知育アプリ累計1000万ダウンロードを突破したスマートエデュケーション、2034年の世界を見据えながらサービス領域の拡大へ

by Junya Mori Junya Mori on 2014.11.14

スマートエデュケーション代表取締役 池谷大吾氏
スマートエデュケーション代表取締役 池谷大吾氏

スマートエデュケーションが開発するスマートフォン・タブレット端末向け知育アプリの累計ダウンロード数が、累計1000万を突破した。

スマートエデュケーションは、約1年前に国内で累計500万ダウンロードを突破し、海外向けのアプリブランド「Gocco」を立ち上げた。今年の2月には約5.5億円を資金調達している

スマートエデュケーションは、同社のオリジナルアプリに加え、「NHK Eテレ」や「ドラえもん」など、優良な知的財産(IP)を有するアプリのリリースが続いており、これらの動きがダウンロード数の伸びにつながった。

直近では、フジテレビのTV番組「めちゃ×2イケてるッ!/めちゃギントン」をモチーフに、同社とスマートエデュケーションが共同開発した知育アプリ「おやこであそぼう めちゃギントン」のダウンロード数が、リリースから24時間で22万を突破したことを発表している



国内外に知育アプリを提供

累計でのダウンロード数であることからもわかるように、スマートエデュケーションは複数のアプリをリリースしてきている。

だが、同社の継続率が良く、一番最初に出しているアプリ「おやこでリズムえほん」は今でもユーザがいる。数値のよくないアプリは運営を終えているが、それでもリリースしているアプリたちは積み上がっている状態だという。

池谷氏「ダウンロード数1000万のうち、海外の比率は32%。海外ではスマートエデュケーションのオリジナルアプリブランド「Gocco」でアプリをリリースしています。Goccoと、IPものの海外展開と合わせて実施していきます。

日本ではサブスクリプション制でアプリを提供していますが、海外では従量課金制。アプリ内のローカライズと、提供する際のマネタイズモデルを変えつつ、ベースとなる部分は共通したアプリを国内外に提供しています」

最近では、海外で成功しているIPからの問い合わせも増えており、海外で人気のあるIPを日本にローカライズするという案件を、協業で行い始めているという。

母子に浸透してきた知育アプリ

「この一年で確度の高い問い合わせが増えてきた」という池谷氏。IPとの協業もその傾向のひとつ。ユーザとなる母親にとっての認知度も向上してきていることを感じているという。

池谷氏「タブレットは変わらずですが、スマホはほとんどの人に浸透してきています。知育アプリ全体を見てもアプリの品質が上がり、価値を持ったブランドからリリースされるアプリも増えてきました。必然的に母親層での知育アプリの認知度が高まってきています」

スマートエデュケーションでは保護者向けに講演なども行っている他、前述したテレビ番組との協働や、ショッピングモールとの連携にも動いていおり、スマホは持っているけれど、知育アプリは使っていなかった人たちへの啓蒙活動も実施している。

これまでリーチできていなかった層にリーチしていきつつ、1年後には2000万ダウンロードの突破を目指している。だが、スマートエデュケーションが行うのはアプリの開発だけではない。

園児向けIT教育プログラム「こどもモードKits」の展開

スマートエデュケーションでは、これまでに幼児教室にiPad教材として「おやこでスマほん」している他、園児向けIT教育プログラム「こどもモード Kits」の運用を実施している。

このプログラムは園児らが知育アプリやタブレット端末などを活用しながら、子どもたちの「創造力」「チームワーク力」「IT力」といった3つの「いきる力」を育むことを念頭に、構成されている。

「こどもモード Kits」を活用すると、C向けのアプリにはない機能も利用できる。たとえば、動物園をテーマにしたお絵かきアプリ「Gocco ZOO」で園児が動物の絵を描き、自分の顔写真を撮影すると、それを組み立て可能な状態にプリントアウトしてくれる機能が利用できるようになる。

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今年の4月から運用を開始し、反響が大きかったため、来年度から本格的にカリキュラムの販売を行っていくという。今月、11月22日には全国各地から幼稚園・保育園の関係者が集う「幼稚園・保育園IT教育カンファレンス2015」を主催し、スマホと子育てについての啓蒙を実施する予定だ。

池谷氏「ITはインフラであり、ツール。幼児期からそれに触れてもらい、可能性を感じてもらうことが重要です。私たちはエデュケーションの会社であって、スマートデバイス向けのアプリを開発するだけではありません」

そう語る池谷氏。事実、スマートエデュケーションは教育プログラムの提供も始め、徐々に活動の幅を広げ始めている。

幼児教育のトータルプロデュースを

池谷氏「20年後の2034年が、どのような時代になっているかを想像し、そこに照準を合わせて教育ができている人はいません。これまでは知識ばかりつめ込む教育でしたが、これからはアイデアやチームワークといった20年後でも必要になるであろう普遍的な力を養っていくことが必要です」

幼児教育ではティーチングではなくコーチングが必要だと池谷氏は語る。答えを教えてしまうのではなく、 自ら学び、自ら問題を解決する、という姿勢を作り出していくことが求められる。

池谷氏「スマートエデュケーションは、ライフスタイルを提案する会社です。そのため、幼児の教育に関係することはすべて実施していきますし、スマートトイのようなハードウェアというアプローチも十分可能性はあります。社内ではBLEのチップを購入して実験なども行っています」

ハードウェアへの進出も十分考えられる範囲だと語る池谷氏。20年後の世界を見据え、教育のトータルプロデュースを展開していくという同社の活動の幅はますます広がりそうだ。

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