。一般的に、この種類の白血病の治療には当該のタンパク質の生成を抑える分子標的治療目的でダサチニブ、ニロチニブ、イマチニブなどの5種類の抑制薬が存在するが、どのような患者や症状にどの薬を処方すべきか効能が期待できるか明確な基準が無い。この状況には CML 患者も血液内科医からも不満の声が上がっている。

Horizon Illumination Lab Optics の開発した光診断薬「Pickles」は、BCR-ABL 活性を測定できるバイオセンサーだ。Pickles 遺伝子を導入した検体に候補となる抑制薬で処理を行うと、顕微鏡で見た際に赤く見える検体が青く変化し薬剤応答が確認できる(薬剤の効果がない場合は青く変化しない)。CML 細胞一つひとつの薬剤応答を見える化することができ、薬を処方する前の段階での効果の予測、副作用による薬の変更、休薬やジェネリック薬への変更などを医師が判断しやすくする。癌治療への応用も可。

<参考文献>

エアシェア(北海道帯広市)【優秀賞・NoMaps 実行委員長賞】【特別賞:NICT 賞(起業家万博全国イベント、北海道地区代表)】

エアシェアは、旅行者と航空機オーナーとパイロットを Web 上でマッチングするサービスだ。旅行者は、完全オーダーメードの遊覧飛行や区間を直接結ぶ移動手段、オーナーにとっては遊休時の資産運用や節税対策、パイロットにとっては官公庁や航空会社に勤める以外でのプロとしての収入確保の手段が獲得できる。

パイロットとオーナーはそれぞれ、自由に金額を設定・提示することができる。旅行者からのオファーがマッチングすると、パイロットとの間でチャットボックスが開設され、例えば「自分の家の上を飛んでほしい」といった詳細なオーダーも可能だ。10月現在、飛行機8機、ヘリコプタ15機、パイロット27人が登録している。国土交通省から、適法性と安全対策を認めた承認を受けている。

類似したサービスとしては、アメリカの AeroBlackBird(今年2月、Surf Air により買収)、国内では「Tokyo Startup Gateway」第4期に採択されデモデイで最優秀賞を獲得した「OpenSky」などがある。

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MIJ labo(北海道帯広市)【審査員特別賞】

環太平洋地域においては、牛肉は切開され枝肉の形で格付けされ取引されている。この格付け作業は目視で行うため格付けする人によって個人差があり、格付けデータは紙に記され画像を伴わないため、整理をするには必ず現場に出向く必要がある。また、データが紙であるため、格付け・取引後の流通業への仕分け作業にも時間がかかっているのが現状だ。

帯広畜産大学発のスタートアップ MIJ Labo では、枝肉の撮影画像をクラウドへアップロード、画像解析により 牛肉の質を客観的に評価するシステムを開発した。ホクレンらとリモート競りシステムを試験運用中で、国内の 県畜産研究所や海外の格付認定機関でも利用されている。将来はブロックチェーンを活用した、輸出拡大につながるEC プラットフォームへの応用にも期待される。

<参考文献>

DeVine(北海道札幌市)【審査員特別賞】

犬や猫を飼う世帯が増えるにつれ、その周辺のペット関連市場にも変化が現れ始めている。こうした中で、特に伸びを示しているのが動物医療や保険の分野だ。一方、動物が長生きする中で3歳以上の犬・猫の8割以上が歯周病に罹患しているとのデータがあり、中でも重症の場合は、歯根と鼻腔の間に穴ができてつながってしまう口腔鼻腔瘻になってしまう。

口腔鼻腔瘻になると口臭がひどくなり、犬・猫は呼吸が苦しくなるので治療することになるが、治療の際の抜歯後にで聞いた抜歯窩(歯茎の穴)に、人間の場合と違って、犬・猫の場合は充填剤を入れずに上皮を縫合することが多いという。これは薬事法で認められた充填剤が動物用には存在していないからだが、DeVine では北海道の未利用資源を使って、動物の歯再生医療の開発を目指す。

Fant(北海道帯広市)【審査員特別賞】

近年、日本では20代〜30代の若手ハンターは増加傾向にある。ジビエの人気もその追い風となっている。しかし、ハンターのスキルを習得するには、狩猟会などに所属し狩猟を教えて食える人を身近で見つけ実地で学ぶしかない。若手のハンターが参入する一方で、ベテランハンターが高齢などを理由に引退しており、若手とベテランの間での情報や技術の伝達は不十分な状態だ。

