バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、札幌市内でローンチイベントを開催——日本国内での初サービスは23日から開始

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22日、札幌市北3条広場「AKAPLA」で開催されたローンチイベント
Image credit: Mobike Japan

バイクシェアリングの Mobike(摩拜単車)は22日、日本で初めてサービスを開始する札幌市内でローンチイベントを開催した。Mobike は今年6月、福岡市内に日本支社となる Mobike Japan を開設し、当初は福岡市内からサービスを開始することが期待されていたが、それに先んじて10月5日〜10月15日に札幌市内で開催されるイベント「NoMaps」とタイアップし、参加者の会場間をつなぐ移動手段として利用を促す模様。これを契機として、地元コミュニティからの協力が得られる体制が整ったことから、福岡市ではなく札幌市が日本国内で初めてサービスを開始する都市となったようだ。

札幌市内でのサービス運用にあたっては、サッポロドラッグストアー、セイコーマート運営のセコマ、銘菓「白い恋人」を販売する石屋製菓、藤井ビルなどの地元企業が協力し駐輪スペースを設置。サービスの運用から得られたビッグデータは、札幌市、さっぽろ産業振興財団、No Maps 実行委員会と連携し、札幌市 ICT 活用プラットフォームへ提供する協議が続けられている。実際のサービスは、23日から開始される模様。Mobike の札幌市内でのサービスエリアの詳細や価格などについては、イベント内で公表される予定で、判明次第、本稿に加筆する。

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Image credit: NoMaps

Mobike については、札幌市や福岡市以外にも、交通問題のディスラプションを期待する日本各地の地方都市の自治体などから、サービス展開を招聘する声が相次いでいるようだ。中国生まれのサービスだけに、中国からの訪日客にも UX が理解しやすいという副次的効果も期待できるが、駐輪場の確保など地元コミュニティとの事前調整や融和がサービス開始にあたっての大きな課題となる。

一方、Mobike の競合に当たる、中国におけるバイクシェアリング最大手の Ofo(小黄車)は、ソフトバンクコマース&サービスと提携、東京と大阪で9月以降にサービスを開始することを明らかにしている。これに関連して、ロイターの報道によれば、Ofo はソフトバンクのリードにより10億ドル程度を調達する交渉中にあるとされている。

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