モバイル広告とリワードサービス、新進気鋭スタートアップ3社が考える、イノベーションとアジア展開 #bdash

by Rick Martin Rick Martin on 2013.10.8

ganesan-velaythan-sid-bhatt-620x413
(左から)Fun & Cool Ventures CEO Ganesan Velayathan 氏、Aarki CEO Sid Bhatt 氏

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、B Dash Camp 2013 in 大阪の取材の一部だ。

B Dash Camp in 大阪の2日目、午前中2つ目のセッションでは、スマートフォン広告の最新動向についてのパネル・ディスカッションを聞くことができた。このセッションでは、Fun & Cool Ventures の CEO Ganesan Velayathan 氏、Aarki CEO Sid Bhatt 氏、Skype 経由で Kiip の共同創業者 Brian Wong 氏が登壇した。

あわせて参照されたい: Fun & Cool Ventures に関する記事はこちら、Kiip に関する関連記事はこちら

Kiip のことを広告会社でなく、リワード会社と呼んでほしいという、22歳の Brian Wong 氏は、このパネルを面白いものにした。彼はブランドを消費者と結びつけるだけでなく、ブランド・エンゲージメントを再定義しようとしている。

Kiip は、人々は「幸せの時間」の中でエンゲージされるという、我々の観察から生まれたものだ。ゲームで高得点を得られれば、そこに感情が生まれる。しかし幸せの時間は、広告の出現によってしばしば阻害される。代わりに、そういった時間をリワードによって置き換えたいのだ。

aarki-280x175
Aarki CEO Sid Bhatt 氏

Kiip は現在、およそ1,500のアプリに採用されている。彼らはゲームアプリへの提供から始めたが、現在はフィットネス、音楽、タスク管理、食べ物など、6つの分野で展開している。広告予算の多くは、普通ならビデオ広告に使われていたものだ、と彼は言う。

アプリ・デベロッパーとユーザとの関係を双方向にしたいと考えている。声を上げるのではなく、ギフトを与えるところから始めようというのが彼らの考え方だ。

現在、我々はアメリカで Hulu の3大集客パートナーの一つだ。結論は簡単だ。正しいタイミングで正しいことをやれば、人々は(従来の広告よりも)高い確率でコンバージョンしてくれる。

Kiip は現在、プレミア・パートナーの一つとして Yahoo Japan と協業している。ローソン、三井住友カード、デルなどとも協業しており、今後もパートナーは増えるだろう。日本は特に Kiip のようなサービスには環境が非常に合致しているのだという。

日本のモバイルリテラシーはすばらしい。モバイルでモノを買うこともできる。これはアメリカではまだ、SFのような話だ。日本では、そんなSFのような話が現実化している。我々のプラットフォームは、日本でより加速されるだろうと思った。

Kiip と同様、モバイル端末で消費者をエンゲージするという点で Aarki のアプローチも非常にクリエイティブだ。CEO の Sid Bhatt 氏は、Landrover のリッチメディア広告など、いくつか面白いデモを披露した。この広告では、ユーザはモバイル端末を回して、Landrover の車内を360度見渡すことができる。リッチメディア広告で消費される時間は2分間を越えており、これは最近、広告主が探し求めているものに他ならない。

従来のバナー広告は、急速に姿を消しつつある。人々はまだバナー広告を使っているが、将来、必ず使わなくなるだろう。

Sid 氏は Aarki のプラットフォームについて説明を始めた。Aarki は複雑な広告をウィジェットのドラッグ&ドロップだけで、よりうまく、速く、安く作成することができる。日本へのオフィス開設も検討しているが、日本市場を理解するのには依然苦労しているとのことだ。

アメリカで我々が作ったプロダクトが、アジアでは意味をなさない。

Ganesan 氏も同じことを指摘した。新しい広告技術を生み出すチャレンジに加え、アジアでビジネスをするのは多くの障害を伴うと述べた。

アジアでは、国によってスタイルが異なる。日本では広告代理店が市場を支配している。東南アジアは多言語多文化で、それぞれの国には市場を支配する事業者が存在する。つまり、(チャレンジとは)それらをどう動かし、どうやってベストな結果を導き出すかだ。

Ganesan は、デベロッパと広告主がつながることのできる、アジアに特化したマーケットプレイスを運用しており、彼はアプリを選ぶアルゴリズムではなく、広告が出稿されたアプリをどうやってユーザに選んでもらうかに言及し、このサービスの価値を説明した。

モデレータを務めたスクラム・ベンチャーズの宮田拓弥氏は、パネリスト達がこれまでにもたらしたイノベーションの重要性を説明すべく、いくつかの数字を披露した。

モバイル広告消費は、2011年の全広告消費の1%に過ぎない。2017年までに、この数字は約17%に達し、従来のメディアを追い越すだろう。

モバイルでの消費者エンゲージメントを理解した企業にとっては、このトレンドは歓迎すべきことだろうが、アジアでこの問題を解決できるスタートアップは、市場で大きな報いを得られるだろう。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------