Fant は、ハンターのためのオンライン・オフラインコミュニティだ。いつ、どこで、何を獲ったかを他のハンターとシェアができる。狩場を知られたくないと感じるハンターがいることも事実だが、野生生物の繁殖の方が早いため、情報の共有をためらうハンターは少ないとのこと。4月にオンラインコミュニティを開設し200人以上が参加、11月からはハンターによる狩猟ガイドツアーも計画。

足うらスキャンLab(北海道札幌市)【特別賞:NEDO TCP(Technology Commercialization Program)賞】

高齢者社会において、転倒は大きな社会課題になりつつある。転倒がもたらす弊害により直接的には8,000億円、寝たきりや介護などの間接的な影響も加えると医療費は1.4兆円に達する。従来、転倒の原因は高齢化に伴う筋力の低下と考えられていたが、実際には身体の揺れに大して、足の指、特に、親指をうまく使えない調整機能の低下が大きく関係していることがわかったという。

転倒経験者は非経験者に比べ4倍再転倒しやすい。高齢者施設やジムでは、適切な対応のために、入所者や会員の将来転倒する可能性を知りたいというニーズがあったが、これまで足指の機能を客観的に評価する手段がなかった。同社の足圧測定機器を使えば、定量的定性的に足指の機能を評価できる。点数化しスマートフォンで結果を把握、適切な運動諸法につなげ転倒予防することも可能だ。

<参考文献>

MJOLNIR SPACEWORKS(北海道札幌市)【特別賞:NoMaps 賞】

衛星需要が伸びているが、一方で、これを打ち上げるロケットが少ない。2030年には、衛星の打ち上げ需要は17,000基に達すると見られるが、実際の打上げ能力は2,500基分にしか届かないと見られている。ロケットは同じ工業製品である自動車や飛行機と比べ、現在のものは大量生産に向かず、生産工程の分業化が進んでおらず、また、水素と酸素を爆発させる従来タイプのエンジンは失敗のリスクが高いためスタートアップなどの新規参入も見られにくい。

北海道大学発の MJOLNIR SPACEWORKS は、固体燃料(プラスチック)と液体酸素を使ったハイブリッドエンジンを開発。構造が簡単で原理的に爆発しないため取扱が容易で、同社では年間1万基程度を生産できるだろうと見積もる。冷戦時の軍事技術をベースとした従来型のロケットと対照的に、戦争に参加しなかった日本は、ハイブリッドエンジンの開発に長けているという。同社はハイブリッドエンジン開発に特化し、ロケット業界全体の分業徹底により業務効率化やコモディティ化を狙う。

R-Make by チームデジコン(北海道札幌市)【特別賞:NoMaps 賞】

ボルダリングにおいてはいくつかの課題がある。クライミングコースを作るセッターが不足しており、スペース やコストの問題から子供を含むさまざまな体格の人に合ったコースを用意できないこと、難易度がコース制作者 の感覚で定められるため指標が曖昧であること、配置されたクライミングホールドのうち、どのホールドが非効 率か(コースとして使われていないか)を判定しづらいなどだ。

R-Make は、クライミングコースを自動生成してくれるアプリ。コースの難易度と身長を入力すると、誰でも簡 単にコースを作成することができる。作ったコースはプロジェクターでウォールに投影し事前確認することも可 能だ。使われたホールドを記録できるので、よく使われるホールドをヒートマップ表示し効率的な運用もでき る。クライミング施設から費用を徴収する B2B2C モデルを想定。

STARTUP CITY SAPPORO、札幌周辺自治体とスタートアップをつなぐオープンイノベーションプロジェクトを開始

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「STARTUP CITY SAPPORO」は今週、さっぽろ連携中枢都市圏(札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町)と連携し、With/After コロナ時代の地域、行政課題をスタートアップと協働して解決するプロジェクト「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」開始すると発表した。 募集が開始された第1期…

Image credit: Startup City Sapporo

STARTUP CITY SAPPORO」は今週、さっぽろ連携中枢都市圏(札幌市、小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町)と連携し、With/After コロナ時代の地域、行政課題をスタートアップと協働して解決するプロジェクト「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」開始すると発表した。

募集が開始された第1期では「ニューノーマル時代の新しい観光サービス」や「行政 DX の推進」など14の課題テーマへの解決策を募集。スタートアップとのマッチングや実証実験は、START UP CITY SAPPORO 事務局が支援し、国内外のスタートアップがフルオンラインでの参加することも可能だ。第1期は10月末まで募集され、審査を経て2〜3社を採択、2020年11月〜2021年3月の実施を予定している。

採択されたスタートアップには、プロジェクト支援金として最大50万円が支給されるほか、STARTUP CITY SAPPORO 事務局による実証実験のハンズオンフォロー、札幌連携中枢都市圏の関係機関との調整支援が提供される。

