日本のソフトバンクは、 アーリーステージのスタートアップを支援するため、ソウルの SoftBank Ventures Asia が主導する総額5億米ドルのファンドを発表した。このファンドは SoftBank Acceleration Fund と呼ばれ、Inc42の報道によれば、来月ローンチ予定だという。
ソフトバンクは韓国の国民年金公団その他の協力を得て、このファンドを運用する予定。
The Telegraph によれば、ファンドのローンチの一環として、シンガポールと上海に新しいオフィスを開設し、投資マネージャーを新たに採用する計画だ。
ソフトバンクは、後に十億米ドルの価値にまで成長した企業にしかるべく投資したという評判がある。しかし今回のファンドは、アーリーステージのスタートアップにのみ特化したものだと伝えられている。
ソフトバンクがアーリーステージでの投資を重要と考え、引き続きこれに尽力する意志があることは、ソフトバンクグループ内では重要なシグナルです。
ソウルに拠点を置く SoftBank Ventures Asia CEO の JP Lee 氏はそう語った。
さらに、SoftBank Ventures Asia は自社をアーリーステージ投資のためのソフトバンクグループのグローバル部門であると位置付けている。
ソフトバンクは Uber や ARM、WeWork といった企業に株式を所有していることで知られる。同社の発表によれば、2~3年ごとに1,000億米ドル相当の新たなファンドを創出することにより投資ポートフォリオを拡大し、また毎年500億米ドルを費やす計画だという。
3月第2週には今後4~5年間に南米の企業に投資する目的で20億米ドルの資金を割り当てたばかりだ。
ソフトバンクによって設立され、元銀行員の Rajeev Misra 氏が主導するロンドン拠点の Vision Fund は、利益獲得はこれからだが、これまでにサウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)、Apple、アブダビなどの関係者から930億米ドルを集めた。また3月第2週にはアジア最大の配車企業 Grab に15億米ドルを投資している。
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