STARTUP CITY SAPPORO は、札幌市、さっぽろ産業振興財団、D2Garage(デジタルガレージと北海道新聞社のジョイントベンチャー)が昨年設立した、国内外のスタートアップと社会をつなぐことを目的に昨年設立されたプロジェクト。アクセラレータプログラムの「Open Network Lab HOKKAIDO」と連携するほか、札幌を舞台に開催される年次イベント「NoMaps」らも協力している。

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via STARTUP CITY SAPPORO

DGと北海道新聞、「OnLab北海道」の第1期デモデイを開催——恋愛コミュニケーションをAIが支援する「AILL(エイル)」が最優秀賞を獲得

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本稿は、10月10日〜14日に札幌市内で開催されている「No Maps 2018」の取材の一部。 デジタルガレージ(東証:4819)と北海道新聞のジョイントベンチャー、D2 Garage(ディーツーガレージ)が運営するスタートアップアクセラレータ「Open Network Lab HOKKAIDO(以下、OnLab 北海道)」は12日、札幌市内で第1期のスタートアップを披露するデモデイを開催した。…

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本稿は、10月10日〜14日に札幌市内で開催されている「No Maps 2018」の取材の一部。

デジタルガレージ(東証:4819)と北海道新聞のジョイントベンチャー、D2 Garage(ディーツーガレージ)が運営するスタートアップアクセラレータ「Open Network Lab HOKKAIDO(以下、OnLab 北海道)」は12日、札幌市内で第1期のスタートアップを披露するデモデイを開催した。このアクセラレータは、昨年、札幌で開催されたクリエイティブ・コンベンションイベント「No Maps 2017」で開設が発表されたもので、第1期は今年4月20日にローンチし、6月末にキックオフを迎えた。

デモデイの冒頭で登壇した OnLab 北海道コミュニテイーマネージャーの山崎清昭氏によれば、第1期プログラムには54チームの応募があり、17チームが面接審査を通過、6社が採択された。当初は観光や一次産業系のスタートアップが多くなることが予想されたが、実際には AI を活用したアイデアプロダクトが多くなったという。キックオフからの3ヶ月間、週1回の頻度でメンタリングが実施されデモデイの日を迎えた。本稿では登壇した5社を紹介したい。

デモデイで審査員を務めたのは、

  • さっぽろ産業振興財団 専務理事 酒井裕司氏
  • DRAPER NEXUS マネージングディレクター 中垣徹二郎氏
  • ムラタオフィス代表 村田利文氏
  • ファームノート代表取締役 小林晋也氏

<情報開示> 筆者も今回審査員を務めさせていただいた。本稿記事中には評価的要素を含めていない。

【最優秀賞】AILL(エイル)by GemFuture

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厚生労働省の調査によれば、20〜30代の正社員独身者の半数以上が恋人がいないと回答しており、その理由として、建前では「忙しい」や「恋愛のノウハウが無い」という回答が多いという。しかし実際の理由は、「恋愛で傷つきたくないから」というのが深層心理にある、と GemFuture は見立てる。成果主義が浸透し、結果が明確に見えないことに努力しづらい世相も影響しているのだろう。

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GemFuture が開発した「AILL(エイル)」は、カップル間のチャットを支援する AI サービスで、好感度や告白成功確率を上げ、両者の関係性を進展させるべく AI キャラクターがナビゲートしてくれる。恋愛における心理的ハードルを下げることに特化しているのが最大の特徴。これまでに1,000人を超える会員を獲得しており、その86%が「(AI による)ナビゲートが必要」と回答した。企業への福利厚生サービスとして導入支援が決定している。

【オーディエンス賞】MyDee by CryptoLake

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CryptoLake は、分散型のパーソナルデータストア「MyDee」を開発。ユーザは自分の ID やパスワード、プロフィール(デモグラフィックデータ、ペルソナデータ)などを Web サービス側に保持されることなく、暗号化された状態で DropBox、Google Drive、スマートフォンなどに保存でき、情報を管理するイニシアティブを自身の手に取り戻すことができる。

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ユーザが自身の情報を能動的に Web サービスや事業者に開示しリワードを得ることができるオファーマーケット機能も提供。事業者の業態に応じて開示する情報内容を最適化し、ブロックチェーンにより透明性を確保。また、ペルソナデータを蓄積し、ユーザの一生を通じてのサービス利用状態(ライフログ)取得の事業も構想に入れている。同様のサービスは、DataSign、電通、三菱 UFJ 信託銀行などが提供または開発に着手している。

miParu Card by ミルウス

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医療やヘルスケアに関わる情報(お薬手帳、母子健康手帳、血圧手帳、健康診断の結果、レントゲン、CT スキャンなど)は、バラバラに管理されていることがほとんどだ。規模の大きな病院であれば院内にサーバを設置して管理していることもあるが、管理の手間とコストがかかる。クラウドを使うと、セキュリティ面での考慮や災害時にもアクセスを確保するための堅牢性が求められる。

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ミルウスの「miParu Card」は、これらの情報を大容量の記録が可能なカードに一元化することで問題を解決する。詳細な技術仕様は不明だが、公開暗号方式によりセキュリティが確保されており、日本・アメリカ・中国・ EU で特許を出願中。今年、札幌ライフサイエンス産業活性化事業に採択され、北大医学部との共同研究では、医師・薬剤師・患者間の処方箋共有を実現させた。来年以降、デジオンから miParu SDK の販売を予定しており、外部サービスとの連携にも注力する。

AI Road Heating Optimizer by TIL

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積雪がひどい地域では、道路上をヒーターで融雪するロードヒーティングが敷設されているが、エネルギー効率が悪いのが難点だ。札幌市では、電気代を含む年間維持費が12億円かかっているという。TIL によれば、ロードヒーティングのエネルギー効率が悪い要因の一つは、ヒーターの電源を制御するセンサーの性能が悪く、降雪と降雨を正確に区別できないからだという。その結果、雪が無い状態においてもロードヒーティングが作動してしまい、電力消費にムダが生じる。

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TIL が開発した「AI Road Heating Optimizer」では、画像解析によって降雪状態を適切に判断。過去のヒーター利用時と融雪状態などのデータをもとに、AI がヒーターの最適な電源制御を行う。札幌市内の15カ所で実証実験を行い、最もパフォーマンスの良かったケースでは燃料コストの50%削減に成功したという。北海道大学構内のセイコーマートに導入予定。初期費用無料、成功報酬型のモデルで大型商業施設やマンションなどへの導入から始め、将来は北海道のみならず、日本の降雪地域、アメリカ、カナダ、北欧にも進出したいとしている。

満室ナビ by ライトブレイン

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不動産オーナーは空室が出ると、近隣の強豪物件と同じ家賃、または、それより安い家賃に設定にするなど、金額面でのアプローチをとるのが一般的だ。しかし、勘と経験だけに頼った安易な値下げはオーナーにとって家賃収入の減少を招き、入居者の審査が結果的に甘くなることで家賃未払などのトラブルさえ生じやすくなる。

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ライトブレインが開発する満室ナビは、公開されている賃貸不動産110万件の情報、127件の設備要件などを収集し、不動産オーナーが市中の満室物件と設備や条件を比較できるサービスだ。入居者ニーズをとらえ、各設備の保有率などを把握することで、空室に悩む不動産オーナーがどういう対策を施せばいいのかがわかる。


D2 Garage 代表取締役の佐々木智也氏によれば、今回の OnLab 北海道の第1期修了により、東京で運営されている Open Network Lab(今週、第17期デモデイが開催された)とあわせ、通算で輩出されたスタートアップの数は100チームを超えた。今後は、Open Network Lab BioHealth などバーティカル特化プログラムの動向も期待されるとことだ。

OnLab 北海道の第2期は、2019年3月頃に募集が始まる予定。プログラム採択者には、メンタリング、資金、特典、コミュニティインキュベーションオフィスのスペースなどが提供される。

クラウドファンディング大手「Makuake」、北日本の地方案件発掘強化に向け北海道拠点を開設

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クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するマクアケは29日、北海道地域の Makuake 活用促進のため、札幌市内に拠点を設立したと発表した。拠点が開設されるのは、さっぽろ大通のコワーキングスペース「ドリノキ」内。 Makuake では、地方プロジェクト案件の発掘チャネルとして、地銀や地方金融機関との提携を積極的に行ってきたが、北海道においても帯広信用金庫や北海道銀行と提携している。…

Image credit: blanscape / 123RF

クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するマクアケは29日、北海道地域の Makuake 活用促進のため、札幌市内に拠点を設立したと発表した。拠点が開設されるのは、さっぽろ大通のコワーキングスペース「ドリノキ」内。

Makuake では、地方プロジェクト案件の発掘チャネルとして、地銀や地方金融機関との提携を積極的に行ってきたが、北海道においても帯広信用金庫や北海道銀行と提携している。また、Makuake で話題となった北海道発のクラウドファンディングプロジェクトを見てみると、「上川大雪酒造」をつくるためのプロジェクトは1,500人以上の支援者から約1,400万円を調達、「寺坂農園」がメロンに除草剤を巻かれた被害からの回復を目指すためのプロジェクトはプロジェクト開始から1週間で約2,000万円を調達している。

ドリノキ
Image credit: Dorinoki

マクアケ取締役の坊垣佳奈氏は THE BRIDGE の取材に対し、3年前にマクアケの西日本事業部(大阪・梅田)が開設されたのを受け、昨年、祇園祭のプロジェクト(京都)やハイブリッドバイク「glafit」(和歌山)など注目を集めるプロジェクトが生まれたことを指摘。潜在的なプロジェクト起案者に直接会って話をする重要性を感じる中で、日本の北部地域は東京本社や西日本事業部からカバーしづらい現状があることや、北海道発の有望プロジェクトが複数生まれていることから、今回、拠点を開設する判断に至ったと語ってくれた。

北海道拠点の開設には坊垣氏のほか、札幌市出身でサイバーエージェント社内にて Ameba ブログやソーシャルゲームのプロデューサーを歴任、2012年に社員総会で「ベストプロデューサー賞」を受賞した岡山ひろみ氏が立ち上げに関わった(岡山氏は今年に入り、サイバーエージェントからマクアケに移籍している)。

同社では北海道拠点の開設を受けて、さらに地元金融機関との連携を密にし、北海道の事業者の挑戦支援を強化、2018年度中に北海道発のプロジェクト開始を100件にまで伸ばしたいとしている。

マクアケ 岡山ひろみ氏
Image credit: Makuake

〝札幌版SXSW〟No Mapsから〜ブロックチェーン利用のアイドルカードのトレードアプリ、AI搭載ミラーを使った口腔ケアサービスがお目見え

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本稿は、No Maps 2017 に取材の一部である。 10月5日から約10日間にわたって札幌で繰り広げられた、テクノロジー・音楽・映像のフェスティバル「No Maps(ノーマップス)」は、この週末に終盤を迎えた。札幌の地を離れる前に、いくつか体験できた新サービスを紹介しておきたい。 土曜日(14日)の午後には、札幌すすきのにあるライブハウス Zepp Sapporo でアイドルフェス「IDOL …

本稿は、No Maps 2017 に取材の一部である。

10月5日から約10日間にわたって札幌で繰り広げられた、テクノロジー・音楽・映像のフェスティバル「No Maps(ノーマップス)」は、この週末に終盤を迎えた。札幌の地を離れる前に、いくつか体験できた新サービスを紹介しておきたい。

アイドルフェス「IDOL DIVERSITY」会場前には、数百メートルは続く長蛇の列。
Image credit: Masaru Ikeda

土曜日(14日)の午後には、札幌すすきのにあるライブハウス Zepp Sapporo でアイドルフェス「IDOL DIVERSITY」が開催され、ここではリクルートテクノロジーズが開発したモバイルアプリを使って、アイドルとアイドルの出演の間のステージ転換の時間を使って、好きなアイドルカードをファン同士が交換できる実験が展開された。

数チームのアイドルがステージを繰り広げた。
Image credit: Masaru Ikeda

このアプリにはブロックチェーン技術が採用されていて、ユーザはアプリダウンロードした時点で5,000ポイントが付与され、そのポイントを使って、他のユーザと欲しいカードを交換できるというもの。最終的に同じアイドルのカードが5枚揃うと、そのアイドルとハイタッチができたり、ツーショットが撮れたりするという特典が得られる。

モバイルアプリ「IDOL DIVERSITY」
Image credit: Recruit Technologies

ライブが始まる前に MC がステージ上でアプリの操作方法を解説してくれたものの、正直なところ、ユーザインターフェースが難しすぎてよくわからなかった。操作する時間がライブの合間とはいえ、聴衆は基本的にステージか、周囲の状況に気を取られるので、文字を読まなくても操作可能なインターフェースが必要になるだろう。そういう点では、SHOWROOM や先ごろ日本に上陸した「17 Live(17直播)」でのバーチャルアイテムによる投げ銭などよりも、実際のライブで使われるモバイルアプリのユーザインターフェースの設計は難しいのかもしれない。

IMJ とライオンが展開していた「お口スッキリスポット」
Image credit: Masaru Ikeda

札幌駅から大通公園方面へと伸びる「札幌駅前通地下歩行空間(通称:チ・カ・ホ)」のコンコースでは、金曜日(13日)に公開されたばかりの IMJ とライオンによる、AI スマートミラーを使ったオーラルセルフケアサービスが展示されていた。この展示では、ハミガキの方法について歯科衛生士からの指導も受けられるとあって、一般市民の通行者からの関心を特に集めていたようだ。

AI スマートミラー
Image credit: IMJ

この AI スマートミラーは予防歯科を意図したもので、ユーザとミラーの音声によるコミュニケーションを通じてミラーがユーザーの口腔内状況を把握、個々のユーザーに適したブラッシング方法やハミガキ剤を勧め、オーラルセルフケアをサポートする。ミラーにはオーラルケアに関する動画や統計データが表示され、ユーザはオーラルケアに関する正しい知識と意欲を高めることができ、ライオンにとっては適切な商品の認知向上を図ることができるメリットがある。

トラパンツのブース
Image credit: Masaru Ikeda

さらにコンコースを進むと、秋田のウェブ制作会社トラパンツが、代行運転を頼めるモバイルアプリ「DAIKO」を出展していた。運転をする側とされる側をつなぐアプリで、ウェブサイトには世界初とあるのだが、すでにオーストラリアには Zero Drivers、韓国には Kakao Driver、中国には Didi Daijia(滴滴代駕)という運転代行モバイルアプリが存在し、同種のものと推測される。

Uber や Lyft に代表される配車アプリは、日本では既存のタクシー産業との兼ね合いで運用できないわけだが、地方で盛んな運転代行の分野で、この種の P2P あるいはシェアリングエコノミー的なアプローチが実現可能なのかどうか興味深いところだ。

トラパンツのブース
Image credit: Masaru Ikeda

北の国からスタートアップの勃興を目指す「No Maps(ノーマップス)」が札幌市内で開幕——自動運転からAIまで世界を目指す技術が勢ぞろい

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本稿は、No Maps 2017 に取材の一部である。 田舎町だったテキサス州オースティンを、スタートアップやデジタルトレンドの一大情報発信地へと変えた「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」にインスピレーションを受け、日本でもいくつか町ぐるみのイベントが生まれ始めている。おそらく、火付け役となったのは福岡の明星和楽で、そこから神戸の 078Kobe などだ。そして札幌では、ボーカロイド「初音ミク…

自動運転車で市庁舎へ向かおうとする、札幌市長の秋元克広氏
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、No Maps 2017 に取材の一部である。

田舎町だったテキサス州オースティンを、スタートアップやデジタルトレンドの一大情報発信地へと変えた「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」にインスピレーションを受け、日本でもいくつか町ぐるみのイベントが生まれ始めている。おそらく、火付け役となったのは福岡の明星和楽で、そこから神戸の 078Kobe などだ。そして札幌では、ボーカロイド「初音ミク」で知られるクリプトン・フューチャー・メディア代表の伊藤博之氏らが旗振り役となり、今週いっぱい「No Maps(ノーマップス)」の第1回が開催されている。ここは、古くはハドソンソフトや BUG(ビー・ユー・ジー、現在のビー・ユー・ジー DMG 森精機)といったテクノロジーベンチャーを生み出した土地柄。東京だけに一極集中せず、北の国からも世界を帰るスタートアップやテクノロジーを生み出していこうというのが狙いだ。

昨年、札幌で開催された B Dash Camp 2016 Fall in Sapporo の数日前にも、No Maps のパイロット版が札幌駅周辺で開催されていたのだが、あれから1年、コンテンツも参加メンバーも大幅バージョンアップして帰ってきた。本稿ではいくつかのハイライトを取り上げたいと思う。

大通公園周辺で自動運転を実証実験、札幌市長も自動運転車で出庁

担当者から説明を受ける札幌市長の秋元克広氏
Image credit: Masaru Ikeda

札幌駅から大通公園方面へと伸びる「札幌駅前通地下歩行空間(通称:チ・カ・ホ)」のコンコースには、テクノロジー系の大企業やスタートアップがブースを出展している。12日の朝には、札幌市長の秋元克広氏が各社のブースを訪問、身体の動きにあわせて表示内容が変化するインタラクティブ・デジタルサイネージ「Circle of life ~太陽のダンス~」、スポーツスクール事業者とスクール生・保護者のコミュニケーションのためのモバイルアプリ「スマホ de コーチ」、美術館向けの作品鑑賞 AR アプリ「みどころルーペ」などを体験していた。

担当者から説明を受ける札幌市長の秋元克広氏
Image credit: Masaru Ikeda

今回、イベントにおける目玉の一つが公道での自動運転の実証実験だ。群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)が実験車両を札幌に持ち込み、北海道自動車安全技術検討会議の協力を得て、大通公園に沿って走る一方通行道路を周回する形で行われている。説明によれば、大手自動車メーカーが研究開発する自動運転の技術には、汎用的な環境に対応可能な人工知能ベースのものが多く、これは非常に難易度が高く実現までに時間を要する。

Image credit: Masaru Ikeda

群馬大学が開発しているのは、特定の地域に特化して事前にデータを取得することで、自動運転により現実的なアプローチを見出そうというものだ。この方法だと、地図上のどこに何があるか、道路の状態やまわりの風景などを事前に実走行でデータを取得する必要があるが、人工知能に求められる判断要素が減るため難易度を下げることができる(人間で言えば、地図や GPS を見ただけで初めての道路を走れと言われるのと、普段から走り慣れている道路を走れ、と言われているのとの違いに近いかもしれない。人工知能にとっても初体験の道路を走行するのは、それなりに大変なようである)。

札幌市長の秋元氏が自動運転車に体験乗車したのを後方から追跡、さらに、筆者もこの自動運転車に乗せてもらうことができたので、その際の動画を上に掲載しておく。なお、時は選挙戦真っ盛りで、大通公園周辺は主要政党の街頭演説で混雑していたため、今回の実証実験では部分的に自動運転を切って人間が運転している部分があることをお断りしておく(取得したデータ量がまだ十分でないため、渋滞時の走行レーン転換や駐車車両の回避などは自動運転で行なっていない)。

カンファレンス会場

日本では、札幌からサービスが始まったバイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)が、カンファレンス会場に展示されていた。
Image credit: Masaru Ikeda

札幌に本拠を置くドラッグストア「サツドラ」の営業を中核事業とするサツドラホールディングス(東証:3544)は、AI 技術開発の分野で一役買っているようだ。同社は先ごろ、さまざまな顧客企業と AI ベンダーを結び、両者の間で生じるギャップ(情報の格差、人的リソースなど)を埋めるべく連携やプロトタイピングを促進する組織として、東京に「AI TOKYO LAB」を設立した。同時に、AI HOKKAIDO LAB を北海道に組織し、AI TOKYO LAB と連携して北海道大学らと AI 人材の育成事業を開始している。福岡市では IoT やドローンを注力するバーティカルに挙げているが、これと対照的に AI が札幌のスタートアップシーンを代表するバーティカルに育てば、一村一品ならぬ、都市ごとに特徴づいたスタートアップハブが育つさきがけとなるかもしれない。

「地域社会とモビリティの将来、そして AI」と題されたセッション
Image credit: Masaru Ikeda

「SPARK! Innovation」と題された、東京と北海道のスタートアップエコシステム関係者を招いたパネルディスカッションでは、名コンビの河原あず氏とタムラカイ氏がそれぞれ、モデレーターとグラフィックレコーダーを務めた。登壇したのは、Open Innovation Lab(DG インキュベーション)の佐々木智也氏、東急電鉄の加藤由将氏、Spiral Ventures Japan の岡洋氏、ソフトバンク社長室を経て、現在は札幌新陽高等学校の校長を務める荒井優(ゆたか)氏の4人だ。ディスカッションの内容については、タムラ氏のグラフィックレコーディングが簡潔かつわかりやすくまとめられているので、そちらに委ねたい。

ピッチ

この4人の前で、東京から気鋭なスタートアップを招いてのピッチが行われた。会場には、地元札幌の学生らも多く訪れていたので、この機会を通じて、彼らにどんな化学反応がもたらされるかについても期待したいところだ。

Origin Wireless

Origin Wireless は、電波そのものをセンサーとして活用する空間認知エンジン「Time Reversal Machine(TRM)」を使ったサービスを開発・提供している。LTE や WiFi の電波が飛んでいる時、複数の方向からの電波到達の時間遅延などを検出することで、その空間における環境変化を認知できるのだという。店舗で人がどの動線を通過したとか、非接触の状態で人の健康状態さえも検知できるようになる可能性があるとか。先週開催された CEATEC AWARD 2017 コミュニティ・イノベーション部門でグランプリを獲得。

Idein

さまざまなセンシングデータをディープラーニングを経て自動動作につなげるには多くのハードルがある。センサーで捉えたデータをクラウドに投げて、クラウド側で AI を動作させることも可能だが、膨大なデータ量やセキュリティ上の制約から、このアプローチは現実的ではないこともしばしば。ということで、エッジコンピューティングの可能性が高まる。

Idein では、もともとはグラフィック処理用に作られた比較的安価な GPU を使い、独自開発のソフトウェアによる高速化技術によって、GPU 上でのエッジコンピューティングを実現している。現在、この技術をベースに、デベロッパが末端プログラムとエッジコンピューティングを容易に接続できるようにするツール「ActCast」を開発している。

今年7月、グローバル・ブレインと DG Daiwa Ventures から総額1.8億円を調達。

NAIN

NAIN が手がけるのは、スマートフォンに届くさまざまな情報を、音声で聞き取ることができるヒアラブルという領域だ。彼らが開発した「APlay(エープレイ)」は、スマホに届く通知を音声で聞ける Bluetooth イヤフォンで、ハンズフリーで扱える音声アシスタント。音楽や通話での利用はもちろん、Twitter のタイムラインやLINE を耳で聞くことができる。最近では、ビックカメラや Amazon でも取り扱っている。11日に開催された「〝No Maps NEDO Dream Pitch〟with 北海道起業家万博」で優勝。

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Aquabit Spirals

Aquabit Spirals が開発する Smart Plate は、これまでに THE BRIDGE で何度か紹介しているので基本的な機能については省略するが、この日、明らかにされた新しい情報について、いくつか触れておきたい。まず、8月に湘南・江ノ島の海の家の実証実験を行なった「スマプレPAY」を、先週開催された CEATEC JAPAN のフードコートでも運用したそうだ。レジに並ばずにテーブルに座ってスマホでオーダー・決済、料理が出来上がると通知されるしくみは、来場客からの評判も上々だったようだ。

また、Smart Plate を使った新しいユーザエクスペリエンスとして、かざすだけでタクシーが呼べる「スマプレ・タクシー」なる機能を発表した。店舗側、消費者側の双方が、スマートフォンに専用アプリをインストールしていなくても決済できてしまうのが特長で、将来的には、決済手数料を圧縮する簡単から暗号通貨による支払もサポートしていきたいとのこと。IoT スタートアップのはずだが、いつの間にかフィンテック・スタートアップになりつつある。

No Maps が標榜する本家 SXSW に Music、Interactive、Film(そして最近、Game も追加された)があるように、No Maps がカバーする分野もスタートアップだけにとどまらない。15日まで札幌市内の各所で、音楽や映画のイベントが開催されているようなので、それらの様子についても状況が許せばお伝えしたい。

バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、札幌市内でローンチイベントを開催——日本国内での初サービスは23日から開始

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バイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)は22日、日本で初めてサービスを開始する札幌市内でローンチイベントを開催した。Mobike は今年6月、福岡市内に日本支社となる Mobike Japan を開設し、当初は福岡市内からサービスを開始することが期待されていたが、それに先んじて10月5日〜10月15日に札幌市内で開催されるイベント「NoMaps」とタイアップし、参加者の会場間をつなぐ移動手…

22日、札幌市北3条広場「AKAPLA」で開催されたローンチイベント
Image credit: Mobike Japan

バイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)は22日、日本で初めてサービスを開始する札幌市内でローンチイベントを開催した。Mobike は今年6月、福岡市内に日本支社となる Mobike Japan を開設し、当初は福岡市内からサービスを開始することが期待されていたが、それに先んじて10月5日〜10月15日に札幌市内で開催されるイベント「NoMaps」とタイアップし、参加者の会場間をつなぐ移動手段として利用を促す模様。これを契機として、地元コミュニティからの協力が得られる体制が整ったことから、福岡市ではなく札幌市が日本国内で初めてサービスを開始する都市となったようだ。

札幌市内でのサービス運用にあたっては、サッポロドラッグストアー、セイコーマート運営のセコマ、銘菓「白い恋人」を販売する石屋製菓、藤井ビルなどの地元企業が協力し駐輪スペースを設置。サービスの運用から得られたビッグデータは、札幌市、さっぽろ産業振興財団、No Maps 実行委員会と連携し、札幌市 ICT 活用プラットフォームへ提供する協議が続けられている。実際のサービスは、23日から開始される模様。Mobike の札幌市内でのサービスエリアの詳細や価格などについては、イベント内で公表される予定で、判明次第、本稿に加筆する。

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22日、札幌市北3条広場「AKAPLA」で開催されたローンチイベント
Image credit: NoMaps

Mobike については、札幌市や福岡市以外にも、交通問題のディスラプションを期待する日本各地の地方都市の自治体などから、サービス展開を招聘する声が相次いでいるようだ。中国生まれのサービスだけに、中国からの訪日客にも UX が理解しやすいという副次的効果も期待できるが、駐輪場の確保など地元コミュニティとの事前調整や融和がサービス開始にあたっての大きな課題となる。

一方、Mobike の競合に当たる、中国におけるバイクシェアリング最大手の Ofo(小黄車)は、ソフトバンクコマース&サービスと提携、東京と大阪で9月以降にサービスを開始することを明らかにしている。これに関連して、ロイターの報道によれば、Ofo はソフトバンクのリードにより10億ドル程度を調達する交渉中にあるとされている。